もしも黒坂が英語力ゼロから英語の勉強をやり直すとしたらどうする?この動画で紹介するその超具体的な全ステップをあなたが徹底的になぞることで高い再現性を持って英語力を高めることができますので、ぜひ最後まで見ていってください。
目次
ステップ1.英語学習の目的を決める
まず最初のステップは英語学習の目的を決めることから始まります。
ここをすっ飛ばしていきなり英会話を始めたり、あやふやなまま始めて成功することはほぼゼロになります。これは大げさでもなんでもなく、出だしの戦略で転ぶと、後からどれだけ優れた戦術でも初手の誤りを取り返すことは不可能です。iPhoneのヒットでこれからスマホブームが来るというタイミングで、どれだけ高性能なガラケーを作ろうとしてもムダな努力でしかないのと同じ話。つまり、勉強を開始した時点ですでに勝負は決まっています。今言ったことの明確な根拠をロジカルに話していきましょう。
日常会話、観光英語、ネイティブ英語、ビジネス英語、またビジネス英語でもどんな仕事をするのか?英語を身に着けてどのように使うか?こういった目的を最初にしっかり時間をとって考えた上で決めるべきです。なぜなら目的が違うと、勉強法もどの技能をどこまで伸ばすか?というゴールも違ってくるからです。
たとえば日常会話や観光英語を目的にする人は、英文法も英作文もやる必要はありません。最低限の英単語、英語フレーズを覚えて、何よりも英会話練習を優先して体で覚えるのが一番合理的です。その一方で、ビジネス英語となるなら、英会話の優先度は最後になります。
さらに一口にビジネス英語といっても就活、転職で錯覚資産としてTOEICハイスコアが必要と考えるなら、持ち時間はすべてTOEICスコアアップに投資して、英会話も英作文も一切する必要はなくなります。
ここまでの話しで分かった通り、目的が違えば何もかもが変わりますので、まずは目的を明確に定めるのがファーストステップです。自分の場合は英語は仕事で使うことを第1優先と考えます。そうなると勉強の順番は基礎学習の単語の暗記、英文法の理解、精読リーディング、リスニング、そして英作文ときて最後に英会話という順番で英語4技能を揃える戦略を選びます。詳細は後から話しますが、理由はこの順番で進めるのが一番効率的だからです。
子持ちで仕事で忙しいという想定で考えると、スクール通いや留学は現実的ではないので、スキマ時間を使って独学で伸ばしていく戦略一択となります。独学で英語の勉強をするメソッドは世の中にいくつもありますが、最も合理的かつ低コストでありながら比較的速習でき、学習開始後2年前後で英検準1級合格、TOEIC800点以上を取って最低限英語で仕事ができる入口に立てる英語多読に狙いを定めます。
ステップ2.英単語の暗記
それでは次にステップ2.英単語の暗記をします。ステップ1で英語学習の目的が明確に決まりましたので、ここからはいよいよ具体的に英語の勉強をします。まずは英単語の暗記です。
コツはいきなり英語4技能をバランスよく同時並行で鍛えようとしないことです。「せっかくやるなら会話も発音も作文も」と理想をすべて同時並行で追求できればいいかもしれませんが、忙しい社会人学習者には現実的ではないですよね。そして英作文をするには単語と文法力が必要で、会話はリスニングも発音も文法も単語も必要になるという具合に、理論上同時並行は難しいですし、無理にしようとしても効率が悪くなります。社会人の英語学習と推し活は「選択と集中」が基本中の基本です。
そこで最初は英単語の暗記に特化した勉強をします。リーディング、リスニング、作文、英会話など英語をしようとするとそのすべてに英単語が必要です。英文法という基礎の勉強すら、英単語がないと何もできません。なのでまずは英単語の暗記からスタートするのが最も合理的です。
英単語の暗記、といっても機械的に暗記はできません。これは特に中高年からの大人の脳は単純記憶に向いておらず、仮に若い人でも一夜漬けのように力技で暗記してもすぐに真っ白に忘れてしまうので効率的ではありません。これは過去動画、中高年からの勉強法で解説をしているので詳しくはそちらも見ておいてください。
では何歳でも記憶が得意、不得意に関係のない、科学的根拠付きで再現性高くたくさんの英単語を暗記するにはどうすればいいか?それは英語長文を反復で何度も読むことです。この時点では英文法の知識がないという前提ではありますが、速読英単語、速読英熟語というテキストを使えば英単語、英熟語の意味だけを拾って繰り返し読む勉強法ができます。
全部を説明すると膨大な分量になるので、詳細はこちらの過去動画を参考にしてみてください。
ステップ3.英文法の学習
それでは次にステップ3.英文法の学習をします。
実際に英文法の勉強をする前に、あなたにしっかり理解しておいてほしいことがあります。それは「英文法を学ばない選択肢はない」ということです。
たまに「日本人は英文法ばかり勉強しているからいつまでも話せない。英文法の勉強は非効率だ」みたいな一日たったシナシナのカキフライみたいな人がいますがそれは誤った認識です。正しい理解は「ほとんどの日本人は英会話はまったく手も足も出ないが、英文法も中級レベルにも達しておらず、単語の文法の知識だけで解けるはずの大学受験やTOEICも太刀打ちできない」ということです。
そして英文法の学習なしに英語力を身につけるのは現実的ではなく、ものすごく非効率な訓練になります。故に効率的な英語学習を考える上で、英文法を学ばないという選択肢は最初からありません。たまに「自分は英文法より英会話を重視したい」みたいなこという人がいます。年収1000万円のホワイト企業への転職を希望する子供部屋オジサンみたいな妄想はやめて現実的に英文法を学びましょう。
さらに今回の英語学習の目的はビジネス英語を目的にしています。それならなおさら、英文法なしでは目的を達成することは不可能と断言できます。ネイティブも仕事に向けて型にはまった英語を学ぶのが普通で、その過程でビジネスの現場でふさわしい仮定法を用いた婉曲表現などもたくさん学びます。
ということで「英文法は回避不可能」という前提を理解してもらったら、ここからは具体的に勉強法を解説します。使用するテキストはエバーグリーンとエバーグリーン準拠問題集です。ざっくり勉強法の流れとして、まずはエバーグリーンを7回読み勉強法で全体的な概略を理解し、その上で問題集を解きます。そして問題を解く上ではテキスト→問題集→テキストと章ごとにサンドイッチ形式で何度も繰り返します。具体的にいうと
1.エバーグリーンの1章 2.問題集の1章 3.エバーグリーンの1章 4.今度はエバーグリーンの2章…
という具合です。そしてコツは英語例文の意味を取れればOK、とすることです。理想の上では英文法書や問題集の英文法用語や解説も一言一句理解することですが、時間効率の面で難しいです。英文法テキストは英語例文が書いてあり、その下に日本語訳、そしてザーッと英文法の解説が長々書いてある構成になっていますよね?ここで理解を確実にするべきは、あくまで英語例文部分でOKということです。我々が学ぶべきは英語を英語のまま読んでニュアンスを正確に理解することであって、日本語の英文法用語の理解や解説の100%理解ではないです。
さらに英文法の勉強と言ってもこの段階で必ずしも、理解度100%にする必要はなくこの先の実践英語で自然に理解が促進されたり、改めて調べ直すことで理解が深まります。なので7割理解でOKというくらいで長期間停滞せず進めていくことが大事です。
参考までに過去動画ではエバーグリーンを使った7回読み勉強法のすべてを詳しく解説していますので、こちらも合わせてご確認ください。
ステップ4.英検準1級に挑戦
では次のステップ4からはいよいよ、実践的な英語学習、英検準1級対策に挑戦していきます。
なぜ、今黒坂は「実践的な英語」という言葉を使ったのか?英検というのはしょせんは学生が実力チェックのために受ける試験ではないのか?そういう疑問を持つ人もいるかもしれません。ここからはなぜ英検をやるべきなのか?についてお話します。
まず、英検準1級、1級レベルは海外のニュース記事や文献を試験問題として使っていることで知られています。基礎課程を終えていきなり英語ニュースを多読する方法もありえますが、自分の現在の英語力にマッチする素材を毎日探すのは結構たいへんです。しかも日本語訳もなく、解説もありません。これでは基礎を終えたばかりの学習者は困った顔したきかんしゃトーマスみたいな表情になります。
ですが、英検準1級はステップ2までで身につけた英語力でスタートラインに立つことができ、日本語訳も解説も問題もついてきます。しかもネイティブ向けの英語ニュースが問題に使われているので、これができるようになれば今回の英語学習の目的であるビジネス英語にスムーズにエスカレーションできます。黒坂が知る限り、これ以上によい選択肢は他に知りません。
それでは英検準1級対策は何をどうすればいいか?結論、文単、パス単、過去問、英作文問題完全制覇、面接大特訓、とりあえずこの5冊を揃えて解けば合格することができます。もしもこの5冊だけでは物足りない、さらにレベルを上げたいという人はCore1900、旺文社の準1級予想問題集をプラスで解けば十分です。
過去動画でさらに勉強法や問題の解き方なども解説していますので、こちらも見ておいてください。
ステップ5.TOEICを取って仕事の実績を作る
英検準1級に合格できたら、次はTOEICを取ります。TOEICは就職、転職をする上で強力な武器になりますし、すでに英検に合格したうえで過去問を使って対策をすればそれほど長い期間を必要とせず、800点後半以上取ることは難しくありません。
そして起業したりフリーランスで、英語力を活かした仕事をするのではなく、まずは会社で英語力を使う仕事をします。その理由として、英語を使った仕事の経験があるかないかで、独立後の単価や仕事内容に天地ほど差がついてしまうからです。実績がすでにあるなら、フリーですぐ仕事を取っていけますが、英語力を勉強して身につけた直後でまだ経験も実績もありません、という場合だと仕事をもらうのは結構時間がかかります。
その点、40代以降ならこれまでやってきた業界、スキルや経験を活かせる仕事への応募をする方が圧倒的に経験と実績を作りやすいです。これまでの仕事経験や英語力を活かせる点をPRすれば中高年でもそうした仕事を手にすることは十分現実的です。よく言われる「中高年からは転職できない」というのはまったくの未経験分野に飛び込もうとするのは無謀という話であって、過去のキャリアがあってプラス英語力を活そうということなら仕事は探せばちゃんと現実的に見つけられます。
数年間、英語を使って仕事をする実績と経験を積んだら、そのまま仕事を続けながら土日祝や空き時間に副業として英語力を使った仕事をします。「もうAI全盛期の今、仕事なんてないのでは?」と不安にあることはありません。たとえば最近は海外のクラウドソーシングサイトでは「日本語ネイティブでAIに日本語トレーニングができる人材」を募集しています。AIといっても別にエンジニアなどである必要はなく、学習内容を添削したり修正をする仕事です。また、AIが文字起こしした内容をチェックして正しく仕上げたりするなど、むしろAIがやった仕事の仕上げの仕事も増えてきています。こうした仕事は自宅で空き時間にできますし、ドル建てでもらえますから円安の時は稼ぎやすいです。複数の副業で収益の柱を作り、トータルの収入が本業を超えるくらいに育ったら脱サラしても良いと思います。
ステップ6.英語の仕事と脳内留学
ここまで来たら、完全に英語学習は卒業です。毎日、英語を使って仕事をしてYahooニュースや日経新聞を読む代わりに、英語でニュースを読んでテレビを見る代わりに海外のYouTube動画やドラマを楽しめばいい。SNSも英語圏のユーザーと英語で交流して楽しむ、こういう具合です。体は日本にいながら脳内は英語圏にどっぷり浸かる。もう英語は生活の一部を超えて、人生そのものという感覚になります。
脳内留学についてはこちらの過去動画が参考になると思うので概要欄にリンクを貼っておきます。
【40代/50代】英語は10000時間でモノになる|日本人英語学習者のブレイクスルーやっぱり英語多読は最強だった 著:橋本 大也さん
今回は以上です。全部で6ステップで紹介しましたが、黒坂が仮に英語をやり直すなら、嘘なし誇張無しで絶対今回紹介したやり方で学び直します。英語ではなく、フランス語やスペイン語を学ぶ、という話だとしてもやることは全く同じです。ぜひこの6ステップを最初から最後まで徹底的にトレースしてみてください。
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