【DeepL翻訳の限界】翻訳業で必要なのは英語力より「国語力」

オレだ。

 

先日、YouTubeの視聴者さんから興味深いお便りを頂いた。

 

 

素晴らしい情報提供をありがとう。この方の言う通りで、

「英語力が高い人は、無条件で翻訳の仕事ができる」

というのは誤りだと教えてくれるありがたい体験記だ。

また、世の中は「AI翻訳の性能が上がりすぎているので、翻訳業はなくなる」みたいな論調も見られる。

けど、それも違うと思うんだ。

 

結論

オレからこの記事で伝えたい結論を受け取ってくれ。

 

オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。

TOEIC985点、英検1級を取得。

米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。

今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。

 

この記事でオレが話したい内容は、

 

・翻訳の仕事は英語力だけでなく、国語力こそが重要な理由とは?

・AI翻訳と国語力の間に何の関係があるのか?

 

こうしたことをすべて語っていく。さらに、

 

・AI翻訳はどの程度活用できるか?という限界点

・翻訳の仕事をする上で身につけるべきスキル

 

といった話もガンガンしていく。

この記事はネットでテキトーにググって出てきた情報を寄せ集めたのではなく、

オレ自身が現役英語ユーザーとして体験談やデータを交えた一次情報なので割と有益だと思うよ。

 

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AI・DeepL翻訳は完璧な訳はできない

今や大学院生の論文でもガツガツ使われる様になった「DeepL翻訳」。

ああ、なにげにオレも仕事で使っているよw

 

DeepLは革命的な翻訳能力を持っていて、それは日英、英日ともに同じなんだ。

けど、DeepL翻訳だって万能じゃない。

 

誤訳もするし、めちゃめちゃ冗長な翻訳になってしまったりするから、

必ず最後は人の手で手直しをしないと完成しないんだ。

 

実際にオレが仕事で翻訳した時の例を取り上げて説明しよう。

 

「敵の魔女を葬るため、軍隊は出撃した」

 

この日本語を英訳する必要があった。AI翻訳にかけてみよう。

 

DeepL翻訳

The troops were sent out to bury the enemy witch.

 

Google翻訳

The army sortie to bury the enemy witch.

 

こんな感じ。でもこれ明らかに間違いよな?

 

この文脈での「葬る」というのは

「やっつける」という意味であって、「土に埋める」ではないんだ。

 

この部分について、オレは次のような訳にした。

 

The troops were sent out to defeat the witch.

 

やっつけるという単語は「defeat」を用いた。

命を奪う英単語である「kill」だとあまりに直接的すぎるので、

そこは空気を読んで使用は避けた。

 

この辺りの文脈の空気を嗅ぎ分ける力も、

AIにはないので自分で力を付けて判断しなくちゃいけないんだ。

 

たとえばお葬式の場では「故人は旅立ちました」という表現を使うけど、

「あいつはくたばって地獄にいった」とは言わないのと同じ。

この辺の日本語の取り扱いには、国語力が必要になるんだ。

 

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翻訳では国語力こそが重要な理由

ぶっちゃけ、翻訳をする上では、英語力だけがバカ高くても全然ダメで、

むしろ日本語の国語力こそがアホみたいに重要になってくる。

 

なぜって、AI翻訳をするとたとえ内容が正しくても、

冗長だったり違和感の残る訳になることが割とあるからなんだ。

 

「「日本人は健康で長寿だ」というイメージを持っている人は多く、実際、そのようなイメージは正しい。」

 

たとえばこの日本語をGoogleとDeepL翻訳を使って英訳すると、次のようになる。

 

DeepL翻訳

Many people have the image that Japanese people are healthy and have longevity, and in fact, this image is correct.

 

Google翻訳

Many people have the image that “Japanese people are healthy and have a long life”, and in fact, such an image is correct.

 

ほとんど同じ結果になった。けど、これは直訳はできていても、意訳はできていないし

英語圏の人には自然なフレーズが使われていないんだ。

 

日本人は「イメージする」というニュアンスで

「have an image」と使う傾向にあって、AI翻訳もそう英訳した。

 

けど、英語圏では「imagine」とか「think」の方が使われる傾向なんだ。

 

だからAI翻訳の結果を見て、「うーん、なんかここ違和感すげえな」と感じたり、

元の日本語を見て「このまま翻訳にかけるとバグった英語になるな」と思ったら、

修正しないといけないんだ。

 

ちなみにオレは次のような訳にした。

 

Some people think that “Japanese people are healthy and long-lived.”

In fact, this seemingly stereotype is true.

 

オレのがベストな訳だなんてドヤるつもりはないし、

ガチプロの翻訳家からすると、うんこみたいな出来栄えと嘲笑されるかもしれない。

けど、多分AI翻訳よりはマシなんじゃないかな。

 

ちなみにこの訳の場合は、こんな感じで元の日本語を変えたほうがいいと思う。

「多くの人は日本人は健康で長生きと考える傾向がある。

一見するとステレオタイプに思えるが、これは事実である」

 

DeepL翻訳

Many people tend to think that Japanese people are healthy and live long lives.

At first glance, this may seem like a stereotype, but it’s true.

 

Google翻訳

Many people tend to think that the Japanese are healthy and long-lived.

At first glance it may seem stereotyped, but this is the case

 

うむ、まだまだ微妙な部分はあるけど、さっきよりは本来のニュアンスに近づいたと感じる。

 

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正確な翻訳には文化理解も必須

正確な翻訳をする上で、現時点でAIができないことがある。

それは「文化を考慮した翻訳」なんだ。

 

たとえば、日本人なら誰しも感じ取ることができる「わびさび」。

わびさびというのは、お寿司に付けるアレではなく、

静けさや古さ、単純さの中に美しさを感じることなんだ。

 

古いお寺で静かな時が流れる中、池にカエルがぽちゃんと飛び込んだのを聞いて、

 

「風情があるなあ。癒やされるー」

 

って思うのがわびさび。

 

松尾芭蕉が「古池や・蛙飛び込む・水の音」と俳句を残したけど、英語圏では

 

「The ancient pond. A frog leaps in. The sound of the water.」

 

と訳される事が多い。

でもこれをそのまま外国人に伝えても、

 

「は? カエルがきったねえ池に飛び込んで、音が聞こえることのなんか面白いん?」

 

ってな感じで1ミリも理解されないと思うんだ。

 

この場合、ただ脳みそ真空状態で翻訳するのではなく、

日本人の美的感覚という文化的な背景を意識しながら、上手な意訳が必要になるよな?

それには英語力より、むしろ日本語の国語力や文化理解が必須になってくる。

さらにAIが入り込みづらい領域と言える。

 

以上わかってもらえたと思う。

翻訳という作業は、「1+1=2」みたいな明確な計算式があるわけではなく、

あくまで目の前の人間に伝わるようにしなければいけない。

短く、素早く、一発で伝える言葉を紡ぎ出すには国語力が必須ってこと。

英語とともに日本語の国語も磨いていこう。

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