【自己紹介動画 第4弾】人生を変えた最高の出会いと別れ

今回は自己紹介動画第4弾、人生を変えた最高の出会いについて話をしていく。

「人生を変えるのは常に人との出会い」というのは誰もが納得感のある意見だと思う。自分自身、仕事を通じて人との出会いでむちゃくちゃ人生が変わったので今回はそこを中心に話をしたい。

 

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1章・ガチブラック企業で凍死しそうになった話

前回の動画でリーマンショック直後に入った会社をクビになった自分が、その後あるベンチャー企業で働いたしくじり伝説を暴露しよう。

前職をクビになって仕事を探していたある日、登録していた人材エージェントから「現在、イケイケで勢いのあるベンチャーの求人がありますけどいきませんか?」と電話があった。この時、自分は無職でとにかくお金が無くて困っていたので、まるで地獄の釜の底に垂らされた一本の糸に見えたのですぐに飛びついてしまった。まさかそれがさらに地獄の底の底へと続く一本道とは知らずに。

当時、自分はベンチャー企業と聞いて、アメリカのシリコンバレーみたいなところを想像してしまった。「一体、どんなキラキラしたオフィスかな?」そんなるんるん気分でスキップして面接に行くと、なんかめちゃ小汚いマンションの狭い部屋に、ぎゅうぎゅうに社員が詰め込まれて働いていた。なんか大声が聞こえて来るので、ふとマンションのベランダを見るとタバコ吸いながら電話越しに舌打ちして怒鳴ってる社員がいた。なんか思ってたのと違う。会社と思ってきてみたら、間違って雀荘に到着したと思うほどだった。

一発目から社長面接という話だったので気合い入れてやってきたけど、約束の時間から1時間以上経っても誰も来ない。狭い部屋で何もできず、部屋に置いてた風車の模型を見つめてじっと座りっぱなし。おいおい、この会社マジで大丈夫なのかよと思った頃、「うわー、今日面接あるのすっかり忘れてたわ」って悪びれる様子なく社長がやってきた。面接は3分くらいで終わって最後に「この会社に骨を埋める覚悟はあるか?」と暴走族に入団する前の気合をチェックするような質問をされたけど、自分はとにかく仕事をしてお金が欲しかったのでYESと応えた。

入社が決まった初日、スーツして朝9時に出社したら部長から薄っぺらいマニュアルを渡されて、「とりあえずこれ読んでおいて」と部長から言われてそのまま夜22時まで放置プレー。翌日、出社すると「昨日で研修は終わったので、今日から仕事開始だ」と言われて、え?研修はいつ始まって、いつの間に終わってたんですか?昨日、手渡されたマニュアルを思わず3度見したわ。

そして入社して気付いた。この会社はブラック企業だということに。帰宅して慌てて社名を入れてGoogle検索をすると、「給与未払」「パワハラ」「暴力」「宗教」って激ヤバワードでバンバン告発サイトや評判が出てきて人生オワタ状態に。知らない間にとんでもない会社に入ってしまった!と目の前が暗くなった。そしてネットの評判通り、マジヤバエピソードはたくさんあって、その一つが社員の親睦会(笑)。任意参加とは名ばかりで実質、強制参加のフットサルイベントでは空気読んで社長を勝たせないと不機嫌になる。そしてフットサル終了後は汗だくのまま帰宅…じゃなくてそのままオフィスに戻って終電ギリギリまで労働。そして月曜日の朝礼では社長が作った50個の社訓を丸暗記させられて、ランダムに朝礼で覚えてるかチェック、覚えてなかったら社長から「お前、仕事のやる気ないなら帰っていいよ」からの「社長! 大変申し訳ございません! どうか自分を働かせてください!」の茶番劇。まさかこの会社で社訓を7回読み勉強法からの反復リーディングで必死に社訓を丸暗記することになるとは思わなかったけど。社内の雰囲気は株式会社というより、カルト宗教に近かった。

この劣悪な労働環境に悩んで自分は昼休みに会社を抜け出してエージェントに電話した。「あのー、実は先日紹介で入社した会社なんですけど、少々劣悪な労働環境に悩んでまして」と電話相談した。担当者は翌日、会社近くのカフェに来て、親身になって自分の話を聞いてくれた。担当者はうんうんと優しく共感はしてくれるけど、「まあ、ここはまだまだベンチャー企業で、まさにこれから大きくなっていくのでそうなれば社内環境も整備されていくと思いますよ。とりあえず試用期間満了まで様子を見てみましょう」と説得された。今考えると、試用期間満了までいれば紹介エージェントは年収の30%をせしめることができるから、こんな日和った提案をしたと思う。なんとなく丸め込まれた感覚がして納得が行かなかったし、腹が立ったのでコーヒーだけじゃなくていちごショートケーキを注文して480円分のランボー怒りの経済制裁しておいた。

自分が入社した翌週、部長から「明日からしばらく本社に出張にいってこい」と言われた。実はこの会社、東京が本社ではなく、北海道にでかい自社ビルがある。「うっそ、無料で北海道なんて最高やんけ。海鮮丼とか白い恋人食べれるじゃーん」そうやって初めて出張に行く時に胸がときめいて、旅行気分でクソでかいスーツケースまで持って出発した黒坂を誰が責められようか。羽田空港から根室の中標津空港に到着、ワクワクしながら迎えの車で連れて行かれた先は網走刑務所以上の地獄の刑務所だったことをこの時のピュアな黒坂は知る由もない

北海道にはしっかりと社員寮、じゃなくて囚人部屋が完備されていて、東京と違って終電の概念がない。なので、平日は夜中3時まで仕事。そして北海道に出張中は実質、休日が消える。休日が消えるってどういうことかというと、ここは北の最果て。会社の周辺は広大な森と海と山が広がって徒歩ではどこにもいくことはできないけどここには社有車しかないから詰み。実質の軟禁状態。一度、丸一日かけて娯楽や買い物できる場所を求めて徒歩で散策したけど、冗談抜きで自販機にさえたどり着けなかった。唯一の娯楽はシャレなしで野生のタンチョウヅルや鹿が戯れる様子を観察することくらい。宇宙ステーション勤務と同じく、休日はマジでやることがない。だからせっかくの休日も社員寮の天井を見つめることしかできない。

北海道勤務で連日、真夜中まで働いている時にふと息抜きがしたくなった。ふと同僚の顔を見ても、みんなバイオハザードのゾンビみたいな表情を浮かべて仕事をしてる。実際、リアルに酸素濃度薄かったと思うし、少し外の空気が吸いたくなったので、こっそりとオフィスを抜け出して外に出た。季節は11月、東京では雪なんて降る時期じゃないけど外に出ると真っ白な雪と満点の星空で一瞬、仕事のことを忘れてしまった。外へ出るとすぐ近くに野生の鹿と目が合ったけど、鹿は自分を見ても逃げない。しばらく仕事のことを忘れて、幻想的な風景に心奪われてきれいだなーって思っていたその時、背後でガチャリと冷たい金属音が聞こえた。

は?と思ってドアをガチャガチャやると鍵が閉まってる。人生オワタ。頭の中でバンザイするあのオワタの顔文字が20個くらい浮かび上がる。冬の北海道で屋外に締め出されたってマジでシャレじゃすまない。「あなたみたいな悪い子はうちの子じゃありません」って脳内にのび太のママのセリフがこだまする。「開けて!開けて! 助けてー!」とそこから喉が枯れて声が出なくなるまで30分間、全力で叫びちらしてドアをガンガンドツキまくった。その時は自分は白いYシャツ一枚しか着てないので、寒くて震えが止まらなくてガチで呼吸困難に陥った。はく息は白くて呼吸も乱れる。その時の気分は、まるで標高8000メートルのK2で雪崩と戦う登山家だった。でもまあ実際はバリバリ地上0メートルにいるけど。ガタガタ震えながら、必死に寒さに堪えていたけど、このままでは冷凍マグロになると思ったので、スパイダーマンのノリで業務用エアコンの室外機に足をかけて2階を目指して登り始めたあたりで、いきなり目の前のドアが開いた。ホッとして中に入れてもらった瞬間、眼の前にはブチ切れた社長がいて「お前何勝手に抜け出してるんだよ! この…給料泥棒がー!」って怒鳴られてそこからハイパー激詰めタイム。でも全然辛くない。あー、あたたかいって幸せと思ってた。

そんなこんなでなんとか会計監査が終わって東京に帰る日、締め出されたドアをちらりと見ると防犯カメラがついているのが見えた。なるほど、このカメラで自分がこっそり仕事中に外に出たのがバレたのかと冷静に納得したことをハッキリ覚えてる。でもさ、これ普通に考えてやばくない?マジで命の危険を感じたわ。結局、この会社は試用期間中に仕事ができなくてクビになってしまったけど、なかなかいい人生経験になった。今でも動物園の鹿を見るたびに、あの時の野生の鹿くん、元気かな?って思い出す。

昨今、「うちの会社ブラックでさー」みたい語るビジネスマンが多いし、今どきちょっとでも労働時間が長かったり残業があるだけですぐブラックブラックいう風潮がある。でも自分はこの会社の勤務経験は良かったと思ってる。人間、誰しも下から上にいくのは簡単だけど、一度上に行くとそこから下には怖くて降りられなくなるのが人生。良くも悪くも、人間には慣れの力があるから、若い時期にハードワークしておく経験は、その後の多少労働環境が悪くても、労働時間が長くても屁とも感じない鋼の肉体とメンタルを手に入れることができる。今となってはこうして話のネタになってくれるし、いい経験ができてよかったと感謝してる。

 

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2章 シゴデキ上司との出会い

せっかく入った会社をまたまたクビになってしまったので、仕事を探していると別の人材エージェントから求人の連絡をもらった。今度の仕事は経理財務の正社員で、この会社は親会社が東証一部上場企業で母体が大きいので、「長く安定して働きながらキャリアアップをしたい」と思っていた自分は即応募して採用された。日本経済もリーマンショックの傷から回復してきて、人材採用も活発になっていたタイミングだったのでスムーズに入社でき、目標の経理財務部に配属された。よっしゃー!今度こそしっかりこの会社で頑張るぞーと思って入った。

配属された経理部の自分の上司は経理リーダー。年齢はアラサーの若い男性だった。後は自分の他に女性の派遣社員がいて、リーダー、黒坂、派遣さんの3人の小さなチームだった。このリーダーの人物像を一言でいうと「昭和の職人」もしくは「気の短い江戸っ子」。実際、彼は東京の下町生まれ、下町育ちでリーダーはとにかく仕事に厳しく怒鳴る、精神的に詰める、ブチキレる。令和の今ならリアルにパワハラで捕まってもおかしくないレベル。採用面接の時はめちゃめちゃにこやかで優しい人だと思ってたけど、入社初日に渡された複数のIDとパスワードでPCにログインするのに戸惑っていたら「おいお前、何ちんたら遊んでるんだよ、さっさと仕事しろや!」といきなり怒鳴られた。今どきの令和キッズなら、多分この時点で退職代行を頼むレベル。そして「自慢じゃないけど、オレはこれまで仕事できない数々の派遣社員を泣かしてやめさせてやったわ。仕事にはめちゃくちゃ厳しいから覚悟しろ」とまるでアメリカ海兵隊で言われそうなセリフを言われた。 ちょw おまw それマジで何の自慢にもならないですやんと心の中で激しくツッコミを入れた。怖くて本人には言えなかったけど。

多分、ここまでの話を聞いた人はこのリーダーのことを、野生のサバンナかアマゾン川流域で拾った野生児の脳筋バカと思ったかも知れない。確かに息を吸うようにナチュラルにパワハラをかますDQNだったのは間違いない。会計資料の詰まったバインダーを机にバシコーンって叩きつけるし、独り言、口癖が「ちくしょう」「ざけんなよ」だし、「お前バカかよ」は誇張抜きで100万回以上言われた。でも、実はリーダーはマジでむちゃくちゃ頭が良くて、とにかく誰よりも抜群に仕事ができたシゴデキ上司だった。これで仕事ができなかったら自分も負けずにブチ切れ返したいところだけど、自分は後にも先にもこんなに仕事できる人は見たことがない。イメージ、出来杉君と暴走族がフュージョンしたようないびつな人物だった。

仕事に厳しいリーダーのしごきを受けたら、ほとんどの人は泣きを入れて辞める。人事部の人から「うちは経理部の人の入れ替わりが激しいんだよね」と言われた。でも自分は前職のブラック企業、通称、墨汁株式会社でメンタルを鍛えられてた。入社当初はこの鬼上司の激詰めに対して、ドッグフードをひっくり返して飼い主に怒られてる犬みたいに小さく震えてしゅーんって萎縮した瞬間もあったけど、慣れてきて段々怯まなくなっていった。一緒に働く派遣さんと仲良くなって「次の決算でリーダーがキレたら、オレが象に効く強力な麻酔銃をやつの首に打ち込んやりますわw」みたいに楽しくおしゃべりして仲良くなった。

入社して1ヶ月後、いつも通りリーダーから猛烈な詰めを食らった。周囲もブチ切れからの激詰めパワハラは日常的な風景なので、あーまた始まったくらいの空気だった。でもこの日は、自分がやらかしたミスじゃなかった。リーダーがミスを犯したと勘違いしてたけど、実際にはミスなんて何も起きてなかった。けどリーダーは「お前、またやらかしたのかよ。本当にバカだな」と自分がミスったと決めつけていつも通り詰めてきた。その後、勘違いだったことに自分で気づいたリーダーは「普段のお前の行いが悪いんだよ、紛らわしい!」と吐き捨てられたので、さすがにこの時は本気で頭に来た。「ふざけんじゃねー! もうこんな会社やめてやるぜ」と思って、そのまま会議室に彼を呼んで自分は辞めると伝えた。今なら試用期間中でやめてもダメージは少ない。もっとまともな職場に移動してやるぜ。さ、次いこ!次!そう思った瞬間、いつもは超強気のリーダーがこれまで見たことがないほど慌てふためく様子を見せた。「ま、待て待て。い、いっておくけどオレは君を別に無能とは思ってないからね!」とか言い出して、急にむちゃくちゃ優しくなった。

会議室からオフィスに戻ったら、さっきまで荒れ狂うトラが猫になってた。昨日までわからない箇所を聞いたら「テメエ頭に脳みそ入ってんのか、何回説明すればわかるんだよ。いい加減に理解しろよこのバカ」と怒られていたのに、「おー君、それは大変素晴らしい質問だねえ(ニコニコ)」とアゴを撫でながら笑顔で対応、いやいやツンデレかよw 途中からなんか笑えてきて、その頃には怒りが吹き飛んでどうでも良くなって「うーん、やっぱもうちょっとここで働いていこうかな!」と思った。結局、リーダーの優しいキャンペーン期間は2日間しか続かず、3日目には平常運転に戻ったけど。そんな感じでちょくちょくリーダーとぶつかったり、なだめられたりを繰り返して少しずつ仕事に慣れていった。

このリーダーは前職と同様に厳しいのは厳しい。でも前職がまったく人間扱いされてない、あの北の将軍様のような無慈悲さを感じるのに対して、自分はこのリーダーの厳しさの中に自分のことを想ってくれる確かな愛情を感じていた。確かに彼は口調も厳しいしよく怒る。だけど、なんだかんだいって仕事で困ってたらブチ切れながらもしっかりフォローしてくれる。特に一緒に休日出勤した時は、平日と違ってめちゃ優しくて車で家の近くまで送ってくれたり、車内で仕事の哲学を語ってくれて、なんやねんこの人かっこええやん!とおもってた。風邪引いて休み明けに出社した時は「体調管理も仕事のうちだぞ、気をつけろバーカ」と言いながらのど飴を投げてきた。多分、彼なりに気遣ってくれてるんだなと感じた。

リーダーからは仕事の技術、ノウハウ、頭の使い方、仕事への姿勢は山ほど教わった。正直、今の自分のビジネスの進め方のかなりの部分を彼から学んだと思ってる。そのうちの1つのエピソードがある。年次決算書の作成という経理部で一番大事な仕事をする時に、自分がチェックを怠ってケアレスミスかまして間違った数字を載せた時に、リーダーはいつもの10倍界王拳でバチギレした。「オレたちも人間なんで普段、多少のミスするのは仕方がない。でも社長とか親会社の会長、株主が目にする資料はどんな理由があろうと、しんでも間違えたらダメなんだよ。オレたちは日々、残業や休日出勤をしてものすごく頑張って仕事してるだろが。最後の最後でミスったら普段の仕事まで全部疑われて信用がなくなる。だからどんなことがあっても、外部の人間が目にする最終成果物でミスをするな」と言う話しに、なるほどなと思った。

後はもう一つあって、リーダーとは隣の席に座ってたのでチラチラこっちのディスプレイを覗き見してくる。自分が何度もEメールの受信ボックスを開いているのを目撃されて「うおい!」とリーダーから怒鳴られて、びくってなっておしっこちびりそうになった。「お前、今メール開いて中身読んだのにまた閉じて未読に戻しただろ。バカヤロウ! しょうもない仕事するな! それじゃ効率が悪いだろ。メールを開いたらその場で絶対に返信しろ。返信できない状態なら、そもそもメールを開くな。生産性のない仕事は全部ゴミ! 時間のムダ!」と怒られる。そして印刷をする時に複合機とデスクを2度以上往復すると、「印刷はまとめてしろ!カロリーと時間のムダだろ。ムダに立ち上がるな」と怒られる。マウス操作が多かったらキーボードのショートカットを暗記して効率化しろと怒られる。とにかく効率の鬼、合理性の鬼。今の自分も似たような価値観になったのはまぎれもなくこの時期にリーダーから数々の指導を受けた影響がでかい。

んな感じで、リーダーとは数え切れないほど何度もぶつかったけど、どんなに詰められても心底、嫌いにはなりきれない。「お前って本当仕事できないよな。もしもオレがいなくなったらどうすんだよ」と怒られても「すんません! 自分はまだまだコッカラっス!」と食らいついて技術を学ばせてもらった。

 

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3章 人生を変えた最高の出会い

仕事にも慣れてきて1ヶ月後のある日、経理財務で働いていた仲の良い派遣社員に「黒坂さん、ちょっといいですか?」と呼び出された。彼女の表情が曇っていたので、この時点でめちゃめちゃ嫌な予感がしたけど、しっかりその予感は的中した。「黒坂さん、私もうあのリーダーの暴言に耐えられません。今月でやめます」彼女からそう言われた。え?ちょっと待って、自分ひとり置いて行かないでくれ。今君がいなくなったら自分は誰を心の拠り所にすればいいんだ?リーダーと戦うたった二人のレジスタンスチーム、みたいな感じだったから急に心細くなった。だけど彼女はすでに次の仕事を見つけてしまったらしく、仕事をやめる決意を止めることはできなかった。「黒坂さんも心を病む前に早く辞めた方がいいですよ」と真剣な顔で言われて、これからどうなるんだろうと不安に襲われた。その後、派遣社員がやめることを知ったリーダーは「へっ、ちょうどよかった。あいつ全然使えねえからもういいや。代わりはいくらでもいるし」という感じで気にも止めなかった。「黒坂くん、お前はやめるなよ」と言われたけど、この先自分はリーダーと二人きりでやっていける自信がなかった。

しかし、さすがに業務量が多くて二人だけで経理部を回せないので、退職する派遣の代わりを採用することになった。応募者は3名、この中から一人を採用する。リーダーは履歴書を自分に見せながら「君はどの人がいいと思う?」と聞いてきた。誰でもいいから早く来てくれ、ワイはとにかくこのオッサンと二人きりは嫌じゃと思ってたので、「んー、3人目がいい感じじゃないですか」みたいに適当に回答した。面接を終えたリーダーが戻ってきて「1人目はなんかすぐ止めそうだな。3人目は我が強い印象だった。でも2人目は東京に来たばかりで生活もかかっているだろうから、すぐにはやめないだろう。よし、2人目の子にしようっと」こんな感じで適当に決めていた。いや自分の意見ガン無視ですやんw 正直、自分は誰が来ようがどうでもいいと興味がなかった。だけど、まさかそれが自分の人生最大の出会いになるとは夢にも思わなかった。

入社してきた2人目の人、それが現在の妻だった。この時点で自分は入社して3ヶ月後。リーダーは妻に顧客返金の会計処理を教えて早速やらせた。「えー、いきなりそれかよ?顧客返金は会計フローがむちゃくちゃ複雑で、自分も未だによく間違うので入ったばかりの彼女にできるかな」そう心配になった。入社したばかりなのに絶望してやめられてリーダーと二人になるのはマジで嫌だったので「あのー、この業務かなり難しいし、まだ入ったばかりなのでもしもよくわからなければ何でも自分に質問してくださいね」と彼女に伝えた。ところが、想像とは裏腹に彼女はむちゃくちゃ仕事ができた。いつもは恐ろしい鬼のリーダーが彼女をべた褒め。「あの子はオレが今まで見てきた中で一番賢い。半端なく頭いいし仕事できる」と褒めていた。リーダーは裏で社長や役員、本部長の悪口を言いまくってったので、この人も誰かを褒めることがあるんだと驚いた。ちなみに自分は彼に褒められたことは一度もない。

自分は入社したばかりの妻とすぐに仲良くなった。前の派遣社員の女性のように、二人で一緒に昼休みにご飯を食べるようになった。彼女は田舎から東京に出て働き始めたばかりなのに、毎日高そうな国産フルーツを持ってくるのことを不思議に思った。普通に毎日、スイカやマスクメロンとか国産のマンゴーを持ってくるので、「もしかしてフルーツ好き?」と聞いたら「うちの実家から送ってくれるの」と返ってきた。後にこのフルーツが黒坂を脱サラからの起業へと導くキーアイテムになることをこの時の自分は知るよしもなかった。

彼女はとにかく頭がよくて仕事がむちゃくちゃできる。先輩として仕事を教えるつもりが、逆に後から入ってきた彼女に仕事を教わる体たらく。「ここ間違ってたのでこっそり修正しておきました」と自分の仕事のミスをリーダーに怒られないようにフォローまでしてもらってた。これじゃ先輩もメンツ丸つぶれ。仕事では逆立ちしても彼女に勝てないので、自分は別の分野で先輩風を吹かせることにした。「そういえば東京に来たばかりでしょ?よかったら休みの日に自分が面白いスポットを案内するよ」とガイド役を買って出た。自分も東京に来て1年くらいしか経ってないくせに、東京は庭で目を瞑ってもどこでもいけますけどなにか?くらいに調子こいた態度を見せておいた。お互いに性格は全然違うのに、話が楽しい、何より価値観がピッタリ合う。自分は一緒に遊ぶ内にドンドン彼女に惹かれていった。

休日に一緒に遊びに行って3回目で付き合ってほしい、もしも付き合ってみてダメなやつだと思ったら一年間は返品保証付きなのでぜひ気軽に申し込みして!とお願いしたら笑ってOKしてくれたので、そこからは恋人になった。自分は人生で恋人ができた経験がなく、ひたすらモテとは無縁の世界の住人だったので、ズレたPRばっかりしてしまった。男らしさをアピールしようと思って、ゲーセンに連れて行ってパンチングマシーンを全力でストレートパンチブチかますのを見せてドヤったら「素敵!かっこいい!」って褒めてもらえる代わりに、「暴力的な人って苦手」と言われる失敗をやらかす。そこから焦って本気で恋愛本を読みまくって女心を勉強した。率先して自分が重い荷物を持ったり、なるべく車道側を歩くようにした。

仕事にも慣れてきたある日、事件が起きた。リーダーが過去に見ないほどイライラしてて、いつもは仕事ができるから彼女に優しめに接していたのにこの日は「君、いつも説明がわかりにくいんだよ。日本語しゃべって」ときつく言い放った。まあこのくらいのセリフなら、自分は四六時中言われていたのでもはや何も感じず、「はいはい今日のあいさつ乙」くらいに考えるけど、彼女は厳しく物を言われる免疫がないので、見るからに肩を落としてしゅんと落ち込んでいた。それを見た瞬間、セルに頭潰された16号を見た覚醒悟飯状態になって、リーダーの耳元で「ちょっといいですか?」と呼び出して、二人で会議室に移動してラウンドワンファイト。

リーダーはむちゃくちゃプライドが高いので「お前、オレに文句あんのか?この部署のリーダーはオレだ。オレは他人への気遣いなんかより仕事の結果を優先する」と言い放ったが、この時の黒坂は怒りでバーサーカー状態だったので怯まずに言い返した。「うるせえ彼女に詫び入れろやゴルァ!」。お互い怒りをヒートアップさせて彼も一歩も引かなかった。だけど、リーダーはプリプリ怒りながら会議室を出て自分の席に戻ってからは、彼女に猫なで声で優しく接するようになったので笑った。ガッツリ気遣いしとるやないけw そしてこの出来事を経て、いつの間にか自分は彼女を本気で愛していたんだなと気付いた。人生でこんな風にケンカしたことなかったし、ましてや怖い相手に歯向かう経験なんて一度もない。腕っぷしも弱いし、気が弱いくせに育ちが悪いし愛読書が昭和のヤンキー漫画ばかりで口が悪いだけのただのクソザコだった。そんな自分が彼女のためにここまで怒るなんて、自分でも驚いた。

この事件で自分の本心に気づいてから、自分は彼女の住んでいるマンションに転がり込んで同棲スタート。彼女の家から毎日会社に行って、毎日彼女の家に帰る。会社では隣のデスク、帰っても彼女と一緒。眠っている以外の16時間、カイジの45組のように朝も昼も夜も彼女と一緒に過ごす状態だけど、不思議と飽きることなく起きている間中、ずっと楽しくおしゃべりできた。

 

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4章 お別れ

ある日、事件が起きた。どうやら社内恋愛がバレてしまったのもあって、彼女と部署が引き離されてしまうことになった。最終的に彼女は転職することになった。彼女がいない会社にいる意味はない。それにこの時点で十分会計スキルも経験も積ませてもらったので、そろそろ転職の頃合いだと思った。ちなみに彼女がいなくなって新しく入ってきた人は、会社のお金を横領して警察に逮捕されてテレビデビューするという大事件を起こした。

 

そこから半年間、片っ端から応募して面接をしまくった。知識と経験を積んできたことで、想像していた以上に自分の市場価値は高くなっていたようで、次の応募先は外資系にターゲットに絞った。彼女も一緒に良さそうな募集を探してくれた。「ここいいんじゃない?」と提案してくれた案件に応募。筆記試験と人事面接をした後、現場のファイナンス部門の面接、役員面接、社長面接、そして履歴書や職務経歴書に嘘偽りがないか身辺調査まで念入りにチェックされてようやく内定をゲットした。よっしゃ、これでいよいよ次のステージへ行くことができるぜ。内定ゲットのお知らせをもらった時は、ささやかなお祝いに社員食堂でいつもの定食に追加でデザートのプリンも注文して食べた。ちなみに最後のメニューは大好物の白身魚のフライだった。

 

内定をゲットして退職する旨をリーダーに伝えた。内心、次の仕事のことを考えて夢広がりんぐ状態だったので笑顔だったと思う。リーダーはいつも通りブチ切れるか、もしくは応援してくれるかな?と思った。次の職場も決まったしもう自分には怖いものなんてもう何もねえぞ。さあ来やがれ!そう思ってファイティングポーズを取ったけど、リーダーは想定外にずっと顔を落としたまま黙って話を聞いて、「わかった。退職日まで君は引継書作って」と静かに答えた。え?それだけ?なんかその反応にがっかりしてしまった。もっと熱い展開を予想してたんだけど。そして退職を告げた当日からリーダーは急によそよそしくなった。これまでずっと口は悪かったけど、困った時は「仕方がないなお前は。オレに任せろ」という親分肌だったのに、いきなり遠くに距離を取られた気がする。挨拶をしてもそっけない。話をしようとしても、「今忙しいから用事はチャットで送って」と応じてくれない。

その態度の変化に戸惑いと怒りを感じた。いや確かに自分は対して仕事ができなかったし、周囲から爆弾扱いというか地雷扱いを受けていた。自業自得だけど会社の居心地も良くなかったので、会社主催の送別会は要らないとお断りしたくらい。でも自分は一緒に働いてリーダーを心の奥では非常に尊敬していた。そしてなんだかんだいっても、リーダーは人として、ビジネスマンとして最高にかっこいい。口は悪いしガサツだしよく怒るけど、でも仕事は常にプロフェッショナルだった。みんなが腐ってやる気なくなっている時も、ぶつくさいいながらも、たった一人で休日出勤してギリギリ最後の最後まで諦めなかった時もあった。社長が全社員を集めて部門ごとに激詰めする場面で、黒坂のやらかしたミスをかばってリーダーがフルパワーで社長からボコられた時に自分の代わりに頭を下げていたこともあった。仕事の進め方とか考え方なんかもものすごくリーダーから影響を受けたり、彼から引き継いだスキルも多かった。そんなリーダーをビジネスマンとしては崇拝していたし、色々あってケンカも良くしたけど自分はこの人の元で働けてよかったと思ってる。何度もリーダーとぶつかったし、退職を告げたら怒られても最後は熱く応援して送り出してくれると期待してた。

自分はリーダーを尊敬していたからこそ、最後の最後でこの冷たい態度に頭に来た。今日までぶつかりながらも一緒に頑張ってきたのに。先月の休日出勤の帰り、二人で飲み屋にいって「オレたち経理部で会社を盛り上げていこう!」と肩を組んで「うおっす!」みたいになった時もあったのに一体、なんだよその態度は。かわいい後輩が辞めるというのに、最後くらい明るく前向きに送り出してくれていいだろ。なんだよなんだよ、冷たい仕打ちしてくれてよ。ざけんじゃねー。そうやってムカついてリーダーに怒りをあらわにしてしまった。「なんすかその態度は?一体、何が気に入らないんスカ? そういう態度なら自分は今すぐやめてやるぜ」という趣旨のことを伝えた。それを聞いた瞬間、リーダーは黙って自分の右手を取って力付くで会議室に連れて行った。

なんだなんだ。最後の最後にまた一発おっぱじめるのかよ。上等だ、受けてやんぜ。さあ来やがれ!先日、幽遊白書のコミックを読み直したばかりだったので、自分には浦飯幽助の魂が憑依していた。でも会議室のドアを閉め、リーダーはファイティングポーズを取る代わりに自分に背中を向けたまま静かな口調でこういった。「転職の成功おめでとう。君には次があるから嬉しいと思う。 君はこの会社を離れることや、オレとわかれることは何も感じないと思う。でもな。オレは違う。辛いんだよ。 オレは君とこのまま一緒に仕事を続けたかった。 君は確かに世話が焼ける後輩だったけど、口が悪いオレみたいなやつをやめずに今日まで慕ってついてきてくれた。派遣社員がやめてもオレは何も感じなかったけど、オレなりに君をかわいい後輩と思って精一杯フォローしてきたつもりだし、ケンカしながらも君と仕事をした思い出がある。 君はもう会社をやめてオレとわかれられるから次を考えてウキウキしてる。だけどな。オレはさ、今めちゃめちゃさみしいんだよ。すごく辛い。 だから、これ以上君の顔を見ていると、ますます情が移って別れが辛くなるから今はあえて距離を取りたい。 こんな不器用で弱いオレを許してくれ。じゃあオレは仕事に戻るよ。情けない上司でごめん」そういってリーダーは最後まで背中を向けたまま、自分に顔を見せずにドアを開けて会議室を出ていった。会議室に一人残された自分はリーダーの気持ちを初めて理解した。ベジータ並にプライドの高い彼が、こんな風に謝る姿を見たのは初めてみた。そして自分の退職で彼をどれだけ傷つけてしまったのかをそこで理解した。次の職場が決まって有頂天になって、相手の気持ちを考えることができなかった自分の浅はかさが恥ずかしくなった。

これは後から知ったことだけど、自分が転職した後リーダーはすぐ転職した。これは会社に残された同僚に聞いた話だけど「リーダーは最近結婚して子供も生まれたばかりで、残業や休日出勤が多いので奥さんから早く転職してほしいと言われていたみたい。でも経理部に黒坂くんを一人で残していけないと心配で退職できなかったといってた。多分、黒坂がやめて緊張の糸がぷつんと切れてやめてしまったのだと思う」と。それを聞いて本当に申し訳ない気持ちになった。

 

この経験を経て黒坂が学んだことは、人間という生き物は下から上がまったく見えないということ。子供は親の気持ちはわからないし、部下は上司の気持ちがわからない。これまで色んな経営者を見てきたけど、サラリーマンを経験して社長になった人の方が、サラリーマン未経験で起業して社長になった人より従業員の気持ちに寄り添えるケースが多いと感じる。その理由はサラリーマンという立場を経験して、サラリーマンの気持ちを理解できるから、自分が社長になっても従業員の気持ちに配慮した経営ができるのだと思う。

そういう意味で、当時の自分は本当に未熟でリーダーが自分を想ってくれる気持ちを全然理解できず本当に申し訳ないことをしたと思う。とにかく黒坂を成長させてやりたいという厳しくも、まるで子供を育てる親のような愛情で接してくれたことも多かったなと今ならわかる。過ぎ去った過去を今から変えることもできないし、彼と連絡を取ることもできない。自分が今できることはリーダーが教えてくれた仕事の技術や人を育てる愛情をこれから関わる人へ返していくこと。それが今の自分にできる唯一の恩返しだと思う。

最後に。もう彼とは連絡を取ることはないし、この動画も見ていないと思うし完全に自己満足でしかないけどこの場を借りて懺悔をさせてもらいたい。リーダー、自分は最後までものすごく手のかかる弟子で迷惑ばかりかけて本当にすいませんでした。あの時、派遣社員の後任者選びで、妻を採用してくれたおかげで自分は彼女と結婚をして子供も授かりました。自分の人生を強烈に変えてくれたのは間違いなくあなたでした。たくさんのことを教えてくれて、本当にありがとうございました。

 

さて、その後、次の職場で黒坂は何を思って脱サラして起業したのか?そしてこの後にはこれまでの人生で最大のピンチと失敗、試練と困難が待ち受けていた。ということで、続きはいつになるかわからないけどなるべくまた自己紹介動画を撮りたいと思う。今回はここまで。ほなまた。

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「私はいつになったら英語ができるようになるの?」
「こんなに頑張っているのに、まだできないなんて…」

そう嘆いているあなたの気持ちはハゲるほど分かる。

オレもそうだった。

あなたを英語ペラペラにするのは、

語学留学や英会話スクールではなく、

「英語多読」だ。

 

「英語で人生を変えたい人」限定で動画講座を受講してくれ。

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