【初心者向け】英語の上級者を作る「上達の技術」 SKILL 一流の外科医が実践する修練の法則

今回は英語の上級者を作る「上達の技術」というテーマで話をしていく。「脱初心者をして、いつか英語上級者になりたい」英語学習を頑張っている人の中で考えない人は誰一人いないだろう。おそらく、この動画を見ているあなたもその一人だ。でもわからないんだよな?不安なんだよな?わかるー。どうやったら万年初心者という迷宮から脱出できるのか?

「頑張ればいつか必ず夢は叶う!だから頑張っていこう!」こういうありきたりな主張に背中をポンと押されて踏み出したはいいものの、なんか永遠に自分は初心者から抜け出せないんじゃないか?現在進行系で、強烈な不安に襲われているんだよね?自分なりに頑張っても伸びない。ということは、きっと上級者になるには若さや才能が必要なんだ。あー、バカらし。やーめたやめた!英語学習なんて今すぐやめてやる。あー、でもムカつく。しゃくにさわるから、英語がんばってるやつにクソコメつけて回ったろ。「ざーんねーん、ネイティブはそんな発音じゃありませーん。大草原不回避」ってやめなはれ。まずは落ち着こう。そして黒坂の話を聞いてくれ。

大丈夫、あなたも正しい方法論で取り組めば必ず脱初心者ができる。黒坂は過去動画で勉強法を具体的にこうやったらいいんだよってたくさん動画を出してきた。実際に力をつけて脱初心者をしてる人もいるのでちゃんとやればちゃんと効果がある。あー!今、「ふーん」って思ったでしょ?待って待って。聞き流さないで。今めちゃめちゃ大事なことをいったよ。聞いて。「ちゃんとやれば」効果が出るって。でも黒坂から見て、伸びてない人はちゃんとやれてない、頑張っているのに伸びないのは、ちゃんとやれてないから。伸びない理由はクソほど明確なんだよ。

「この通り勉強してね」って渡しても半分以上の人はその通りやらない。9割の人は3ヶ月以内に飽きて投げ出す。あるあるー、いざ勉強始めたらやるべきことではなくやりたいことをやり散らかしていたんだよね。うん、めちゃめちゃ心当たりあるんだよね。でも大丈夫、今回はそんなあなたに特効薬を用意した。それがこちら。SKILL 一流の外科医が実践する修練の法則。ええ?それって外科医の話やんw このチャンネルいつから医学部向けになっとるねん。今日の授業はカエルの解剖ですか?ってツッコミを入れたくてウズウズしているかもしれない。違う。よく聞いて。なんだか杖ついたじいさんとディズニーランドくらいかけ離れてる話に感じるかもしれないけど、実はそうじゃない。一流の外科医と英語上級者へのプロセス、ものすごく共通点が多かった。ええー。うそーん?マジー?うん、マジ。

【40代/50代大人向け】一生初心者を抜け出して英語の上級者になる勉強法/上達の法則 著 岡本 浩一/中級者/伸び悩みの壁/ゼロから勉強したい

過去動画で上達の法則を解説したけど、今回はまた違った切り口で英語上級者になるためのスキル、技術をお渡ししていく。今回の動画を見ることで今のあなたが見落としていた英語上達に必要なスキルが全部わかるので、ぜひ最後まで見ていってくれ。この動画は次の内容でお届けする。

1章 生まれつきの天才と養殖の天才

2章 英語の上級者を作る「上達の技術」

ではいく。

 

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1章 生まれつきの天才と養殖の天才

さて、第1章はじめていこう。まずは一流の外科医と英語上級者、この関係性について話を聞いてもらいたい。なぜかっていきなり細かい技術云々について解説しても「でもさー、これって外科医の話で、英語学習を頑張ってるワテらにはなんにも関係ないんちゃいますのん?」そうなってこっちの話が全然入ってこないから、まずはイントロダクションを挟みたい。でもこの話自体、めちゃめちゃおもしろい。だから聞いてくれ。

本書はアメリカで大ヒットした洋書の翻訳本なんだ。著者のアーマッドさんはアメリカニューヨーク州ロングアイランドに住むサッカー少年で大学までサッカーをした。その後は機械工学を学んだ。趣味はギターと料理その後はスポーツ医学の専門医、そしてあのニューヨークヤンキースのチームドクターになった。どんな仕事かというと、野球選手の肘の靭帯が切れた、上腕二頭筋を痛めた。そんな時は医師として怪我をした選手を治療して、また元通り野球がプレーできる状態にするのが仕事。なるほどね。そして今では父親として息子にチェスを教えてる。

サッカー、料理、ギター、機械工学、チェス、そして手術といった様々な分野で一流の結果を叩き出した著者が、長年にわたって分野に関係なく必要となる能力開発、技術向上についてデータ分析をしていたら「この内容は世の中の役に立つから本にして出すべきだ」と多くの人から勧められて本書を出版、ヒット作になって日本語の和書にもなったということなんだ。もうこのエピソードだけで、著者が単なる外科医というだけでなく、あらゆる技術を上達させるプロ中のプロという事が伝わってくるよな。

この本の内容を一言でいうと、一流や上級者の技術書。多くの人は一流とか上級者を見ると「親からの優秀な遺伝子乙。生まれつき成功が約束されたガチャの勝者」みたいに「オッサンは全員デブ」ってレベルにクソ雑な解像度で片付けがち。でもそうではない。確かに本当に生まれ持った天才はいるにはいる。たとえば大谷翔平選手は誰がどう見ても凡人が真似ができないスーパー天才タイプだと思う。でも、世間的に「生まれつき才能に恵まれた天才」に分類されている人の中には「いやこのケースは天才ではなく、凡人が技術を突き詰めただけでは?」ってケースが圧倒的に多いというんだ。でも一般の人から見ると生まれつきの天才と、技術と努力を磨いて作る養殖の天才は区別がつかない。なんなら、ワールドクラスのアスリートや成功者は9割は養殖の天才型が多いくらい。むしろ、幼少期から周囲が天才天才ともてはやすケースは、その後失速して凡人ルートに入るパターンも意外と多いっていうんだ。著者も周囲から天才的な腕前を持つ医師、ギフテッド、生まれ持った才能の持ち主という扱いを受けてきた。だけど彼はこういう。「違うよ。自分は上達の技術を理解し、それをずっと突き詰めてきただけ。もしも自分を一流と言うなら、才能が一流なのではなく、技術を突き詰める一流である」とこう言い切ってる。なるほど、これは救いがあるよね。才能を一流にすることはできないけど、技術を突き詰めることは我々凡人にも今すぐできる。

本書は40の上達の技術が解剖され、大変わかりやすく解説されている。さすが日常的に手術しているだけあってわかりやすく技術を解体新書してくれてる。外科医は医学書や医学論文は出すけど、他分野にも共通して通用する技術書を出すことはなかなかないのでそういう意味で本書はとても貴重な内容だと思う。具体的には2章から英語学習に落とし込んで話をしていくけど、本書の内容は外国語学習、寿司職人、ミュージシャン、スポートアスリート、医師、チェスのプレーヤーなどどんな分野で上達する上でも共通する上達の技術が取り上げられているんだ。ここまで聞いたらおい早く内容を聞かせろよ、万年英語学習初心者を抜け出す方法を教えろやゴルァとなっている人も増えてきたと思う。おまたせした。ではいよいよここから2章へいこう。

 

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2章 英語の上級者を作る「上達の技術」

さて、ここからはいよいよこの動画の本題、英語の上級者を作る「上達の技術」について解説していく。本書は40あるけど、全部は紹介しきれないので英語学習に絡めて重要なポイントに数を絞って解説していく。でははじめよう。

 

1.上級者をリバースエンジニアリングしろ

英語の上級者を作る上達の技術の1つ目は、上級者をリバースエンジニアリングしろ。

ちょっとお前、またんかい!リバースエンジニアリングって何やねん、小難しい横文字使うなドアホ、こちとらまだまだ英語初心者や!そうなった人もいると思う。大丈夫。パンパース履いた乳幼児にもわかるレベルに簡単な言葉で言い換えよう。

リバーエンジニアリングを簡単に言うと、完成品を分解して、その仕組みを理解して別のものを作り直すってこと。一般的に製造業とかプログラミングの現場で使われる事が多い言葉だけど、たとえば料理とかもそうじゃない?シェフが絶品と名高い創作料理店で出されたコロッケの衣をはいで分析する。「ふむふむ、このコロッケには牛肉だけでなくカニも入ってるな。香り付けがトリュフで、隠し味にみりんが使われてる。なるほど、うちの店のコロッケもこれを参考にアレンジしてみよう」こんな感じで他店のコロッケのいいとこ取りをするイメージ。なるほどわかりやすい。

英語学習初心者がやるべきは、英語上級者のリバースエンジニアリングだ。といっても、多くの人は間違えたやり方でリバースエンジニアリングをしている。上級者を参考にしようと考えて観察する人は多いけど、伸びない人は観察する部分を間違えてる。初心者はズバリ、上級者の「結果」しか見てない。「なるほど、この人は留学いったのかー。彼の発音がきれいで上手なのは海外生活のおかげなんだろうな」とか「語彙力がたくさんあってすごいなあ。生まれつき記憶力がいいんだろうな」とか「ええっ!英検1級をたった1ヶ月で合格! それに引き換え自分なんて自分なんて鬱だし脳」こういう表面的なものとか、盛りに盛った誇張話を真に受けて自信失いがち。やめてクレメンス、夏休みの朝顔の観察じゃないんだから、そんなクソ雑な観察の仕方では、何も得られるものも学ぶことがない。

じゃあどうすればいいか?著者によると、出来上がっている結果を独りよがりに解釈するのではなく、最も観察するべきは「上級者の手の動き」だという。ええー?うそうそー?観察って「手」を見ればよかったのー?そう、見るべきは「手」だった。「ほほう、これはこれは日焼けしてゴツゴツして毛深い手だ。これはデスクワークではなく、肉体労働をしてきた手だな」ってアホか、どこみてまんねん、コナン君じゃないからそういう見方をするんじゃない。外科医でいえば、強いプレッシャーに対しても落ち着いた振る舞いをしたり、とんでもなく難しい手術でも豊富な解剖学的な知識に基づくムダのないメスの動きで手術を成功させてしまうスキルだ。この落ち着きはあらゆる不測の事態を複数のシナリオとして想定しているから、冷静に対処できているのか。とか、手術の腕前は指先の技術だけでなく、そもそもの解剖学をしっかり理解していることによって迷いがないんだな、自分はまだまだ勉強不足なのでまずは解剖学の知識をしっかり入れよう、このように次のアクションにつながる。

英語学習も上級者の惚れ惚れするような華麗な結果ばかりに目を向けるのではなく、彼らの手の動きを見てほしい。「なるほど、上級者ほど速読英単語や文で覚える単熟語を20回、30回平気な顔で回しているのか。やはり盤石な語彙力を作るには数十回程度の反復をこなすことは当たり前に必要なんだな」とか「上級者も初心者の段階は、和書のテキストを使って日本語の解説を読んで徐々に英語オンリーに移行している。自分が調べた限りでは、初心者の段階からすべてを英語漬けで学んでいた上級者はいなかったので、地道に書店で手に入るテキストで頑張るのが王道なんだな」こういう役に立つ学びになる。

世の中のキャッチーな主張とか、お手軽勉強法は表面的な結果とか理論ばかりに目を向けるな。耳障りの良い机上の空論に耳を貸すのをやめて、英語上級者がどうやって手を動かしているか?彼らの手をよく観察し、技術を解剖して自分に取り入れてくれ。

 

2.経験の長さ=上級者ではない

英語の上級者を作る上達の技術の2つ目は、経験の長さを過信するな。

世の中、〇〇歴20年!とか創業100年!みたいに「歴や経験が長い=上級者」というイメージがあるけど、実はそうではない。歴が長くても技術がしょぼい段階でずっと停止している人は世の中いくらでもいる。世の中を見渡してみて。窓際族で1日中エクセルを開いたり閉じたりしてるだけのオッサン。彼らは経歴だけは長い。20年のでえベテランだけど、入社3年目の若い社員にも仕事術やコミュ力抜かれてる人がいくらでもいる。

著者曰く、外科医は頭脳労働のように思われがちだけど、技術職の側面が非常に強いといっている。患者の目から見ると外科医の世界って全然わからないし、外科医と聞くだけで全員優秀なエリートですげーって感じだけど、外科医の視点で言えば人によって平均以下から、神の領域に思えるような一流の技術者まで千差万別。同じ医師によってもその腕前には途方もない差があるわけだけど、その差が技術による差だという。問題はなぜ人によって天地ほど技術に差がついてしまうか?という原因なんだ。世の中のほとんどの職業は、学業期間を含めると、研修期間が20年、仕事の実務が40年あって定年退職でキャリアを終えるのが一般的だよな?だけど、外科医は違う。仕事で実務をこなしながらも、ずーっと継続的なトレーニングが必要。世の中、ありとあらゆる技術職の中でも、技術向上が一生涯磨き続けるのが外科医という職業なんだ。

パッとしない外科医は医学部の研修で学んだ時からずっと技術の進歩が止まったまま。だけど、医学の進歩、テクノロジーの進歩はずっと続いており、トレーニング時代に学んだ技術は全体の10%程度でしかないという。ベテラン外科医はこの変化についていき、ずっと技術を磨き続けてる。そりゃ差がついて当たり前だよな?間違った手術、非効率な手術、研修医時代のまま技術が止まったまま、工場で流れてきた肉まんのさきっちょを延々とねじり続ける作業を繰り返すだけの流れ作業ロボになって、経験と歴だけ重ねただけの外科医は意外なほど多い。マジかよ、難関も難関。どの国でも医学部といえばあらゆる学部の中でもトップオブトップで、そこを出た人材でも仕事がターミネーターになっている人、いたんだね。

英語学習についていえば、万年初心者は勉強をスタートした段階からずっと技術が停止してる。具体的に言えば、英会話スクールに20年通ってる人なのに、基礎もインプットもろくにない状態で会話練習だけをしてるのでネイティブの発言を聞き取れない、簡単な英語ニュースの見出しを理解できない。会話ももちろんできないという状態。こういう人、自分はこの目で実際に見てきたよ。伸びないやり方を10年、20年やっても永遠に効果が出ない。惰性で勉強を続けて伸び悩んでる人はおそらく勉強法の技術が間違ったまま停滞して時間だけが過ぎている可能性が高い。あなたのやっている英語の勉強が、ちゃんと成長する方法論で取り組めているか?これを時々見直すようにしてくれ。

 

3.伸びる反復訓練と伸びない反復訓練

英語の上級者を作る上達の技術の3つ目は、伸びる反復訓練と伸びない反復訓練があるということだ。

どんな分野で上達を目指す上で避けられないのが反復訓練だ。人間は回数を重ねるほど技術が自然に熟練する。だけど、残念ながら決定的にやり方を間違えると、間違えたやり方が上達するという悲劇が起きる。伸びる反復訓練をするためには、正確に繰り返すことが大事。たとえるとそれは雪の上のソリのようなもの。1本目に雪の上についた跡が、2本目のコースを決めてしまう。それが5本、10本、20本目となるともはや後からコース変更をすることが難しくなる。

だから著者はいう。最初こそゆっくりとスタートして、やり方を間違えたら即座に軌道修正をせなアカンのやでと。実際に関西弁でいったかどうかは知らんけど。最初はゆっくり丁寧にやる。多くの人にとってこれは非常に退屈な作業だ。多くの初心者が考える「最短最速で技術を身に着けたい」というニーズと完全に逆行するので、ほとんどの人は最初こそ焦らずじっくり丁寧にやろうというアドバイスを聞こうとしない。スピーディーにスイスイ進むことは、マリオカートでスター取った状態みたいに気持ちいいし、爽快感がある。「うおおおスターゲットだぜ! ハッハッハ、赤コウラでもバナナでも好きなだけこい。オレのターンきたー!」こんなノリで勉強を進める。だけどやるべきことではなくやりたいことを優先することで、トータルで考えると長期的パフォーマンスと時間効率を犠牲にしている。感情を優先し、結果を犠牲にするやり方は論理的に賢い選択とは言えない。スローな練習は拡大鏡のようなもので、自分の間違いを素早く見つけて、傷が浅い内に即軌道修正できる。

スパルタク・テニスクラブではバレーダンサーのようなスローモーションでスイング練習をする。セプティエン現代音楽学校では、新しい曲を学ぶ時は、一音ずつゆっくり歌って身につける。技術を伸ばす最初の段階、多くの現場でスロー練習が行われている。大事なのは、いかに早くできるか?ではなく、ゆっくりでもいいから正確にこなせるか?だ。まずはスローモーションで技術を完成させることが大事。

手術でいえばきちんと準備して反復することが重要だという。患者の体位が不完全なまま手術を始めると、手術の成功率が下がる。車の運転でたとえると、シートの位置が低すぎて、バックミラーやサイドミラーの位置が悪く、前方、周囲、後方がよく見えないまま運転の練習をするのと同じ。近所のスーパーまで短時間の運転でも問題ないかもしれないが、長距離旅行の運転、毎日の会社への通勤、こういった繰り返しの中でいつか事故る。

だからいつも黒坂が英語学習で繰り返し言ってるのは「最初から早くやろうとするな。成果ばかり追うな」ってこと。「勉強を始めましたが、思ったより時間がかかって焦っています」この相談、これまで数え切れないほどもらってきたけど答えはいつも同じ。最初こそしっかり時間をかけなさい。勉強法を丁寧に確認しながらやりなさい。最初から急ぐと雑に進めてしまう。雑に進めると2回目、3回目の反復もドンドン雑になっていく。雑になるということは、理解が伴わない、理解が伴わない反復は知識が積み上がらないから時間のムダ。やっても伸びてる実感が伴わないので余計に焦る。伸びない自分に絶望して挫折。もう100万回以上いってきた黄金の初心者挫折パターンがこれ。過去動画、英語学習初心者の開始から挫折までの典型的な流れと解決法でも解説したとおり、9割の人は大体このパターンにハマって失敗してる。みんな金太郎あめ状態でワンパターンで挫折してる。だったらあらかじめ落とし穴を把握して回避しちゃいましょうよってこと。

【みんな大体こうなる】英語学習初心者の開始から挫折までの典型的な流れと解決法(継続と習慣化)

そしてもう1つ大事なのは、一度出来ただけで満足せず、うまくいった手順を最低5回は繰り返して自分の中で再現性100%を追求してほしいってこと。反復練習の中で最も嬉しいと感じる瞬間は成功した時。上手に発音できなかった英語をきれいにスムーズに発音できた時はたまらない快感を覚える。でもこれはゴールではない。真のスタートラインは練習がうまくいった時からだ。うまくいって有頂天になるのではなく、次も、その次も同じ結果を出せるように反復練習をしよう。これは特にアウトプット。英作文、英会話練習でいえること。再現性の確率を高めるために繰り返し繰り返しダメ押しの反復してほしい。それを示す面白いエピソードがある。本書はアメリカの本だけど、翻訳を務めた小児外科専門医の宮田さんは中学生の頃から毎日NHKラジオ英会話を聞いていたという。彼はその日の放送が終わった後、キーフレーズや上手に発音ができなかったフレーズを選んで、1回も詰まることなくスムーズにいえるまでひたすら練習をするという習慣があった。10回、20回、時には100回反復することもあったという。「いい加減うるさい!」と家族に叱られたのも良い思い出といっている。

 

4.スイートスポットを極めろ

英語の上級者を作る上達の技術の4つ目は、スイートスポットを極めろ。あー!知ってる、それってあのバナナが黒くなったポツポツのことでしょー?ってアホか!それはシュガースポットでしょ。スイートスポットやて。

著者が力強く主張しているのは、人が最も技術を伸ばせる瞬間とはスイートスポットを見つけて背伸びをして努力している時という。どゆことー?詳しく解説していこう。一口に反復練習といっても、伸びにくい領域と伸びやすい領域がある。その伸びやすい領域というのがスイートスポットという。スイートスポットの定義を話そう。

 

【スイートスポット】

1.快適に反復練習できるゾーンをわずかに超えた場所である。

2.意識して集中しなければこなせない適度な難易度。

 

この2条件を満たす場所がスイートスポットであり、技術を大きく伸ばすにはスイートスポットで反復練習をする必要がある。簡単にいえば背伸びして頑張り続けた人だけが上級者になれるということ。

我々、医師でない患者からすると、豊富な経験、長い歴を持つ外科医を求め、そして信頼する。確かに。創業100年老舗のどら焼きの方が、創業1年できたてホヤホヤの店舗のどら焼きよりなんか良さそうな印象を受ける。でも、先ほどいったとおり、ただ単に経験や歴があることは手術の腕の良さとイコールではないんだ。たとえば車の運転。会社と家の一本道を往復し続けて30年、こういう人がいたらじゃあベテランレーサーになれるか?なれないんだよね。なぜってスイートスポットで反復してないから。負荷がないからある程度のレベルに達したらそれ以降は何十年やっても上達しない。はい、ここまで聞いて察しの良い視聴者は気付いたと思う。つまり、英語でもなんでも上級者、一流ほど負荷をかけて苦しい壁を乗り越え続けた人ってこと。なるほどー。なんかこれまで我々が持っていた印象と違うよね。優秀な人は生まれつき才能があって頭がよくて、凡人がヒーヒー苦しんでいる横で「おっそーい!君たちまだそんなところでウロウロしているのかい?君たちがアリンコがほふく前進するようなちんたら速度で進むよこで、僕はフェラーリベタぶみで追い抜かせてもらうね!」ウキー!くやしー!あのフェラーリにこっそり角砂糖入れて復讐してやるー!こういうイメージがあった人も多いと思う。

でも実態は全く違う。正直、一流、上級者への道、しんどい、大変なことばかり。無意識にこなせず、頭がヘトヘトになって意識して集中してなんとかギリギリクリアできるゲームを毎日毎日繰り返しアタックしてる。技術を大きく伸ばすには快適なぬるま湯のコンフォートゾーンで練習するのではなく、辛く苦しくて憂鬱になるスイートスポットで練習すること。苦痛を伴い、失敗することが多いスイートスポットを多くの人は避けて、お手軽勉強法、最短最速に飛びつく。「こんな地味でしんどい勉強ばっかり教えやがって。あーもうくそ。黒坂はやめて、もっと楽で楽しい勉強法教えてくれる先生のところいくわ」ってまたんかい、筋肉の痛みなくして筋トレの成功はあり得ない。それと同じで、脳もメンタルも苦痛を伴わずして勉強の成功はあり得ない。苦痛を喜べ。いや、ムチでビシビシ叩かれるほど嬉しくなるMになれ!さっさと人間をやめて、死にそうになるたびに強くなるサイヤ人になれ!

苦痛を避け、単調さを受け入れず、思考停止で快適なコンフォートゾーンのぬるま湯に浸かったまま「頑張ってるのに伸びません!」といってる人には、アルバート・アインシュタインの次の言葉を授けよう。「同じことを繰り返し、異なる結果を期待するのを愚か者と呼ぶ」。あなたは大丈夫か?

 

5.理想の環境、十分な準備を追いすぎるな

英語の上級者を作る上達の技術の5つ目は、理想の環境、十分な準備を追いすぎるな。

理想の環境や贅沢は努力を潰すということを理解しよう。世界的な才能を開花する現場は、豪華や理想の環境とは程遠いことが意外なほど多い。研修医の多くは、医師になれば豪華で理想的な環境での研修を受け。面倒な雑務や患者からの問い合わせ対応を自分の代わりにやってくれるスタッフが用意されており、優秀な技士を与えられると考えがちだという。しかし、著者の研修時代には今いった環境は一切なかったという。懇切丁寧にマンツーマンで教えてくれる相手はおらず、見ても学ぶことが多かった。一流の人は最高の環境、最高の師匠を与えられ、魅力的で楽な人生を送ってるように思えるかもしれない。しかし、よく見てみると、彼らの多くの時間は、自分の技術や訓練に費やしている贅沢とは真逆。医師もアスリートも、質素で十分でないスペースに身を置き、辛く苦しいスイートスポットで悪戦苦闘をしながら疲れた体に鞭打って雑務も自分が全部こなす。一流の外科医はもはや肉体労働者だと、ブルーカラーだと。毎日、やる気があろうとなかろうと。朝起きて仕事に行って悪戦苦闘しながら新しい技術を磨いて帰ってくる。これが一流のルーチンという。

時々、英語学習者から自分の英語力が伸びない、自分が英語の勉強をスタートしない理由を環境や準備のせいにして愚痴を言い続ける人がいる。勉強しやすい理想の環境がないから始める気になれない。十分準備が整ったらスタートしようと思う。でも一流を見て。一流ほどお膳立てされてない。準備が整ってからやるってのは苦労したくないという逃げの気持ちの現われ。一流ほど実力より少し上の背伸びをして苦しい中から技術を磨いている。これが普通。だから理想の環境や十分な準備に期待しすぎない。やる人はマクロの環境を気にせず、まずやる。まずやってから足りないものが見えたら、都度走りながら整える。

このYouTubeチャンネルも同じ。完璧なトークが身についてからYouTuberになろう。高画質のカメラ、高音質のマイクが手に入ってから。デザインソフトや動画編集ソフトが使えるようになってから。撮影スタジオを用意してから。のんのん、ダメダメ。何もかも揃わない状態でスタートした。マイクもマイクも、それぞれ4回買い替えてる。トークは4年間続けて少しずつ上達した。動画編集ソフトは見様見真似。子供が泣いたら撮影中止で、寝かしつけたら再開。でも準備が完全に整ってからだと遅すぎる。まずやる。準備が完全じゃないから当然苦しむ。でも苦しさの中から改善点、技術を磨く。改善したら少しずつ良くなる。これが正しい成長のステップなんだ。

 

6.執着を手放せ

英語の上級者を作る上達の技術の6つ目は、執着を手放せ。

諦めずに目標達成するまで努力を続ける。これ自体は大変素晴らしいことだけど、継続的な努力と執着は似ているようでぜんぜん違う。初心者は執着に固執する一方、上級者は執着を手放すことが上手だという。

大勢の人前で話す、プロアスリートがここぞという時に勝負する、外科医が難しい手術を成功させる。こうした強いプレッシャーがかかる場面でパフォーマンスを大きく落とす人には共通点がある。それは集中力がないのではなく、むしろしなくていいものに集中しすぎてしまうことにある。言い方を変えると強い執着が失敗を呼ぶということ。プレッシャーのない、普段の練習では無意識で半分自動的にこなせていた手順を、プレッシャーが強くかかることで「絶対に失敗しないように」と意識と集中をして、失敗に執着するほど逆に失敗確率が高まる。だからバイオリニストが曲の難しいパートに差し掛かった時、「ここをミスしませんように」と考えるのではなく、「ここはしっかり響かせてやる!」と前向きに考える。今の話は精神論ではなく、心理学ではフレーミングと呼ぶ。意識を「失敗したくないこと」に向けて執着を生み出すのではなく、「上手に達成したいこと」へ向けるほうがうまくいくんだ。

英語学習でも今の話はまんま、当てはまる。伸び悩む人、正しい方法論で取り組めない初心者は総じて執着をする。ドキーン。私のこと?はい、あなたに言っているんだよ。過去に何度も英語学習で失敗している初心者ほど「せっかく英語の勉強をするのだから、今度こそ失敗したくない!」と「成功する方法論」ではなく「失敗しないこと」へ強い執着心を持っている。そのことにより、少しでも想定より進捗がないと「やばい!失敗する!」と強いプレッシャーと焦りが生まれる。分からない箇所に出くわすと「やっぱり英語は難しい。生まれつき賢くない自分には無理だ」と諦める。まだ大して反復してないのに英単語を思い出せないと「ダメだ。一度やったはずの箇所が頭に入ってないのでまた失敗する!」と強烈な不安に襲われる。すべては失敗に執着しているから。

上級者はどう考えるかというと、どっしり長期で構えて力のつく方法論に集中している。思ったより時間がかかると感じたら「なるほど、自分が想定した見積もりが間違っていたんだな」と考えるし、理解出来ない箇所にぶつかると「よっしゃ、ここを突破できればまた一歩成長するな」と考える。そして反復して単語が思い出せない場合は「このページはまだ伸びしろがあるから、付箋を付けて反復回数を増やして対応しよう」と建設的に思考する。「いやそれはすでに英語ができるからこそ生まれる余裕でしょ」と反発したくなった人もいるかも知れないけど、それは違う。違うよ。彼らは初心者の段階からこういう思考を持ってる。もしくは最初こそ持っていなかったとしても、黒坂の動画チャンネルとか、書籍、これまでの人生経験で新たに獲得している。最初は初心者だったけど、現在は英検準1級、1級合格、TOEIC900点以上取得した受講生の中にも、やり始めは失敗への執着を持っていた人もゼロではない。でも彼ら彼女らの違うところは、途中から思考を切り替えて今いった成功マインドを得たことでメキメキと力をつけていったってこと。ハッキリいって成功した人の中で失敗に執着するマインドのままうまくいった人は一人たりとも見たことがないので、執着を手放すことが技術向上には必須というのは間違いない。

 

今回は以上だ。スキルを磨くという話になると、すぐに才能とか年齢といったことばかり考える人が多い。確かにその要素はゼロではないと思う。同じメソッド、同じ環境、同じ練習量なら若い頃に才能溢れた人がやるほうがスキルは伸びやすい、この事実は否定しない。だけど変化の早い時代、そして一生勉強が前提の現代で「スキルを磨く→上達して使えるようになったらゴール」って考えがもう時代遅れ。スキルや技術は一生涯磨き続ける前提で戦略を練っていこう。英語力もTOEICや英検の目標を達成したらやめてしまうのではなく、そこからは英語を使って仕事をこなす新生活へ切り替えるべき。今回紹介したように外科医という職業は元々、一生技術を磨く世界ということでとても目新しさを感じたわけだけど、冷静に考えればこれってあらゆる技術職でも全く同じことが言えるんだよな。黒坂も英語多読の軸となる勉強法の技術はブログやYouTubeで発信し始めた時と大きく変わらないけど、継続するための技術や思考、ChatGPTを使って英語学習や英語コミュニケーションを効率化する技術なんかも日々どんどん新しくなってる。自分が勉強をやめて停滞したら、時代の変化についていけず同じ話しかできなくなり、オワコンになる。なので英語教育という分野も一生勉強、一生技術を磨くということから逃れることはできない。勉強も技術向上も終わりはない。ということは?そう、技術を伸ばすための技術を学ぶ必要は絶対にあるってこと。でも技術の伸ばし方は学校では教わったことがない。だからみんなが一年生のつもりで、この動画、一度見て分かったつもりになるのではなく、ぜひ何度も見直して技術を伸ばす技術を身に着けて、スイートスポットに身をおいて毎日必死に技術を磨いていこう。技術磨きに終わりはない。ほなまた。

 

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