こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
「うわっ…日本人の英語力…低すぎ…」
って昔から言われていましたよね?
「さすがにこれだけグローバルが進んだ時代だから、昔に比べてマシになってるのでは!?」
「いまは小学生から英語勉強している時代だからな。グローバル化が叫ばれまくる中、英語力が低いままとは思いたくないのだが…」
「だよねー?英語を勉強する環境はめちゃめちゃ整ってるし、結果にコミットする学習機関もあるし、今は英語力向上しているのでは?」
はい、結果w
↓
日本の英語力は非英語圏で49位――。スイスに本部のある国際語学教育機関が今月、英語を母語としない88カ国・地域を対象に調べた「英語能力指数」を公表した。日本は3年連続で、5段階で下から2番目の「低い」と認定された。
「日本人の英語力…下から2番目…」
「現実見ろボケェエエエ!!!」
はい、それでは解説していきます。
目次
日本人の英語学習環境は良すぎるのに…
なぜ日本人の英語熱は高まり続け、
小学生から英語を勉強したり、
スクールや英語本が乱立している…。
にも関わらず、なぜ一向に英語力が伸びないのでしょうか?
日本における英語学習環境は、はっきりいって良すぎると思っています。
あちこちから
謎の声A「英語勉強したほうがいいよー!」
謎の声B「こんな試験あるで?」
謎の声C「結果にコミットするやで」
と言われているのに、全然英語ができません…。
しかもこの調査は英会話能力を見られているわけではなく、
英語の運用能力ですから、
「日本人は文法や読み書きだけは得意だお!!苦手なのは英会話だけだお!」
というのは痛い勘違いです。
今はスマホでサクッと検索ができ、
YouTubeで英語を指導する動画もアホみたいにあります。
昔はなかったオンライン英会話スクールの登場で、
安すぎる価格で英会話のトレーニングもできます。
これほどまでに環境も整いまくっているのに
なぜか一向に英語ができるようにならない…。
私からの結論は、
「環境じゃなくてやる気の問題」
というものです。
そう、日本人は英語学習に本気を出せないのです。
人口減少を続ける日本の未来
なぜ英語に本気を出せないのか?
それは未来が正しく見えていないからです。
「世界的に見て日本は経済大国。英語が使えなくても生きていけるから英語力が身につかないのである」
ってえらい人ほどよく言っていますよね?
もしかして…これうのみにしちゃっていますか?
私は煽るのは好きじゃないのですが、
あなたの目を覚ますためにいやーな現実をお伝えしなければいけませんね。
「美しい国、ニッポン…」
日本は確かに世界第3位のGDP規模を誇ります。
戦後、長い間ずっと2位で、
途中から中国に抜かれはしたものの、
今の所4位のドイツに抜かれる気配はありません。
今はねw
日本のGDP、経済大国と言われる所以をご存知ですか?
オッサン「それはホラ?やっぱり貿易じゃない?海外にメイド・イン・ジャパンでお金を稼いでいるんだね」
…と思っている人は頭の中が1980-90年台で止まっている
オールドエコノミーさんなので切り替えてくださいw
韓国の輸出依存度は38.0%、ドイツは38.5%、オランダは66.0%です(2016年)。
日本は13.1%
日本のGDPの60%は内需
分かりますか?
つまり日本は国内消費の規模がでかいから経済大国なのです。
この先日本の未来に何が待っている予定でした?
そう、少子高齢化による人口減少でしたよね?
↓
人口減りすぎワロエナイwww
ヤバすぎじゃないですかこれ?
ベジータ「これで日本は終わりだ…」
…とまではいいませんが、
今後は大きな事がなければ確実にGDPは縮小していくでしょう。
なんせ消費がでかい国の消費する人口がダダ下がりなのですから…。
豊かな小国は輸出依存度が高い
世界でも小国でありながら豊かさを謳歌している国ってありますよね?
北欧とかまさにその典型。
人口が少ないのにお金持っているのはなぜかというと、
輸出で稼いでいるからです。
世界の貿易依存度ランキング2017年
データ引用元:グローバルノート
※貿易依存度はGDPに対する貿易額の比率。
※貿易額は貿易輸出総額と輸入総額の合計値で国際収支ベース(FOB価格ベース・所有権移転ベース)。
※貿易額にサービス輸出・輸入は含まない。
香港 322.14%
シンガポール 228.34%
アラブ首長国連邦 142.49%
オランダ 122.15%
スイス 84.34%
ブルネイ 66.16%
ルクセンブルク 59.50%
スウェーデン 59.11%
「北欧って雪景色がきれいなイメージがあるよねw」
誤解してほしくないのですが、
私は輸出依存度が高いほうがいいと言っているわけではありません。
同じ輸出依存度が高くても、お金持ちの国もあれば貧しい国もあります。
とうもろこしや果物を輸出して稼ぐのと、
ITソフトや金融立国では稼ぎが全然違います。
アメリカは世界一の経済大国ですが、
輸出依存度はかなり低く、代わりに内需がとてつもなく大きい国です。
日本は少子高齢化が進むと、
内需依存型経済を維持できなくなってしまうんですよね…。
なんせ消費するための人口が減るから。
じゃあ外貨をガツガツ稼げる産業ってありますか?
ゲームは凋落し、
半導体は韓国に奪われ、
自動車はコモディティ化していくから需要が減り、
カメラもスマホの台頭でヤバイことになっている…。
今もでこれからも元気なのは「観光」くらいでしょうね…。
英語のやる気をなくしてる場合じゃないよ?
私はとてつもない将来への危機感から
英語の勉強を独学で開始し、
今では英語学習本の出版に至り、
こうして尻を叩いて回るおせっかいな人を演じておりますw
「何を神妙な顔していんだおwww 働いたら負けだおww ”日本の未来は明るい”ってLoveマシーンでもいってたおww」
英語のやる気が起きないから英語を身につけられない…
そのことはよく理解できます。
だって英語ができなくても仕事はいくらでもありますしね。
でも、今の状況は未来永劫続くものじゃないんですよ。
↓
もう一度グラフを見てみましょう。
今、1億2000万人以上いる人口は
後30年くらいで1億人を切ります。
ついでにいうと、その1億人は今より若い人の割合は圧倒的に少ないのです。
ものを作っても買う人が少ない、
買うお金を持っている人が少ない、
このままではそんな国になる未来が待ち受けているのです。
英語は海外取引をする最強のツール
英語は海の向こうのマーケットとつながる最強のツールです。
私は稼いだお金の多くを投資に回し、
海外の資産を買いまくっています。
外国株、外国為替、海外不動産、海外の仮想通貨…いずれも日本にはないものばかりです。
英語ができれば、その資産についての情報がいち早く手に入ります。
日本円以外のお金で受け取ることも可能です。
今あるお金やその他の資産をより価値の高いものと交換し、
将来の価値向上を期待してトレードをすることで資産を増やしていくのです。
でもそれには英語が必要なのです。
確かに海外の株式市場や不動産、仮想通貨の情報は日本語に翻訳されています。
でも本当にそれはごく一部でしかありません!
私は日常的に海外の記事を読んだりして投資判断をしていますが
英語の情報が日本語になるにはかなりのタイムラグがあります。
誤訳もかなり見かけます。
英語のWeb情報は日本語の10倍です。
人口減少?なにそれおいしいの?
って国が海の向こうにはあって、
そんな国とのビジネスや投資をすることで
今よりも豊かに生きていくこともできます。
インド「もうすぐ中国の人口抜く予定やでーw」
繰り返しですがそれには英語が必要。
あとで高い確率で今とは違った未来が待ち受けているのは明白なのですから、
気持ちを切り替えてください。
気合を入れてください。
英語ができるようになって生き残りをかけてください!
さすが戸愚呂はいいことをいいます。
その通り、危機感を持ってください!
今回の日本人の英語力低下記事を見て、
私はますますそのようなことを思うようになりました。
よほどのイノベーションが巻き起こり続けるなら話は別ですが…
日本がこのまま人口減少を食い止められず、
経済が右肩下がりになる…
そんな未来を想定し、
豊かに生きていくためにも英語は絶対に必要です。
「今必要がないから」
ではいけないと思います まる
[…] 危機感には2種類あります。有意義な正しい危機感と、焦燥感だけに駆られる無益な危機感です。焦りは何もメリットを生みません。ミスを誘発し、集中力をかき、ただただその時に味わせるはずの人生の幸福な時間を奪い取られてしまうだけです。漠然と、「将来が不安だ」とただただ不安に苦しめられ、悪いニュースを見てますます縮こまってしまうのは無益な危機感です。その反面、有意義な危機感とは、焦りとは全く異なるものです。例えば今、働き方改革が叫ばれています。なぜだか理解しているでしょうか?詳しくは私が運営している英語ブログ、日本人の英語力が低すぎるたった1つの理由にて取り上げています。ざっくりいえば、日本は内需主導型経済と呼ばれ、「人口が多くて消費が旺盛だから経済大国」という構造です。これから人口減少が始まり、若者が減って高齢者比率が高まると必然的に経済規模は縮小し、消費が大きく落ち込むことが容易に予想されます。 […]
[…] 例えば今、働き方改革が叫ばれています。なぜだか理解しているでしょうか?詳しくは私が運営している英語ブログ、日本人の英語力が低すぎるたった1つの理由にて取り上げています。ざっくりいえば、日本は内需主導型経済と呼ばれ、「人口が多くて消費が旺盛だから経済大国」という構造です。これから人口減少が始まり、若者が減って高齢者比率が高まると必然的に経済規模は縮小し、消費が大きく落ち込むことが容易に予想されます。 […]