オレだ。
先日、オレが「英語の勉強をすると、国語力もアップするぜw」って主張をしたら、
次のようなコメントが付いた。
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なるほど、いい問いだと思う。
それに対してオレは次のように返した。
↓
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言葉足らずで、うまくお伝えできなかったのは
オレの責任なんでそこは謝罪した。
このコメントを踏まえて、今回は
「英語を勉強したら、マジのガチで
日本語の国語力も高まりまくる」
を深堀りしていきたい。
最初に結論を語っておく。
英語を勉強することで、国語力を伸ばせる。
語彙力だけでなく、表現力や読解力、推測する力なんかも
グイグイ伸びるので頑張る価値は大いにあるぜ?
それじゃ語っていくぜ。
<参考・過去記事>「英語力アップ→国語力アップ」を主張した記事はこちら
↓
目次
この記事の信頼性
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人は実績のないやつの言うことは聞かねえ。
だからオレは自分の実績を晒す。
コレを見て、オレの話が信用に足るかどうかを判断してくれ。
↓
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
オレは北京原人並の知能しかない、単なるドアホに過ぎないが、
英語の勉強を頑張ったことで、
日本語の国語力は大幅に高まったという実感がある。
「テメエの文章は上手だ!素敵っ!かっこいいっ!」
って褒められたことはないけど、
「わかりやすく、説得力がある」とは言われたことがある。
これは英語の勉強を通じて、日本語の国語力アップも関係していると思ってるよ。
「このオッサンの話を聞く価値ありそうだ」
と感じたら、ぜひこのまま読み進めてくれ。
英語の勉強をすると、日本語の国語力の伸びる。たくさんの日本語訳を読むから、そこで語彙力増強、文章の読解力、表現力、論理的思考力、推測力などが伸ばせる。
読書をすれば国語力が伸びるのは当然だけど、英語を多読すると読書効果も一緒に得られるので一石二鳥!
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) January 15, 2021
オイ「国語力」ってなんやねん?
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さて、まずは「国語力とはなんぞや?」
これを語っていきたい。
堅苦しくて面倒な話はしない。できるだけわかりやすく語っていく。
「スマホって何から作られていますか?」
と問われて、あなたはどう答えるだろうか?
カメラ、液晶ディスプレイ、CPU、メモリ…。
うーん、とても一言で言い表すことはできないよなw
「とりま、いろんな部品が組み合わさってできてる」
みたいな回答になるだろう。
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それと同じで一口に「国語力」といっても、
様々な要素の組み合わせで作られているんだ。
語彙力もその一つだし、表現力、推測力、読解力など
ホントにたーくさんの部品の集まりが、国語力を作り上げているんだよな。
そして優れた国語力を持つには、
バランスが重要だ。
たとえばやたらと語彙を知っていても、
文章を作るのが下手くそな人はたくさんいる。
そういう人は、文章を書き慣れていないことで表現力がないために
せっかく頭の中に入っている語彙を、
適切な場面で取り出す力が不足しているからなんだ。
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その逆に文章を書く力がものすごく優れているのに、
言葉をよく知らない場合は
語彙を知っていたら一言で済む説明が、
やたらダラダラと長くなってしまう、ということが起きるんだ。
それでも結果として伝われば救われるが、
語彙力が足りないと大抵の場合は、
細かいニュアンスなんかは、うまく伝わらないことがほとんどだろう。
「国語力は総合的に高めていくべし」
あなたには、こう考えてほしいんだ。
英語の勉強をすると、国語力が高まる
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さて、ここからはあなたが英語の勉強をすると、
確実に国語力を高める根拠を述べていこう。
まずはシンプルに、
「英語の勉強をしていれば、
英語とともに
たくさんの日本語にも触れるから」
これが理由なんだ。
たとえば、あなたが英文法を勉強する上では、
日本語でたくさんの英文法のルールの解説を読んで理解しなくちゃいけないよな?
そこで論理的な文章をたくさん読むから、論理的思考を養うことになる。
また、英単語を覚える時は「objective=客観性」などと
英語とセットで日本語にも触れることになる。
その時に「そもそも”客観性”って何だっけ?…モヤってるからちゃんと調べたろ!」
ってなればこの時点で「客観性」という言葉の定義をしっかり理解することになる。
また、あなたが英文を読んだ後に、
「自分はちゃんと英文を正しく読解できていたかな?」
と日本語訳を読解して、答え合わせをすることもあるだろう。
その時に日本語訳の文章を深く読解し、
内容の理解を深めるので読解力が養われるのは当然だよな?
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このように、英語の勉強をする上で、日本語を通じて
「文章読解」
「語彙力を高める」
という工程があなたの「国語力」をムチャクチャ高めてくれるんだ。
…ちなみに余談だけど、あなたの国語力で英語力の成長の限界値は決まってしまう。
だから英語力を伸ばしたければ、国語力もしっかり伸ばしてくれ。
<参考・過去記事>こちらでより詳しく語ってる。ついでにこちらの記事も見ておいてくれ。
↓
語彙力が身につく
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では、ここからは
英語を学ぶと国語力が高まる話を、
モグラが穴を掘るようにガッツリ深堀りさせてくれ。
まずはなんといっても、
英語を勉強すれば語彙力が
高まるのは間違いない。
特に英検準1級、1級レベルの英単語を学ぶ上では、
日本語での知らない単語がワンサカ出てくる。
・bush…灌木、低木
・sterile…不毛の
・skepticism…懐疑的な態度
・assorted…種々雑多な
・to lump together…十把一絡げにする
この辺は英検準1級レベルの単語や表現なんだけど、
日本語訳の方を見ても
「ええっ、読み方ワカンネー!」
「これってどゆこと?」
てな感じで戸惑うはずだ。
でも、面倒がらずに日本語の意味を調べていけば、
英語力とともに、国語力の語彙力も鬼のように増やすことがデキる。
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オレの運営する英語多読のオンラインスクール・IESPの受講生さんも
「英検準1級の勉強をする上では、日本語でも知らない単語がたくさん出てきて苦戦しました…。
けど、合格した時には日本語でもたくさんの言葉を覚えることができました!」
と報告してくれる人もいる。
これはすごくよく分かる。
オレもマッタク同じだったから。
英語の勉強をする上では、未知の語彙を調べる習慣を持てば、
日本語の語彙力も雪だるま式に身についていく。
せっかくだから、英語も日本語も両方語彙力を増やしていってくれ。
読解力が身につく
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英語を勉強する上では、日本語の読解力が鬼のように重要になってくる。
なぜかって、あなたは膨大な解説を読まなくちゃいけないからなんだ。
たとえば英文法を勉強する上では、
英語の文章の構成や、文法ルールを学ぶ。
理屈を理解した後に、問題を解くわけなんだけど、
この時に日本語で「なぜこうなるのか?」という解説を読むよな?
オレもできるだけ解説がわかりやすく、かつ役に立つテキストを
学習者さんに紹介しているつもりだ。
この「書かれている解説を読んで理解する」
というのは、確実に国語力が必要なんだ。
そうじゃないと、英語力うんぬんの以前にまったく前に進めない。
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国語力というのは、
「この文章を理解したい!」
という必要性に駆られることで伸びるんだ。
あなたがボンヤリと電車内で見かけた広告や、
美容院の待ち時間に手にとった雑誌で、
読んでもスッと意味が分からない日本語のフレーズがあったとする。
さあ、あなたはどうする?
必死に意味を理解しようと、頭を回転させる人は10人に1人もいない。
「よくわからんな…ま、ええわ」
あなたもきっと、こう考えたはずだ。
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けど、それじゃいつまでも
成長しないのは分かるな?
その点、英語学習は「文章を理解」ができなければ絶対に先に進めない。
英文法書で関係代名詞の解説を読んで、「なぜそうなるか?」がわからないと、
一生その部分は分からないままだ。
それは困る。だからあなたは必死に考えることになる。
この解説は何が言いたいのか?
理解したくてもっとわかりやすい解説を求めて、ググったりする。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/10/sd456f.jpg)
その結果、文章を深く読解する態度や思考が見について、読解力が高まるんだ。
・分からない
→ま、ええわw
というものから、
・分からない
→自分は何に躓いているのか?→この理解できない部分はどうすれば分かる?
と頭を使うことになる。
このように英語を通じて、日本語訳の文章や、日本語での解説を読むことで
あなたの読解力が高まるのは間違いない。
そしてこの読解力というのは、あなたが文章を読む上で一生役に立ってくれるだろう。
論理的思考
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/05/5s4d4f5s.jpg)
英語は日本語以上に「論理的」な言語だ。
あなたは英語を聞いたり、読で理解を深める過程で
この論理的な思考が養われるだろう。
一方で、日本語は割と抽象的な使われ方をする場面が少なくないんだ。
日本語では「他のお客さまのご迷惑にならないよう、ご配慮願います」
と注意書きを見ることがあるよな?
…でもこれはよくわからなくね?
人の価値観はあまりにも多様すぎるのに、
何をすれば迷惑なのか? 何を配慮すればいいのか?
全然ハッキリしないよなw
この日本語の注意書きを英語に直訳しても、
ネイティブは何をすればいいのか、まったく分からないだろう。
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もちろん、英語だって抽象的な言い方をする場面も、
まったくのゼロというわけじゃない。
アメリカではドストレートに相手を批判するのはNGで、
日本語以上に婉曲表現が求められる。
すごく相手を傷つけないように気を使う文化なんだよな…。
けど、英語は基本的に日本語と比べてメチャ論理的だ。
・語順は重要度の高いものから先にくる。
・最初に主張と結論、次に主張の根拠を2-3述べる。
・相手を説得するには、客観的で明確な理由を示す。
・主語と述語が鬼ほど明確。
・「考えは言語化しないと伝わらない」という態度。
この辺は英語と日本語は、サルとキリンくらいまったく違うんだ。
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よく誤解されがちなんだけど
「論理的」というのは
小難しいロジックで、
相手をブン殴る行為ではないんだ。
自分の主張をする。
→主張の理由や根拠を伝える
→相手からの反論や理解度を確認
→伝わる言葉を探りながら、言い方や表現を工夫して相手に自分の考えを届ける
このようにできるだけ自分の思考を100%に近い形で、
相手に届けようという態度や技術のことを「論理的に伝える」というんだ。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/05/sd2.jpg)
英語は論理的な言語だから
「論理的思考」がものすごく学べる。
たとえば、英語では「because」「but」「so」など接続詞がメチャメチャ重要だよな?
これが出てくることで、その後に続く後続の文章がどんな展開になるかが予想できる。
becauseとくれば、「この後に理由を語るんだろう」
と読み手は推測しながら話を聞けるんだ。
英語の論理的な文章にどっぷり浸かれば、
日本語を作る上でも大きな影響を受ける。
すなわち、論理的な文章を作る「表現力」「論理的思考」が身につくんだ。
「英語は論理的な言語」の具体例
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/04/54as54sfa.jpg)
「英語は論理的」と言われても、納得しない人もいるだろう。
ここからは具体例を取り上げる。
たとえば、会社で長年働いているオッサンと、
入ってきたばかりの新人社員とは価値観が鬼のように違う。
同じ人間、同じ日本人で見た目は同じだけど中身は全然違うよな?
まあ、塩と砂糖くらいの違うがあるといえるわけだ。
価値観が違う人同士がコミュニケーションを取る上では、
できるだけ論理的に意思を伝える必要がある。
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けど、往々にしてこういう関係では、
オッサンが感情的に新人にコミュニケーションを図るという画面が多い。
たとえば、
「そんなの会社でやったらダメなの分かるでしょ!?」
と上司のオッサンからキレられ、
「し、しゅいません…」
と謝るも、なんで怒られたかヨクワカンネーって新人社員も多いハズだ。
オレが見た事例だと、ZOOM会議で取引先より先にログアウトしたことで、
「失礼だろ!常識で考えてわからないのか!」
みたいに理由を説明せずにキレるオッサンがいると聞いた。
バカかよw テメエの常識を「世の中のルール」
みたいに押し付けるんじゃねえよっていいたいよなw
この場合、改善すべきは新人社員じゃなくて、オッサンのコミュ力の方だよな?
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ちな、アメリカのビジネスシーンでは、このような怒られ方はほぼない。
アメリカは論理的に「何がダメだったか?」を言葉を尽くして、
しっかり相手に伝える努力が求められる文化なんだ。
頭ごなしに感情的に叱ったら、
怒った方が「指導力がない人」と評価が下がってしまうのは必至だろう。
英語の勉強をして、英文をたくさんリーディングしたり、
英会話をたくさん聞くことで
「考え方の違う相手を説得するには、相手の立場でわかりやすい説明を言語化しないと伝わらない」
ということを嫌でも学ぶことになる。
この言語化への態度は、そのまま日本語の国語力アップにつながるだろう。
<参考・過去記事>日本人と欧米圏は「言語化」についてかなり違いがあるって記事
↓
どや?
英語を勉強することで、国語力アップにつながるということがご理解頂けたと思う。
でも、分からないところを放置したり、
未知の単語を調べずにスルーしてしまっては、英語力も日本語の国語力も伸びないんだ。
せっかくなら、英語の勉強とともに国語力もぐんぐん伸ばしていこうぜ。
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