今回は「正しく後悔する力」が高い英語力をつくると証明するというテーマで解説する。この動画の参考図書はこちら、ダニエル・ピンクさんが書かれた、THE POWER OF REGRETというアメリカでヒットした本だ。本書はページを開いた瞬間、読者の持つモヤモヤに時速150kmの剛速球ストレートをズバンとブチかましてくる。「後悔は悪、ウジウジ考えても時間のムダ!という考えは間違っている」こういう始まりだ。アイタタタと剛速球を受けたグローブの中の手が思わずヒリヒリするような重い重いストレートだよな。ええー?でもでもー、後悔するのってあちこちでダメダメ言われてない?自分は会社の上司とか学校、部活の先輩からそのように言われてきたよ?そう思った人も大変多いと思う。
なんか変じゃない?だってこの本、ポジティブで陽気でパワフルという印象のアメリカで出版されたんだよ。アメリカ人も「後悔なんて良くない!ポジティブにいこう」こういうノリが普通で、有名俳優、ビジネスマン、アメリカ大統領まで後悔は悪だといっている。米国議会図書館にはNo regrets(後悔なし)と言うタイトルの書籍書籍が50点以上ズラリと並べられている。実はポジティブ全押しは間違っていたんじゃないか?著者は後悔は悪という池にドボンと大きな石を投げ込んで波紋を呼んだ。後悔は押さえつけて見えなくする、これは間違いで、しっかり正面から向き合え。アンチ後悔主義者のいうことを聞いてもいい人生は送れないよという。「自分?ああー、後悔なんてなんにもないよベイベー」って右肩に常にラジカセ持ち歩いてシャカシャカ音出してる陽気な人は本当に何も考えてない底抜けのドアホか、もしくは俳優のように後悔など無いと演じて生きてるだけという。多くの人はそうした後悔は悪と考える人をみて「ああ、油断するとつい後悔してしまう自分なんてどうせダメ人間なんだもうダメポうつだしのう」と考えて苦しむ人を増やしているのが現代社会だといってる。わかるー。だからここで一度立ち止まって後悔について考えてみよう。もちろん、著者も後悔が全ていいとは言わない。過ぎたことを永遠にウジウジ悩んで一生後ろ向きな気持ちで生きるのも、後悔を全否定するのと同じくらい愚かだと言ってる。「しまったー! 卵かけご飯に醤油かけすぎたー! もうダメだ人生おわたー!」「え?別によくない?」「よくないよ! 卵かけご飯には醤油かけすぎんなって死んだばあちゃんの遺言に書いてあったんだよ。ああ、どうしたらいいんだよ。もう人生やってらんねえよ!」そうやって3週間泣き続けて後悔し続けるのはどう考えても間違えてる。
ちなみに、英語学習でもあるあるだよね。英語学習者も後悔という感情と上手に付き合っていく必要がある。もっと若い頃に勉強すればよかったと後悔し、でももしもやってみてまた後悔するのが怖いといって、これからの挑戦に二の足を踏む人も多い。結局どうしたらええのん?後悔した方がいいのかい?ダメなのかい?どっちなんだい?はい、この結論を出していこう。あなたがこの動画を見ると、今後の人生や英語学習で後悔の感情と上手に付き合っていくことができるようになる。その結果、ムダに悩んで停滞したり、不安を抱えることがなくなるのでぜひ最後まで見ていってくれ。今回の動画は次の内容でお届けする。
1章 感情を上手にリスク分散しろ
2章 いい後悔と悪い後悔
3章 英語力を伸ばす後悔の力 6選
ではいく。
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>>>THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 著:ダニエル・ピンクさん
目次
1章 感情を上手にリスク分散しろ
さて、まず1章は感情を上手にリスク分散しろということについて解説していこう。まず一番に伝えたいこと、それは上手に付き合えばネガティブな感情には大きなメリットがあるって話だ。ええー?でもさー、やっぱり何回聞いてもしっくり来ないんだけど。やっぱりガチャピンみたいに能天気に何も後悔しない人生を歩みたいよ、そういう人もいると思う。大丈夫、それを理解するために今からする話をしっかり聞いてくれ。間違いなくあなたがこれまでの人生で一度も聞いたことがない話をする。
さて、投資の世界には卵を全て同じカゴに入れてはいけないという言葉がある。「うおおおー!イケイケドンドンの株に全ツッパやー!」それをして盛大に爆死したのが、かつてのJAL株、東京電力株だった。「さて、どのくらい上がってるかな?ポチー、ってええー!大暴落しとるがな! まさかこんなことになるなんてー」、いやいやどれだけ有望な銘柄も一寸先は闇、何が起こるか分からない。だから投資をする時は上手に分散しましょう、適度にリスク分散をすることをポートフォリオというんだよって話なんだ。
1つの銘柄に全力投資はダメ。これは資産運用だけじゃない。たとえば仕事。収入源が1つだけだとどうなる?そう、あなたの心臓を相手に捧げることになる。サラリーマンは自分を評価する権限を持つ上司には逆らえない。「君は来月から5年ほど小笠原諸島へ出張にいってもらう」「ええー!部長、僕今年ようやく念願のマイホームを買ったばっかりなんですよ。広い庭に犬を買って子供と遊ぶために毎日はるばるTXで守谷から都内まで頑張って通勤してるのにー」「ホッホッホ、逆らうおつもり?いいんだよ。この件を君の同僚の田中くんに譲っても」「ぐぬぬ、わかりました。小笠原諸島へいってまいります!チキショー、でかい犬小屋に喜んでいた妻になんて説明すればいいんだよ」こういうのも生殺与奪を握られているからなんだ。でもたとえば本業で年収300万円、副業も年収300万円だったらどう?「へっ、この会社はベーシックインカムみたいなもんだから気に入らなかったら別にいくわ」上司に中指立てることだってできる。フリーランスも太い取引先1本しかないと靴を舐め舐めする犬に成り下がるから、取引先をいくつも持っておいたほうがいいよな?人間関係も同じ。たった一人しかいなかったら相手に依存してわがままされ散らかすことになる。「私達、別れましょ!」「待って!いかないでくれ!僕は君がいなくなったら生きていけないんだ」こうなってしまう。だから人生において「1」という数字はリスクだと考えて、いくつも分散したほうがいいよな。
「オイオイ、一体なんの話でっか?後悔の話はどないしたんや?」はい、お待たせしました。ここから始めよう。資産運用の世界には分散が大事で上手にポートフォリオを組みましょうという話をした。でも実は、「感情のポートフォリオ」があるって知ってた?ええー、聞いたことがなかった。そうだよね。自分も本書で初めて知ったわ。人間にはざっくりポジティブとネガティブの感情がある。ポジティブな感情は愛情、自信、プライドで、ネガティブな感情は悲しみ、恥、不安といったものがある。多くの人はネガティブな感情は全否定で見えないように考え、ポジティブな感情だけでポートフォリオを組もうと考えてしまう。でもそうじゃない。理想はバランスのいい幕の内弁当みたいなのを目指すんやでと著者は言う。ポジティブ一色だと、気持ちは確かに楽かもしれない。だけど成長がない。英語で何回同じ問題で間違えても、あらふやにリーディングして成長の実感がなくても「ま、いっか!ドンマイドンマイ!」こんなドラゴンボールの孫悟空みたいにノーテンキすぎるとゼロ成長になる。それは良くない。でもネガティブな感情を適度にポートフォリオに組み込むと成長につながると言うんだ。過去問3回繰り返し解いたけど、もしかしたら試験に落ちるかもしれない。不安だからもう3回分解こう、これだといいよな?
そう、著者は後悔=悲観ではなく、前進、学習する良い後悔をしろと言っているんだ。なるほどー。上手に付き合えば後悔から成長や改善を引き出せる。バカとハサミは使いよう。チンピラと同じ。チンピラも対立するとうざい敵になるけど、奴らのプライドを上手にくすぐれば味方になる。「先輩マジパネェっす。かっけーっす! そういえばこの間、ゲーセンで開久高校の生徒に絡まれたんすよ。助けてくださいよ」「おお、舐めたボケナスはオレが締めてやるから任せろや!で、奴らはどこだ?」「アザス!まだ奴らゲーセンにいると思うっす!」こんな感じに上手におだててボディガードになる。
2章 いい後悔と悪い後悔
2章 いい後悔と悪い後悔という話をする。ほとんどの人は悪い後悔ばかりと付き合って、よい後悔をするべき局面で臭いものに蓋をしてもう二度と見えなくしてしまうという悪い付き合い方をしている。なので、それを防ぐために最初に何がダメで何がいいのか?これを理解しよう。
まず知っておいてもらいたいこと、それは人間はあまりにも強くネガティブ、後悔に引っ張られるという話だ。本書ではオリンピックで金銀銅を取ったメダリストの表情を分析したデータを出している。明るい表情をした順番は金、銅、そして唯一こわばった表情が銀となってる。え?なんで?銀って2位でしょ?3位の銅メダルよりなぜ表情が曇っているの?実はそれにこそ、人間が後悔に感情反応する理由があるんだ。金は言うまでもないので説明を省くけど、じゃあ銅メダルはどうか?オリンピックは4位以下だとメダルはないけど銅はギリギリメダルを取れる。3位で自分より上はいるものの、それでもギリギリメダルを取れてホッとした、バッチリ結果を出せたというしっかり満足の行く感情になる。でも銀は違う、銀メダルは最も選手を苦しめるんだ。えー。一体、銀メダリストに何が怒っているのか?銀メダリストの心理としては、あと一歩で金メダルを獲得して社会的名声や経済的メリットを得られたのに逃した!という感覚になるというんだ。手元の銀メダルは間違いなく、オッサンの後頭部のように光り輝いている。だが同時に多くの後悔に襲われるんだ。「あの時、もっと足をピンと伸ばす演技をしていれば」「ゴールラインをしっかり踏んでいれば」「息継ぎをうまくしていれば」こうした強烈なタラレバ後悔の嵐になる。確かに。うまくやれば金メダルだったかもしれない、この気持ちがメダルを獲得した嬉しさを洋服の青山のMAX50%OFF大創業祭レベルに大幅割引になってしまうんだって。なるほどー。
実は今の話、英検もTOEICも同じことが言えるって気づいた?英検は箸にも棒にもかからないでまったく点数が届かなかった時はむしろあっさり諦めがつく。「おい、お前この間受けた英検どうだった?」「ははは、ああもう全然ダメ。半分も取れなかったよ。まあ時期尚早(じきしょうそう)ってやつだよ。まだまだ実力不足で舐めプした感じになったからさ、次はガチで勉強して再挑戦するよ」「おう、頑張れよ!お前なら絶対いけるよ!」こうなるよな?でももしも後1点足りずに不合格になったら?これはショックじゃない?「ああ、チキショー過去問をあともう1周やり込んでおけば」「もう!あなたはそういう爪の甘いところがダメなのよ!」「うわあああ、時よ戻れ!もう一度オレにチャンスを!」絶対むちゃくちゃ後悔する。
「やっぱり後悔って出来たら味わいたくない。あの苦しみを味わうくらいなら何も挑戦したくない」そのように後悔恐怖症になっているあなたへ、お待たせしましたここから一気に巻き返していくよ。いい後悔について話していこう。まず、後悔という感情について多くの人は「とにかくダメなもの。持つべきではないもの」と勘違いしている。でも冷静に考えてみて。実は後悔って現実よりよりよい未来を掴みたいという向上心の現れなんだよ。たしかにー。忘れてたけどそうだよな?向上心があるからこそ、思い通りいかないことが悔しいし、努力して結果を出したいと思うよな?損得勘定だけでいえば、後悔することで今現在気分が沈むことの代わりに、「どうすれば将来同じ苦い思いをしないですむか?」って改善につながる行動を取ることができると言える。なるほどなるほど。
そして後悔はブレーキ役にもなる。世の中には「穴の第一法則」という言葉がある。穴に落ちた時はをそれ以上深く掘ってはいけないと言う話だ。人は良くない選択をした後、それによるダメージを受けているにも関わらず、「ここまで来て引き下がれるかよ!」と頭の血液沸騰をしてうまくいっていない活動に時間と資金と労力をますますつぎ込んで状況をもっと悪化させてしまう。心理学用語でコミットメントエスカレーションと呼ぶ。いるいる。パチンコ店とか競馬以上にめちゃくちゃいる。「はーはー、この金は会社の金庫から借りた手を付けてはいけない金だ。すでに軍資金は半分に解けている。だが、次の馬が来てくれれば一気に3倍界王拳や!いけー!!!」ってアホかやめろ。後頭部をハリセンで全力斬りするわ。でも大きな失敗をした時に更なるダメージを上塗りしないように回避するブレーキこそが後悔の感情なんだ。さらに後悔は将来、同じ過ちを繰り返す確率を下げることができる。
さらに後悔は努力を生み出す。本書では10問を解かせて、結果を全肯定するAグループと、後悔するように促したBグループに分けるという実験をした。その後、もう一度別の問題を解けせると後悔を仕向けたBグループはAグループに比べて試験時間ギリギリまで粘り強く問題に取り組み、その結果、Bグループはより多くの正解にたどり着いた。後悔の感情は「もうあんな痛みを味わいたくない」と感じて、より長期間に渡ってより大きな努力を呼び込んだ。
じゃあその一方で悪い後悔を考えてみよう。その1つはいつまでもいつまでも頭の中で失敗イメージを何度も思い思い起こして、自分のバカー!って心をカッターナイフでグサグサとさしてしまう。そうなると、次回の挑戦が恐怖一色で染め抜かれて怖くてもう挑戦することができなくなる。それから先ほどは後悔は努力を作るといったけど、後悔する対象を間違えるとパフォーマンスの改善には結びつかない。例えば英検に不合格になったことを努力不足と考えて後悔するのではなく、自分はもう年を取りすぎているとか、そもそもこの級は難しいので自分ごときハエが挑戦するなんて高望みだったわ、生まれてきてすいません!って極端に後悔しても何もメリットがない。要は上手に後悔しろと言うことだ。
いい後悔と悪い後悔を分ける差は一言でいえる。それは「改善できる部分を後悔するか?それとも変えようがないことに後悔するか?」ってこと。たしかにな。英検に不合格、TOEICで点数が低かった時は「ああ、もっと過去問を数多く回していれば合格できたかもしれない」これは改善のしようがある。後1回、さらにもう1回念のために過去問を解くことは誰にでも今すぐできる改善だからだ。でも、自分の年齢や才能に疑いの目を向けて、「自分が英語が出来ないのは年を取りすぎているから、才能がないから」と考えても何も改善しようがないのでいたずらに自分の心をムチでビシビシしばくだけということになる。
後悔とは、食事で言う苦みの感情だ。なるほど、苦みね!でも苦みは悪くない。苦みがあるおかげで、いざ甘美な良い思い出を経験した時、その味わいはいつも以上に甘く感じられる。日頃から仕事を頑張っている人だからこそ、たまにバカンスで旅行に出かけると天国のように楽しい。わかる。でも毎日何も努力せず、何も目標がなくブーブー屁をこいてうんこ製造機やってる人が旅行に出かけたらどう?うん、多分大して楽しくないんだよね。なぜならダラダラする日常と、旅行先でのんびりすることに落差がないから、なんのありがたみもないんだ。
3章 英語力を伸ばす後悔の力 6選
さて、この動画の一番大事な本題中の本題、3章では英語力を伸ばす後悔の力 6選を解説していく。数が多いのでサクサク話していくのでついてきてくれ。ではいこう。
1.さっさと後悔慣れしろ
英語力を伸ばす後悔の力1つ目は、さっさと後悔慣れしろ。
人間は慣れの動物だ。最初は痛くても回数を重ねれば痛みに慣れる。黒坂はコールセンターで「現在のプランよりこっちの2年契約プランに変えると携帯料金が安くなりますよ」という営業電話をしてたけど、結構怒鳴られることが多かった。プルルル、ガチャ。「はい、もしもし?」「田中様の携帯電話でしょうか?ただいま料金プランのご提案でして…」「あほか!今仕事中や!うざい電話すんなドアホゥ!」「は、はい!申し訳ございませんでしたー!ガチャツーツーツー。つらすぎワロタ怖すぎてもう電話かけられまへん」こうなってたけど、慣れてくるとハナホジしてクロスワードパズルを解きながら営業できるようになる。英語学習も同じ。初日は30分勉強するだけでもしんどいけど、3ヶ月、半年と継続することで徐々に勉強時間は1時間、2時間と長くなっていく。
そう、実は後悔も慣れて上手になる。後悔慣れしてない人は失敗=ムダ、自尊心の喪失と考える。「英語の勉強したいけど失敗したらどうしよう。ムダになったらどうしよう」ってやめてクレメンス、感情の処理のさせ方が下手っぴ。失敗慣れした上級者は失敗=学び、改善、気付き、ネタと捉える。
自分も日々、YouTube動画を出す立場だけど、後悔はしょっちゅう。あー、この動画は失敗したなー。想定通りに見てもらえず全力で空振りして後で削除することになったり、視聴者にうまく伝わらないでクレームが来ることもある。失敗失敗。でもただ悔やんで終わりにするのではなく、せっかく失敗したから気づきを拾うようにしてる。成功したらおいしい。失敗してもたくさん改善のデータが拾えるからやっぱりおいしい。どっちに転んでも得しかない!このようなマインドで後悔慣れしたら挑戦することが何も怖くなくなる。
2.やらなかった後悔の苦しみは年齢とともに増大する
英語力を伸ばす後悔の力2つ目は、やらなかった後悔の苦しみは年齢とともに増大する。
本書では独身や起業の後悔がその事例として取り上げられている。若い頃は結婚なんてコスパ悪い人生の墓場、子供は単なる負債乙と思っていた人も、中高年になってもう人生で何一つやりたいことがなくなってしまい、人生に完全に飽きてしまった時にふとレストランで家族連れを見た時に、ああ、もしもあの人と結婚していれば幸せな家庭や子供もいたかもしれないな、とこういう後悔をする可能性について触れている。また、起業については若い頃勇気を出して思い切って起業していれば、今頃お金持ちになれたかもしれない。成功した事例を目にすると、あのアイデア自分が昔思いついていたやつなのに!と地団駄踏んで悔しがるということが起きるという。あなたもとっくにお気付きの通り、行動しなかった後悔は年齢とともに増えていく。そして苦しみは増大していくのに、時すでにお寿司で中高年になってから結婚したり子供を設けたり、体力と気合根性全開の起業は現実的にもはや叶わない夢でずっと後悔の痛みに苦しみ続けるという。
英語学習はやらなかった後悔の最たるものだと思う。日本は英語の勉強を始めるのに最高に整った学習環境があって、借金しないとできないような経済的負担は一切ない。仕事を続けながらでも同僚や部下はスキマ時間に努力を重ねて、着実に英語力をメキメキつけて海外部門へ異動したり転職を果たした。でも、自分は結局やらなかった。今からでも遅くはないと頭では分かっているけど、肝心の意欲がガス欠の自動車みたいに空っぽになって動けない。とりあえず目先の英語の勉強は手放して体は楽になったけど、気持ちは逆に苦しくなった。しかもやらなかった後悔は生きている間中ずっと続く。だったら腹くくって納得行くまでやる方がトータルだと遥かに楽じゃない?人生は一度きり、悔いを残さないためにも最後までやりきろう。
3.「若い頃に始めればよかった後悔」を卒業する
英語力を伸ばす後悔の力3つ目は、「若い頃に始めればよかった後悔」を卒業する。
本書で紹介されているビジネスマンは大手製薬会社で長年働いた後、カナダのトロント近郊で起業した。彼が最も後悔してること、それは「もっと早く起業すればよかった」ということだった。会社の経営者で同じような話はもう数え切れないほど聞いてきた。起業した後の人生はこんなに良いとは思わなかった、もっと若い頃にすればよかった。人生の貴重な時間を無駄にしてしまったという後悔。
英語学習者も非常に多い。目標の英検合格、TOEICハイスコアゲットした時に「過ぎてしまった時間は戻らないけど、もっと早くやっておけばよかった」こうした後悔をする人は少なくない。でもね、自分はそういう人たちにいつもいってる。「いやいや、その成功は然るべきタイミングだよ」と。たとえば仕事や育児の手を離れて、余裕を得た主婦が英語を頑張って身につけたというケースは多い。だけどそれって仕事や子供の手が離れるまでは物理的時間の確保が不可能だったから、手が離れて落ち着くまではそもそも出来なかった。今、子供が大きくなって少しばかりの余裕を得たからこそ、ずっと好きだった英語を頑張ろうという気持ちになっている。育児の途中は確かに英語力が手に入らなかったかもしれないけど、それ以上に大事な子供の成長という果実を得ている。仕事で実績を出している。だから後悔なんて必要はない。英語の勉強を腰を落ち着けて始められる最高のタイミングで始めたのではないですか?と伝えるようにしてる。
4.自分の失敗にもっと寛容になれ
英語力を伸ばす後悔の力4つ目は、自分の失敗にもっと寛容になれ。
人間は他人の失敗には冷静だけど、自分のことになるとすぐに頭が沸騰してわけわからなくなってしまうもの。たとえば当て逃げ、昨今どこでも監視カメラやドラレコが搭載されているし、日本の犯罪検挙率は世界屈指の高さを誇るので逃げるのはどう考えてもムダでほぼ確実に冷えたカツ丼食わされることになる。それでも当て逃げ、ひき逃げ多いのは、人は失敗した時に視野が狭くなり冷静さを失うから。上手に後悔するには冷静でいることなんだ。
たとえばあなたの知り合いにこういう人がいたらどうする?「将来、仕事にしたくてプログラミングを始めたんだよ。これまで3ヶ月くらい頑張ったけど、思うようにいかないからやめちゃった」。ええー?あなたはこう思う。いやいや3ヶ月でプログラミングって急ぎ過ぎじゃないの?だって、プログラミングって高度なスキルでしょ?やっぱり一人前のプログラマーになるには仕事をした後も1年、いや2年くらいかけて学び続けるのが普通では?そうやってアドバイスをする人も考えてみて。でもあなた、自分が勉強すると福袋のセール会場みたいにめちゃめちゃ急いでますやん?みんな人ごとになると冷静なんだけど、自分のことになるととにかくすぐにパニックになる。でも落ち着いて考えてみて。みんな同じ。みんな自分の時だけは一瞬でパニックになって、超短期思考になる。だから自分の失敗にもっと寛容になろう。それってそんなに後悔する必要ある?って部分にイチイチムチで心をビシビシしばき回してる人が多い。腰を落ち着けてじっくりいこう。パニックになったら、一度英語から離れて自分が置かれた状況を客観的に書き出して、上空10m上から自分の姿を俯瞰してみよう。
5.後悔から目を背けるな
英語力を伸ばす後悔の力5つ目は、後悔から目を背けるな。
この動画では一貫して「後悔から逃げるな」と主張してきた。わざわざそう言わないといけない理由は、多くの人は後悔から目を背けているからということなんだ。たとえば世の中、自責ではなく他責思考の人が圧倒的大多数。簡単にいうと人のせいにするってこと。電車が遅延して待ち合わせに遅れた時ってどうしてる?「おいー!遅いって!いつまで待たせるんだよ」「ごめんごめん!でもさ、悪いのは自分じゃないんだよ。ほら、オレってつくばエクスプレスじゃん?基本的には遅延しないってことに引かれてこの路線を選んだのに、駆け込み乗車するアホがいたせいで遅れたんだよ」「いやそれでも1本早く乗れば間に合ったじゃん?」「え?遅れたのオレのせいなの?ふざけんじゃねえぞ!お前さ、だって駆け込み乗車があったからっていってるじゃん。駅員もさ、イチイチ注意のアナウンスしてたんだよ。さっさと走らせればよかったじゃん。とにかくオレは悪くないんだからね!バリヤー!」こういうどうしようもないモンスター、いるいるーw いやあ、社会人なら、遅れることもある程度想定して然るべきじゃない?雨が降ったり、月曜日は遅延が多いからいつもより少しでも早く乗るという選択肢を取れたのは自分だよね?なんで常に周囲が悪いん?
英語の勉強ができないのはテキストが使いにくいせいだ。講師の教え方が悪いせいだ。って意味わかんない。仮にそれが本当だとしても、なぜ使いにくいテキストを使い続ける選択をしたのの?教え方が悪いと思うなら別の講師に頼むなり、改善希望を伝えるなりできたよね?なんでそれしなかったの?結局、選択したのもその結果を受け入れたのも全部自分だよね?自責思考で考えて、自ら行動をしなかった後悔を正面から受け止めてじゃあ次は同じことがないようにって改善を続けて賢い大人になるんだよね?なんでいい年してメンタルが未満児なのに、ペットに虎を飼ってるアラブの石油王レベルにクソでかい態度なん?せめて油田100個くらい持ってから文句言えや。何様なん?オレ様なん?はいこれが結論。後悔から目を背けず、すべては自分の責任、自分で変えうる部分から今すぐ改善してより良い未来を掴み取ろう。
6.やらない後悔はやった後悔より苦しい
英語力を伸ばす後悔の力6つ目は、やらない後悔はやった後悔より苦しい。わかるー。これあらゆる国のあらゆる年代を対象とした世界中で結論として出ているんだよな。
中国、日本、ロシアなど個人主義的傾向がアメリカよりも比較的弱い社会でも、やった後悔よりやらなかった後悔が100億倍強いと言われている。でも理由って考えたことある?ないない、ぜひ知りたい。はい、その答えは簡単。まず、やった後悔は行動した結果が明らかだよな?意中のあの子に玉砕覚悟で告白した。見事に振られた!確かにショックショックで夜も眠れぬ。でもしっかり結果がわかっているので、後悔の感情が長く続かないんだ。ところがやばいのは行動をしなかった後悔だ。この場合、行動しなかったからやってうまくいったかどうかを想像するしかない。だからこそ、いつまでもいつまでも「もしも本気出したら成功したんじゃないか?」って後悔が残り続ける。もしかしたら得られたかもしれないより良い未来を自らの手で捨ててしまった、この後悔は辛い。だから著者はこういう。「無難な選択肢を選ぶな」と。そうなんだよ。やらなかった後悔ってその時、一方踏み出す勇気が出なかったとか、うまくいかずに傷つくことを恐れてやらない「無難な選択」の結果なんだよな。やばい、わかりすぎてハゲそう。
英語の勉強は特に辛い。力のつく方法論で継続すれば、誰がやっても必ず成果が出る。理屈では分かっているけど自分にできるか不安。気持ちはわかる。だけどそんなあなたにいいたい。また過去の過ちを繰り返すのか?と。あなたはとっくに過去に同じ選択肢で無難な道を選んで失敗した結果、この動画を見ているはず。高い英語力がある人はわざわざこれを見ない。ということは、ここで勉強をしないで無難な道を選んだからきっと、5年後、10年後今よりさらに後悔するあなたが確実に待っているってわかるよね?怖いー、夏場の心霊写真より怖いー。いいじゃないか。やるなら全力でやってみよう。その結果、たとえダメだったとしても全力を出し切ったら割り切れる。でも、ここで「やらない」という無難な選択肢を取ればきっとあなたは後悔する。あなたは今、過去の行動で後悔はないか?あるなら少なくとも今頑張れば未来でその後悔が消えている可能性はある。だから今すぐ勉強をしよう。
今回は以上だ。黒坂がこの本を読んで最後にあなたにいいたいこと、それは悩みのない人間なんてこの世に一人たりともいないってことだ。黒坂は正社員になりたいと夢があった。いざ叶えると次はもっとキャリアアップをしたい、より高待遇よりハイスキルの環境の会社で働きたいと思った。それが叶うと今度は起業したいと考えた。ある程度ビジネスが落ち着いたら今は仕事やお金では解決できない問題だけが手元に残り、ずっと悩んでいる。そう、どんな人でも一生悩みや後悔とは付き合っていかないといけない。おそらく、今後は今はない病気や子供の進路などの悩みに襲われると思う。もう受け入れてる。結局、何をどう生きても葛藤と後悔の連続が人生なのだと。そして半世紀以上に渡る大規模調査の結果、1つの結論が出た。それは人々が後悔するのはたった1つではなく、悩みは幅広い領域にわたるということ。家族、恋愛、キャリア、教育など様々なことを後悔している。まあ考えてみれば当たり前かもしれない。我々は親であり、息子や娘であり、夫や妻であり、誰かのパートナーであり、上司であり、部下であり、学生や生徒であり、消費者であり、投資家であり、販売者でもある。それぞれの役割ごとに後悔が、様々な領域にわたるのは当たり前。「ああ悩みのない人生を生きたい。後悔のない人生を生きたい」誰もがそう願うけど、ムダムダ。人間は全員、一生後悔と悩みと戦うことは確定してる。大事なのは後悔から逃げず、正面から受け止めて1つ1つ目の前の後悔から改善を見出し、そして壁を超えていくこと。きっと今のあなたは「英語力さえあれば」と悩んでいるけど、それをクリアした時また次の課題がやってくる。でもそれは不幸ではない。なぜなら人生とは課題解決クリアゲームだから。今回の動画はそんな課題を着実にクリアするために後悔の力を上手に使って乗り越えようという提案をさせてもらった。少しでも役に立てたら嬉しい。ほなまた。
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>>>THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 著:ダニエル・ピンクさん
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