オレだ。英語学習者であれば、一度は必ず目にしたことがある本。それが「ロイヤル英文法」だ。有名な世界3大探偵といえば、エル、金田一少年、バーローだけど、有名な3大英文法書といえば「エバーグリーン」「1億人の英文法」そして「ロイヤル英文法」で間違いない。
「英文法書は色々あって、色んな人が色んな意見をいっていて何を選べばいいかわからない」
「ロイヤル英文法って難しそうだから敬遠していたけど、おすすめする声もあって迷う」
もしもあなたにそんなお悩みがあるなら、この動画が確実に全てを解消すると断言しておく。ロイヤル英文法は色んな意味で他の英文法書と大きく違った特徴を持っている。とても素晴らしい英文法書であるのは間違いないが、同時になかなかクセの強い点もあって手放しに万人におすすめできるわけでもない。ゴーヤとかセロリみたいに人を選ぶ。この動画ではロイヤル英文法の勉強法や効果的な使い方、それから青色と黄色バージョンの違い、その他アプリについてすべて解説する完全版の動画となっている。「ロイヤル英文法に興味あるけど、ブログ記事や動画をあれこれ見て回るの面倒くさい!」というナマケモノの生まれ変わりみたいな人向けとなっていて、この動画1つ見ればもう他にあれこれ調べる必要はない。安心してくれ。この動画は次のような内容になってる。
ロイヤル英文法、一言でいうとどんな本?
ロイヤル英文法の勉強に向いている人は?
ロイヤル英文法は英検/TOEICの対策になるか?
ロイヤル英文法を使った勉強法
ロイヤル英文法「青色」「黄色」の違いは?
ロイヤル英文法のアプリ版・電子書籍版はどうか?
それでは順に解説していこう。
目次
ロイヤル英文法、一言でいうとどんな本?
ダルい前置きなしにいきなり核心に迫る。結論、ロイヤル英文法を一言で言うなら「英文法の辞書」という位置づけと理解してくれ。本書のキャッチフレーズも「専門書のくわしさ」「学習参考書のわかりやすさ」「辞書の引きやすさ」の3要素がマッチした英文法書の決定版、となってる。辞書代わりに使うことを想定して作られているだけあって、索引だけで60ページ以上も割いていてその本気度がうかがえる。全体では896ページもあるので、勉強の他にも枕や鈍器にも活用できると評判が高い。初心者の意欲をくじくレベルの分厚さを誇るけど、一方でガチ勢にとってはこの分厚さに酔いしれるという不気味な現象、略してブゲンが起きている。ロイヤル英文法を簡単にたとえると、村の長老の知恵的なもの。他の村とのいざこざを収めたい時とか井戸の水が枯れた時に、村長に相談したら何でも知ってて即答で対処法を答えてくれるというイメージ。ロイヤル英文法の使用者からの評判は非常に高く、1988年の初版からすでに30年以上の歴史があるけど未だに熱狂的なファンがいるほどだ。「英文法を極めたいならこの一冊!」と評価する人も多い。高校生、大学生、大学院生だけでなく英語の論文を書いたり、英語のビジネス専門書を読みこなす研究者やビジネスマンが本棚からロイヤル英文法を引っ張り出して使うということもある。高校生から大学教授まで幅広く、一生を通じて使える英文法書だ。すでに世代を超えて使われているケースもあり、自分の娘が難関大学受験勉強をするために「ロイヤル英文法を買って」とねだられる親まで登場している。おそらく、今世紀中には大黒屋でロレックス超えるプレミアが付きそうな勢いになると予言しておく。他の入門者用の英文法書を見るだけでは載っていない内容は、このロイヤル英文法を見れば書いてあるという現象が起きる。逆に言えば辞書という位置づけなので、英文法の知識ゼロの人がロイヤル英文法を1ページ目から読んで勉強する、みたいな使い方には向かない。国語の勉強をする時に辞書を1ページ目から読んで勉強するアホがいないのと同じで、そんな非効率なことをしてはいけない。
ロイヤル英文法の勉強に向いている人は?
ここまで黒坂による、ジャパネットたかた社長も腰を抜かすレベルのロイヤル英文法のセールストークを聞いてしまった人の中には、「やっべ!去年のクリスマスプレゼントにもらった4℃のネックレスを売って作った金で早速買って英文法の勉強をしたい!」と思ってしまった人が続出していると思う。気持ちはわかる、略してキモワ。だが待てまだ買うな。この章ではロイヤル英文法で勉強する上で向いている人/いない人について解説したい。結論、この本を買って勉強するのは次の項目に当てはまる人とさせてくれ。
・すでに一通り必要な英文法を学習し終えた中級者以上の人。
・大学生、大学院生の立場でアカデミックな英語を読み書きする必要がある人。
・辞書代わりに持っておき、英文法の不明点を調べるのに使いたい人。
・論理的思考力に自信があり、解説を読むことに苦痛がない人。
逆に言えば、これから英文法を一から勉強する!という初心者はやめておいた方がいい。ロイヤル英文法の解説は文字と文法用語のみで、萌えイラストとか写真を使って分かりやすく感覚的に学びましょう!みたいに「50メートル走はみんなで手をつないで一緒にゴール♪」「円周率は3」みたいに温室のビニールハウスで育ったニワカ勢お断りな感じ。イメージ、寿司職人が新入りに寿司の握り方を伝授する時に懇切丁寧に技術を言語化せず、「バーロー!技は見て盗むんだよやんでい」ってかったい冷凍マグロでドタマかち割りながら寿司の握り方を教えるのと同じ雰囲気。英文法は一通り勉強して頭に入った。でもここで終えるつもりはない。もっと深く真剣に英文法を勉強したい。俺より強い奴に会いに行く!みたいな人はぜひ買って勉強してほしい。おそらく、この一冊を極めればもう英文法に困ることは一生ないと思う。
ロイヤル英文法は英検/TOEICの対策になるか?
次は「ロイヤル英文法を頑張れば、英検やTOEIC対策になるか?」について考えていきたい。結論、この本で英文法を勉強すればスコアアップや合格につながると思う。なぜなら英検、TOEICではリーディング、リスニング、英作文、二次面接などすべての問題を解く上で英文法力は必須になるからだ。英検もTOEICも、テクニックばかりが取りだたされるけど、本質的な英語力があればちゃんと突破できる試験だ。だから英文法力を高めれば確実にレベルアップができるのは間違いない。実際、黒坂の知人にロイヤル英文法のマニアというかオタクレベルの人がいるけど、彼はロイヤル英文法を極めつくすほどやったから英検、TOEICを勉強する上で英文法で困ったことは一度もないと豪語していた。
だけど忘れてはいけないのが、ロイヤル英文法はあくまで村の物知りじいさんと同じ立ち位置ということ。「英検やTOEIC試験ではここが狙われる!」みたいなアドバイスは本書には一切ない。そういう意味では「ロイヤル英文法を頑張ることで英検、TOEICスコアアップするぞ!」というより「必要な英語力の基礎を固めた上で、過去問を中心に何度も解いてスコアアップするぞ!」という方が近道かつ効率がいいと思う。
ロイヤル英文法を使った勉強法
それではここからはロイヤル英文法を使った勉強法を解説したい。結論、ロイヤル英文法は英語を勉強していて、英文法でわからないところがあるときに辞書のように使うのがおすすめだ。特に本書では大ボリュームの60ページを超える索引が武器になる。え?それもう一冊の本やんけ!って?大丈夫、自分も同じこと思った。索引は「文法」「英文語句」「日本語表現」「機能別会話慣用表現」があって、「to不定詞はいくつかわからない箇所があるから、この項目は最初から最後までしっかり勉強したい」とか「日本語でこのように言いたいけど、英語をどうやって組み立てればいい?」みたいな時に、索引から目的別に調べることができるようになってる。
その一方で暗記用例文リスト、音声CD、確認問題、実践問題もついてくるけどこれはわざわざロイヤル英文法でやる必要はないと思う。ロイヤル英文法に求められるのはあくまで英文法の辞書的な役割であって、英単語を覚えたり発音を勉強するのは別のテキストを使ったほうが効率的だと思う。参考までに過去動画では「速読英単語シリーズ・正しい使い方と勉強法を完全解説」というものがあるので、単語や音声についてはこちらを参考にして勉強してもらう方がいいと思う。
ロイヤル英文法「青色」「黄色」の違いは?
ロイヤル英文法には青色「徹底例解」と黄色「表現のための実践ロイヤル英文法」の2種類がある。その違いを一言で言うなら、青色の方は学問としての英文法のお勉強に特化した作りとなっていて、黄色はネイティブの持つニュアンスや表現を学べる内容となっている。「自分がロイヤル英文法に求めるのは英文法の知識を授けてくれ、調べやすい辞書的な位置づけだ」ということなら青色のバージョンを買うのでいいと思う。黄色を使っている人は英語学習者というより、英語教師やネイティブの英語を翻訳したり通訳したりする立場のビジネスプロフェッショナルに支持されることが多い印象だな。純粋に英文法の勉強に特化したい人には黄色バージョンは買わなくていいと思う。
ロイヤル英文法のアプリ版・電子書籍版はどうか?
実はロイヤル英文法にはアプリ、電子辞書が出ている。多分、900ページクラスの本を持ち運ぶスタイルは、令和の現代人には過酷すぎるという時代の流れもあったかもしれない。アプリ版のメリットとしては検索がしやすいこと。紙の辞書と電子辞書の違いと同じで、たとえばアプリ上で「仮定法過去」と検索すると一覧でズラッと出てくる。また気になった部分に色付きマーカーで色を塗ったり「時制」とか「動名詞」といった英文法の項目ごとに学ぶこともできるので、紙よりデジタル派の人にはおすすめしたい。
今回は以上だ。黒坂は英語の長文を丁寧に精読して反復する過程で英語力を高めよう、という英語多読を推奨している。英文法の勉強をする上でもエバーグリーンと問題集しているので、残念ながら黒坂流で頑張っている人にはロイヤル英文法を積極的におすすめしているわけではない。だけど、この本は上手に使えばマジでクソ役に立つのは間違いないので、動画を見て興味を持ったらぜひ書店で立ち読みしてみて引力を感じたらそのままレジカウンターで買って帰ることをおすすめする。
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