オレだ。
毎日、英語に関するご質問を頂いている立場だけど、
英語力が伸びる人、伸びない人は質問で分かってしまう。
気がつけば、この記事を書いている時点で3年間ほど英語学習の仕事をしているので、
もう質問を見た瞬間でその人が伸びるかどうかが、分かってしまうようになったんだ。
大げさに感じるかもだけど、ざっくり9割程の精度で当てられる自信がある。
ひよこ鑑定士が秒速で雄と雌を見分ける速度でわかる。ま、職業病なのかもなw
オレからこの記事で伝えたい結論を受け取ってくれ。
↓
問題解決力が高い人は質問が具体的。そうでない人は抽象的。
受講生から毎日たくさん質問来るが「自分はこういう理由でこう思うが、なぜこうなる?」と質問する人はすごく伸びる。「1ヶ月でこの本終わる方法は?」みたいな人は絶対に停滞する。
精度90%以上でその人の質問で伸びしろが明確にわかる
— 黒坂 岳央@英語多読講師・経営者・作家 (@takeokurosaka) December 5, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
この記事では、
・伸びる人、伸びない人はどういう質問をするか?
・伸びない質問をしてしまっている人は何が悪くて、どう改善すればいいか?
こうしたことをすべて語っていく。
この記事はネットでテキトーにググって出てきた情報を寄せ集めたのではなく、
オレ自身が現役英語ユーザーとして体験談やデータを交えた一次情報なので割と有益だと思うよ。
それから今回は、ハッキリいって容赦なくめちゃめちゃ厳しく斬っている。
厳しくしばかれて快感を感じる、ドM体質の人以外は絶対に見ないでくれ。
特に過去に黒坂に質問をして、厳しい回答をもらった受講生は見ない方がいいし、
今回の話を「黒坂は説教や愚痴を言っていてケシカラン!」
と物事の表層しか理解できない、ペラッペラに薄っぺらい老害気質な人も見ない方がいいよ。
そういう気質の人がみても、腹立つだけであなたにメリットがあるものはなにもないと思う。
…てなわけで警告はした。
それでもいい人だけ読んでくれ。
目次
できる人の質問力1.
さて、まずは「ものすごく伸びる人の質問力」を見ていこう。
結果を出した受講生はたくさんいるけど、2人ご紹介したい。
一人目はAさん。この方は英語多読のオンラインスクールに入会され、
1年以内に英検準1級に一発合格してしまったすごい方。
その方から頂いたご質問はこんな感じ。
↓
少し長いのでざっくりまとめると、
・英検1級対策講座の入会を迷っている
・自分は準1級の対策にはこういうことをした
・1級は同じ学習メソッドで通用するのか?講座に入会する必要性は?
ということだ。
質問からこの方の隠しきれないレベルの高さがにじみ出ているわけだけど、
素晴らしいのは
「ものすごく具体的」
「質問しないと分からないことだけを聞いている」
というのがポイント。
「自分は何に疑問を持っていて、質問したいことはこれ」
という点が具体的なので、こちらの回答もものすごく具体的にできる。
自分でわかるところは自分で考え、自分で考えても答えはでず、黒坂に聞かないとわからないことに
絞ってスパッと切れ味鋭い質問をしているこの方はできる人だな。
入会前からの質問力がすでにやばかったので、「この人は確実に伸びるわ」と確信していたけど、
想定以上に伸びたという感じだな。
できる人の質問力2.
次はYさんの事例を紹介しよう。
Yさんはオンラインスクールに入会後、英検1級に合格された実力者だ。
【祝㊗️英検1級合格🎊】
運営しているオンラインスクールの受講生さんが英検1級に「合格」とご報告。毎回、すごく丁寧にメッセージをくれる方で、苦境の中でも負けずに明るく、前向きに頑張って成果を叩き出されたお方。
諦めず、弱音吐かずによく頑張られたすごい方。おめでとう! pic.twitter.com/fk06qWbGBd
— 黒坂 岳央@英語多読講師・経営者・作家 (@takeokurosaka) December 6, 2021
日々、英検1級の合格に向けて努力を重ねられ、時々ご質問をくれていた。
この方も「いやあ、合格は時間の問題だな」と分かっていたけど、
予定調和的に余裕で合格してくれて本当に嬉しい。
そんなYさんがくれた質問はこれ。
↓
英検1級の二次試験対策についてだった。
「自分はこういう勉強法をやっている」
「こういうところが懸念に感じる」
「それに対してこういう勉強をしているが良いか?」
という質問。
自分でしっかり仮説を立て、検証し、その結果をシェアいただくことで
「プロの目で見てどや?」と聞いてくれている。
やっぱレベルがたけえなと思う。
この質問に対して、自分はアドバイスをするとともに
「問題と解答を送ってくれたら添削しますよ」と答えた。
その後もご質問を頂いた。軌道修正をしながら努力を重ねて無事に合格!
自分で仮説を立てた上で、
「自分はこう思うけど、あなたはどう思うか?」と聞いてくる人は伸びるわ。
できない人の質問1.「速く進む方法教えてください」
さて、ではここからはNGな質問パターンについて取り上げていく。
「速く進める方法を教えて下さい」というもの。
この質問をしてきた方にはかなり厳しく回答をした。
何がダメなのかをこの場を借りて解説をしよう。
・英語多読は数ヶ月で英語マスターできる速習プログラムではない
・質問が抽象的すぎで、具体的な回答ができない
順番に解説しよう。
黒坂はブログ、YouTube、Twitter、講座の入会ページ、会員専用ページ内で
「英語学習は時間がかかる。英語多読は時間をかけて着実に力をつけていくメソッド」
ということを何回、何十回も繰り返しお伝えしている。
過去に一度たりとも「速習できますよ!」なんて言ったことはない。
それなのに速習を求めて来られると、「え?話聞いてる?」って思ってしまうだろう。
言っておくけど、1回だけじゃないぞ?「焦るな」ってのは本当に何回、何十回も繰り返しいっている。
この受講生も間違いなく、繰り返し「英語は時間がかかるぞ」と聞いているはず。
それなのに、開始して数ヶ月で「速習したい」と言い出すので、
これはもう相手の話をまったく聞いていないとしか思えないだろう。
たとえるならスーパーの入口に「入店時にマスク着用お願いします」と張り紙がしてあって、
店内でも繰り返しアナウンスされているのに、マスク着用するように言われて
「聞いてない!いやどす」と拒否する人のようなイメージ。
どないしたらええねんw
さらに「速習したい」とだけ言われて、有益なアドバイスができるはずがない。
せいぜい、回答できるのは
「物理的な勉強時間を増やすか、集中力を高めて学習の質と効率の向上を目指して」
という表面的なことくらいだろう。
その人が今何に躓いていて、元々どのくらいのスピード感で進めようとイメージを持っていて、
現実はどのくらいのスピードで、結果的にどのくらいのギャップがあるのか?
このくらいの情報を投げてもらわないと、正確な判断はできないだろう。
なんせ、オレの手元には「速習したい」という5文字しか情報がないのだから。
まさか「自分の心の中をテレパシーで読み取ってしっかり対応して!」とダダをこねているというのか?
だとすると占い師の元へいってくれ。オレはエスパーじゃない。
この質問の問題は抽象的すぎることだけど、具体的に聞いてもらえばちゃんとアドバイスはできる。たとえば、
「英単語の暗記は毎日3時間くらい勉強して、2ヶ月かけて今50章まで進んでいる。
計算上は2ヶ月以内に終えられる予定だったが、想定より計画が遅延している。
前半は想定より早かったが、後半は遅れている。自分では原因がつかめず焦る」
こういう質問ならオレもアドバイスが可能なんだ。たとえばこの質問の場合は
「原因として次が考えられる。
テキストの前半は英文が短く、語彙も簡単だが後半になると長文化して語彙も難易度が上がる。
後半になると速度が遅くなったように感じるけど、
難易度が上がれば時間もかかるからこれは普通のことで焦らなくていい。
頂いた進捗具合を見るに、平均的な受講生の進捗より遅れていることもないから大丈夫」
とか回答ができる。
抽象的な質問には抽象的な回答しかできない。質問するときは具体的に頼む。
できない人の質問2.「英語多読は何からやればいいですか?」
次はこれ。
「英語多読は何からやればいいですか?」みたいなパワフルな質問をされることもある。
自分で冷蔵庫をガチャって開けて「今日ご飯何がある?」と質問をして
奥さんをイラつかせるオッサンみたいな質問だと思う。
いやいや、目の前にあるやろww 視力0.01かw
英語多読についてのステップは可能な限りまとめている。
著書、ブログ、YouTube(再生リスト)で初心者でもわかるように情報を出しているし、
会員専用ページでは上から下まで1つずつ順番に進めてもらえば、
終えるよう自分でいうのも何だけどかなり丁寧に作っているんだ。
こういう質問の何がダメかと言うと、受け身すぎるってことなんだ。
ツアー旅行に来ているなら受け身でもいい。
「次はどこいくんですか?」ってツアーガイドに聞けば答えてくれるだろう。
でも、ノープランで友達と一緒に旅行にいっている状態だとして、
後部座席から運転手役の友達に、
「ねえ、次連れて行ってくれんの?」
って聞かれ続けたらうざいと感じるはず。
あなたの人生はあなたが舵取りをするべきで、
英語の勉強ももっと主体性をもってやってくれ。
オレは英語講師といっても、あくまで案内役に過ぎない。
ゴールまでの道のりを案内し、途中で障害物を取り除き、
悪路があったら回避するように呼びかける役割だ。
でも足を前に出してゴールまで歩くのはあくまであなただぞ?
学習の入り口はとっくに案内済なので、
もっと主体的に自分で英語力を高める気概を持って入り口を探してくれ。
もちろん例外もある。過去にこんなコメントをもらった。
このコメント主は、「何からやればいい?」に対する答えを見つけられなかったんだろう。
だから返信で動画化したものを案内させてもらったし、
後はまだ高校生で若いからしゃーないというのもある。
でも、今回話に取り上げているのは代金を支払った受講生なんだ。
会員専用ページにアクセスしてもらったら、
ゼロからゴールまでの全課程のステップを動画とテキストでメチャメチャ丁寧に解説しているので、
まずはそれを読んでくれ。
できない人の質問3.「2ヶ月目ですが、まだ1冊目が終わらず焦ります」
最後にこれ。
「2ヶ月目ですが、まだ1冊目が終わらず焦ります」
みたいなお問い合わせ。
焦る気持ちはわかる。でも100万回くらい言ってるけど、「焦るな。落ち着け。」
焦る学習者はこんな思考プロセスを経て焦りまくっているんだ。
↓
「もう年齢も年齢なので、早く英語力を身に着けたい!」
→「英語多読か、良さそうだな。自分のペースでできるし、これなら忙しい自分でもいけそう。1冊目は1ヶ月で終わるでしょ」
→「2ヶ月目に入るけど、まだ1冊目が終わらない…。早く英語力を身に着けたいのに!(アセアセ)」
焦っている学習者の99%は、過去にも焦ったからこそ失敗している。
今回も焦って失敗する、ということでは過去にやったのと
まったく同じミスで挫折するということだから進歩がないよな?
同じ過ちを回避するためには、焦るのをやめて冷静にいってくれ。
焦る学習者は、
・1冊目、2冊目をどのくらい時間をかけて終わらせるべきか
・一日どのくらい勉強時間をかければどのくらい進むか
・現実的に他の受講生はどのくらいで終わらせているのか
という思考を持ってくれ。
たとえば、速読英単語必修編を7-8割型暗記するには、ほとんどの人にとっては1ヶ月では難しい。
・学習開始時の英語力がかなり高い
・一日に勉強に使える時間がたくさんある
・学習効率が高く、ムダなく高い集中力で取り組んでいる
この辺りできている方だと1ヶ月以内に終わる人もいる。
けど、学習初心者全員ができるとは思わない。
ごく一部の人だけができることを「みんなできます。再現性あります」
というのは詐欺師なので、自分はそんなウソは言わない。
そして1日に勉強に使える時間が30分の人と3時間の人とでは、
進捗速度も全然違ってくる。
こちらが指導するやり方と違った自己流でやっているとか、
ポテチかじって鼻毛抜きながら勉強している人だと当然、伸びは悪いだろう。
なので「焦るな」というのがオレからの答えだな。
現在の英語力や、一日に勉強に使える時間、どのような学習方法でやっているかなど
詳細を教えてくれれば診断してほしい受講生には回答をするよ。
以上だ。
正直、ここまで読んで心が死んだという人もいるかもしれないw
厳しい言い方だけど、イケてない質問をしてしまう人はイケてない学習方法で勉強をしてしまっているので、
それ以上時間をムダにしないためにも、即刻軌道修正して学習効率を高めることをおすすめする。
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