オレだ。今回は日本、英語圏のオンライン英語ツール、アプリを紹介する。どれも無料で使えるものばかりだけど、中には有料版にすることで更に機能性を高められるものもある。
日本人英語学習初心者向けに使いやすいものもある一方で、英語圏のネイティブが使用するものまで網羅しているので、あなたが使うことで確実に英語力アップ、英語学習効率アップになるものに加えて、これまで知らなかったものもあるはず。全部で12個紹介していこう。あなたのハートがときめくアプリ・ツールがあることをお約束するので、ぜひ最後まで見ていってくれ。
目次
1.Weblio英和辞典・和英辞典
日本企業であるウェブリオ株式会社が運営する国内最大級のオンライン英語辞書サービスだ。80種類もの英和辞典と和英辞典を一発検索でき、514万語の英語と524万語の日本語が収録されている。昔、紙の辞書や電子辞書しかなかった時代に勉強をしていた全人類が嫉妬するレベルの神アプリ。
Weblioの真の価値は無料会員登録をした後の機能に発揮される。調べた英単語の履歴が残せて、単語帳機能も使えるので「この単語前にも調べたことがあるな」と思ったらチャンス到来。ドンドン単語帳登録をしておき、その英単語だけを復習するなんて使い方もできる。「まだ暗記できていないけど、よく使うので暗記する価値の高い自分用の英単語帳」を無料で使えるので、これは活用する価値が高いだろう。
【サイトURL】
2.英辞郎on the WEB
英語学習者であれば、間違いなく100回以上見たであろうこのアイコン。それが日本企業の株式会社アルクが運営するオンライン辞書サービスだ。このサイトはムダな情報を省いてスッキリシンプルで見やすい構成になっている。品詞別検索、分野別検索、レベル別検索、アルファベット・五十音別検索がサクサクできるので超快適。
アルクの素晴らしい点は、レベル分けされていること。基礎レベルから、上級者レベルまで12段階に語彙のレベル分けがされており、このあたりはさすが英語教育企業だなと思わされる。
Weblio辞典と同様に、アルクも無料会員登録に対応している。登録者には、英語音声、検索履歴、単語帳機能が使えるようになる。無料で使えるのでとりあえず脳死状態で使うのがおすすめ。有料プランもあって、広告なしで使用できたり、見ることのできる例文や用語が大幅に増えるというメリットもあるけど、無料プランでも十分すぎるほど活用できる。Weblioにはないメリットがあるので、両方使っておくことを勧めたい。
【サイトURL】
3.ロングマン現代英英辞典
ロングマンはノンネイティブの英語学習者・初心者でも使いやすいようにわかりやすさに重点が置かれて作られている。英英辞典なので、英語の意味を英語で解説されているわけだが、その英語の解説文は頻出で一般的な2000語が使われているのでわかりやすい。英検2級から準1級合格者、TOEICなら500点から700点くらい取れる人ならかなりの程度わかるようになっている。「そろそろ英英辞典を使うタイミングかな」と思った人がまず最初に使う英英辞典がロングマンだ。
たとえば「leisure」という単語を調べてみよう。英和辞典だと「自由時間・ヒマな時間」と訳される。ロングマンでは
time when you are not working or studying and can relax and do things you enjoy
(仕事も勉強もせず、リラックスして自分の好きなことができる時間のこと)
という結果になった。使われている英単語を見てほしい。どれもすごく簡単なものばかりですっと理解できたと思う。
【サイトURL】
https://www.ldoceonline.com/jp/
ちなみに英英辞典はその他にもいくつか種類があって、
・ロングマン現代英英辞典(LDOCE)
・オックスフォード現代英英辞典(OALD)
・Oxford Learner’s Dictionaries
・ケンブリッジ英英辞典 Cambridge Dictionaries Online
・Oxford English Dictionary(OED)
色々あるので、英英辞典の詳細を知りたい方は、過去記事を見ておいてくれ。
4.Oxford Collocations Library
https://oxfordlearnersdictionaries.com/definition/collocations
次はオックスフォード・コロケーションライブラリーを紹介したい。これは特に英作文問題に取り組んでいる人とか、英語のEメールやビジネスチャットを書く人向けのアプリ。現時点では、まだまだ英語書くなんてレベルじゃねえよバカと思った人も、そのタイミングが来た時に思い出してほしいので、このまま見てくれ。
英文を書く時、ノンネイティブの英語学習者が悩むのは「英単語同士のつながり」「ネイティブ英語の自然な表現」なんだよな。慣れないとどうしても不自然になりがちで文法的なミスが起きるのも繋がりのミスなんだ。それを解決してくれるのが、このオックスフォード・コロケーションライブラリーなんだ。
たとえば日本語では、「強い風」「強い雨」と表現することも、英語では「強い風 strong wind」、「強い雨 heavy rain」が正しい表現。他にも、「傘をさす open an umbrella」、「夢を見る have a dream」こんな感じで日本語と英語で表現の差異がある。それを埋めてくれるのがこの辞書だ。「この表現であっているのかな?」と思う時に使ってみてくれ。
【サイトURL】
https://oxfordlearnersdictionaries.com/definition/collocations
5.Thesaurus
シソーラスとは、単語の上位 / 下位関係、部分 / 全体関係、同義関係、類義関係を検索できる。これは特に英語の語彙力を鍛えたり、英文を書く時に同じ英単語を繰り返し使うのを回避するために活用できる。シソーラスでは1つの単語を検索するだけで、数十個もの同義語、類義語をサクッと検索できる。
試しにthinkと検索すると
assume
consider
determine
expect
feel
guess
judge
realize
see
take
understand
comprehend
conceive
conclude
credit
deem
envisage
envision
esteem
estimate
fancy
feature
foresee
gather
hold
image
imagine
presume
project
reckon
regard
sense
suppose
surmise
suspect
vision
visualize
be convinced
plan for
なんと一瞬で39個も出てきた。英単語力、語彙力を鍛えたり英文を書く人はぜひ一度使ってみてくれ。
【サイトURL】
6.DeepL
言わずと知れた、現時点での人類最強の翻訳ツール。無料で使用できるのに、尋常じゃないレベルの高品質翻訳ができてしまうので、このツールが流行り始めたことで大学院生の英語論文のレベルがめちゃめちゃ向上したというくらい。みんなDeepL使いすぎww
もちろん、自分も仕事で使ってる。たとえばすでに手元に日本語の原稿があって、同じ内容で英語版を作るとなると一から入力作業をするのは非常に面倒くさかった。現在ではまずDeepLを使って英語版を作り、自分がその英文を手直しすることで完成させるという、ポストエディットをしてる。さすがに長文をDeepLにかけてそのまま英語圏に出してパーフェクトに丸がつくということはないので、必ず人間の目で最終仕上げが必須にはなるけど、90%は作ってくれるので本当に便利。
ただ1つ気をつけてもらいたいのは、DeepLを使っても英作文力は鍛えられないということ。ゼロの状態から自分の力で英語を書くことと、手直しをするだけというのは全然違う。書籍をゼロから執筆する著者に求められるスキルと、書いた原稿を修正して完成させる編集者のスキルは全然違うのと同じ。英語を書けるようになりたい人は多用しすぎに注意。
自分が英語を書いてみて「これ読んでネイティブは意味がわかるのかな?」と感じたら、日本語に訳してみて意味が通るならとりあえずわかる内容になってる、という使い方もできる。ただその場合は英文法的なミスを犯しているリスクは残る。
【サイトURL】
https://www.deepl.com/translator
7.Grammarly
知る人ぞ知る、最強の英文法チェッカーアプリ。英作文をする上で英文法のミスはつきもの。これまではMicrosoftのWordやGoogleドキュメントを使って校正をしていた人も多いけど、Grammerlyが登場したことで根こそぎ出番を持っていったという感じ。
Then, at the timing of the first auction, when the fruits are in season, they are sold at surprisingly high prices.
(そして、初競りのタイミングで、旬の果物が驚くような高値で落札される)
という文章を作ると、
at the timing of the first auction,
この文章で使われているtimingは適切な使用ではないので、timeに変えて
at the time of the first auction,
に変更しましょうといった提案をしてくれる。ちなみにMicrosoftのWordとGoogleドキュメントでは不適切な使用として検出できなかった。
英文を書く仕事をしている人は絶対に使うべき最強すぎるアプリ。これを使い続けると、英作文力は確実にアップする。
【サイトURL】
8.Quillbot
自分が書いた英文をAIが別の言葉で言い換え、パラフレーズしてくれるツールだ。これは英作文力を鍛えたい人におすすめ。たとえば
Today is my holiday so I need to take a rest at home.
(今日は休日なので、家でゆっくり休みたい。)
という英文をこのツールにかけると、
I need to rest at home because today is my holiday.
という別の英文に書き換えてくれた。無料版でも使えるけど、有料版はエグい。英文を学術的、ビジネス向けフォーマル的な英文に書き換える機能などもついているんだ。たとえば、フォーマルな英語だと、anywaysはnevertheless、sendはsubmitなどお硬い英単語に変化する。
砕けたイージーな英文しか書けない人は、このツールを使ってフォーマルモードにすることで秒速でカッチリとした英文に早変わりする。
【サイトURL】
9.Do people say it
このツールは、英語圏のネイティブスピーカーが使用する表現を検索できる。その抽出元は、Redditというアメリカの情報コミュニティサイトで実際に英語圏の人がどのようにフレーズを使用しているのか文脈に触れることができるんだ。自分が考えた表現は、英語圏で使われているのか?が不安な人はここでチェックすればいい。
たとえば「take it easy(気楽に行こうぜ)」と検索すると、
Take it easy man, hope you feel better soon!
Take it easy and happy new year.
The company needs to take it easy.
といったフレーズが出てきた。この結果を見ると、誰かに対して「気楽に行こう!」と呼びかける文脈で使われているとわかる。
【サイトURL】
10.Kids.Wordsmyth
こちらはネイティブの子供向けに作られた、オンラインの英英辞典。英単語を入れて検索すると、英単語の意味を英語で解説、例文表示、それから全部じゃないけど画像付きで表示される。ネイティブ向けとは言え、子供向けで画像も付くので「映像付きで英単語を覚えたい」とか「自分の子供が使うための辞書が欲しい」という人は覗く価値はあると思う。
【サイトURL】
https://kids.wordsmyth.net/we/
11.Word Spy
ネット用語や、コンピュータ、テクノロジーの最先端の用語などを検索できる。たとえば
work-life balance
A state of equilibrium in which the demands of both a person’s job and personal life are equal.
(仕事と私生活の両方が均衡している状態のこと)
と定義が見られる。それだけでなく、言葉が生まれた経緯や歴史まで学べるので面白い。
Coined in 1986, its usage in the mainstream press was sporadic for many years.
(ワークライフバランスとは1986年に作られた造語だが、主要な報道機関では長年に渡って散発的にしか使用されなかった)
と書いてあったりする。その後、10年間で着実に使われ広がっていった言葉ということも書いてある。日本だと割と最近流行っった言葉だけど、アメリカではかなり以前から使われていたというのは面白い。
【サイトURL】
12.Urban Dictionary
スラング辞書、英語圏のSNSやネット掲示板を見て意味がわからないフレーズを打ち込めばとりあえずわかるようになっている。
たとえば、「finsta」というスラングは「インスタの裏アカ」のことで、SNSで炎上動画にたくさんリプが付く「Karen」は「権利ばかり主張する、中年白人女性」という意味があると書いてある。
【サイトURL】
https://www.urbandictionary.com/
今回は以上だ。これ使ってみたい!と思うものはあれば幸い。
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