オレだ。
NHKラジオ英会話の練習はとてつもなく品質が高く、
適当にググってもらっても分かる通り、
次のような高評価ばかり出てくる。
「NHKラジオだけでTOEIC900点超えた!」
「最終的に通訳者になった!」
「英検1級に合格した!」
実際、NHKラジオ英会話の講座のクオリティは非常に高く、
きっちり取り組めば月々500円のワンコインで英会話ペラペラまで
英語力を伸ばすことが可能だ。
そして喜べ。このページにはNHKラジオを使って、
英会話力をバク上げさせる具体的な学習法を書いた。
<関連記事>「そもそも、NHKラジオ英会話をやるメリットってなあに?」な人は先にこっち読んで。
↓
オレからこの記事で伝えたい結論を140文字でまとめた。受け取ってくれ。
↓
NHKラジオ英会話は使い方をミスるとまったく力がつかない。
1レッスン15分間だけど、漫然と番組を聞くだけではダメ。正しい学習法はこちら
↓
1.テキストを開かず、音声で英文を聞く
2.シャドーイング
3.テキストの英文で答え合わせ
4.テキストを見ながらシャドーイング
5.日本語で意味を確認— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) May 20, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
今回の記事は、テキトーにググって出てきたいい加減な情報じゃない。
オレ自身がNHKラジオ英会話にはかなりお世話になった。
鍛えた英会話力は、外資系企業勤務先で十分通用するクオリティだった。
この記事では、そんなNHKラジオ英会話で力の付く勉強法をガッツリ語っていく。
目次
NHKラジオ英会話の構成
NHKラジオ英会話は細かくレベル分けがされているんだけど、
どのレベルでも、もれなく次のようなテキストの構成になっているんだ。
↓
見開きでいえば2ページでの解説という構成だ。
もう10年以上、ずっと同じスタイルで提供されているな。
おっと、「変わらないスタイル」ってのは手抜きじゃないんだ。
これ以上、手を入れようがないくらい、
しっかり完成されているということなんだよ。
この構成であることを頭に入れて進めていこう。
10年やっても伸びない!NHKラジオ英会話のNG勉強法
NHKラジオ番組の構成は
英文→日本語→解説
って流れになっている。
だから普通にレッスンを受けると、
英文を聞いてすぐに日本語の答え合わせに入ることになるんだ。
けど、それじゃダメだ。
答えはすぐに確認してはいけない。
もっとキツめに負荷をかける必要がある。
これを筋トレでたとえるとすぐわかるはず。
筋トレは筋肉に負荷をかけ、その負荷をはねのけ、頑張る過程で筋肉が成長するよな?
だけど、しんどいからといってスイスイ余裕で持ち上げられる、
負荷の小さいトレーニングじゃカスほど伸びない。
NHKラジオ英会話を使った練習も同じ。
成長したければガッツリ負荷をかけていこう。
<関連記事>間違った勉強法についてはこちらでガッツリまとめた、始める前に必ずこちらも読んでおいて。
↓
120%フル活用する、NHKラジオ英会話の力が付く勉強法
さあ、それじゃいよいよ具体的な学習法の解説に移ろう。
しっかりとついてきてくれ。重要な事を話す。
ざっくりした流れは次のようなものだ。
↓
1.テキストを開かず、ひたすら音声で英文を聞く
2.耳から聞こえてきた英文を、シャドウイング
3.テキストのP.1の英文を確認、聞き取れなかった部分をペンでチェック
4.ここでようやく日本語の答え合わせ
5.最後にテキストの英文を見ながらシャドウイング
これで行こう。
…え?メチャメチャドギツイって?
そりゃそうだw
筋トレと同じで、負荷をかけなきゃ意味がないんだ。でも、このくらいやればガッツリ力が付く。
15分のレッスンの内、わずか60秒間の英会話をひたすら聞きまくり、
とにかくシャドウイングしまくってくれ。
耳と口をヘトヘトになるほど使い倒し、
聞き取れない部分を明確にした上で
何度も聞き直すことで少しずつ成長していくだろう。
これをきっちり取り組めば、
60秒の英会話の完成に1時間以上かかるはず。
それでは具体的に、各練習パートを解説していこう。
1.テキストを開かず、ひたすら音声で英文を聞く
まずは完全に自分の耳だけを頼りに、
英会話を聞き取ってくれ。
その際、すぐに諦めず
「もうこれ以上やっても、まったく聞き取れる気がしない…」
ってところまで繰り返し聞いてくれ。
ざっくり10回は聞くことになるだろう。
NHK英会話番組はテレビでもある。だけど、テレビはダメだ。
テレビだとどうしても視覚に頼ってしまうことになるし、字幕も見える。
けど、ラジオ英会話なら100%耳だけが頼りで、
全神経を集中させてリスニングをすることになる。
これで間違いなくリスニング力が伸びるだろう。
英会話を伸ばす上では、視覚頼りになってはいけない。
英検やTOEICの試験も耳だけを頼りにすることになるからな。
そういう意味でテレビではなく、ラジオ英会話ってのがまたいいんだ。
2.耳から聞こえてきた英文を、シャドウイング
限界までリスニングをしたら、すぐに答え(英文スクリプト)を見たくなるところだよなw
けど、グッと堪えてその次はシャドウイングをやってみてくれ。
リスニングだけやっていると、だんだん集中力が途切れてくるはず。
けど、ここでシャドウイングを入れると、ボンヤリ聞き流してもできない。
「もうこれ以上聞いても、理解度はアップしない」
って限界まで自分の口でシャドウイングすることで、英語を声に出すことに挑戦してみよう。
その際、1回、2回だけじゃダメだ。ついていけるまで練習するんだ。
ここまで追い込めば、上出来だろう。次へ行こう。
3.テキストのP.1の英文を確認、聞き取れなかった部分をペンでチェック
シャドウイングが終わったら、ここでようやく答え合わせをしてくれ。
あなたの耳が聞き取った英文をチェックするんだ。
おそらく、愕然とするほど聞き取れていないことが判明するはず。
・aとtheの聞き取りミス
・ofと言っているのに聞き落とし
・whereとwhenどちらを言っているか分からない
こういった聞き落としや、
聞き間違いがバンバン明らかになるだろう。
そこをペンでメモしておくなりして、
しっかりチェックしておいてくれ。
聞き取れなかった箇所は、あなたの耳の弱点だ。
今後はそこを意識することで、最初は聞き取れなかった部分がわかるようになっていく。
多くの英語学習者は漫然とリスニングをしているだけなので、
どの部分が弱点化が把握できていない。
それ故に、「なんとなくわかる(orわからない)」と
ボヤッと地縛霊の心霊写真って状態なんだ。
でもこの訓練をすれば、明確にどこが弱点かわかる。
後は着実に潰していくだけだ。楽勝。
4.ここでようやく日本語の答え合わせ
そしてここで日本語の答え合わせをしてくれ。ここではじめて
「なるほどこういうやり取りだったのか!」
と正しく英会話の内容を把握できる。
英会話を聞く→分からない→すぐ答え見る
こんな普通の勉強法だと、負荷が小さすぎる。
でもオレのお伝えした勉強法だと、まさしく異質の強さの負荷がかかることになるはずだ。
でも、この負荷をかけることで、全神経を集中させて英会話練習をすることになる。
これで間違いなく伸びていくことになるんだ。
5.最後にテキストの英文を見ながらシャドウイング
答え合わせが終わったら、今度はテキストの英文を
見ながらでいいのでシャドウイングをしていこう。
こうすることで、間違っていた認識を
正しく上書き修正していくんだ。
正しいシャドウイングをし直すことで、
リスニングの聞こえ方も違ってくるし、音の捉え方を修正できる。
さらに、英会話を集中してシャドウイングすることになるから、
脳内に奥底まで英語フレーズをブチ込むことで、将来的にスムーズな英会話につながっていくだろう。
NHKラジオの勉強を始めるべきベストなタイミング
NHKラジオ英会話は中学生レベルから、ビジネス英会話まで
幅広いレベルを網羅している。
今回、ご紹介した勉強法を見たあなたは、
すぐにでも始めたくてウズウズしているんじゃねえかなw
だけど、待ってくれ。すぐにはやるな。
なぜってNHKラジオ英会話を使って、やればやるほどモリモリ力が付くのは、
英語の基礎力をしっかり付け、英語を多読してインプットを完成させた後だからなんだ。
間違っても、基礎が恐竜の化石レベルにガタガタな状態で、
インプットがろくにない状態で取り組んでも、カスほど伸びない。
著書で紹介している通り、
オレはこの4ステップで学習を勧めている。
↓
1.速読英単語必修編・英熟語を使って英単語を学ぶ。
2.英文法の解説と問題を問いて英文法を身に付ける。
3.英字新聞や語彙制限本で英文を読む。
4.英作文、英会話訓練。
NHKラジオの出番が来るのは、
3つ目の多読フェーズ(精読を終え、多読に入ったタイミング)だろう。
逆に言うと、それまではNHKラジオに手を出さなくてもいい。
英会話の練習をするのは、十分に英文を読む力が備わってからだ。
「まじかよ…そんなに後でいいのか…?」
って思っただろうか?その気持ちはまあ分かる。けどそんなに成果を焦るな。
効率的な学習には効果の出る順序ってのがあるんだ。
いきなり基礎的な部分をすっ飛ばして、英会話だけやっても効果が出ない。
まずはきっちり、英単語や英文法をやってくれ。
それまではやりたくても我慢しておこう。
いきなり最初の頃に始めても、
効果が感じられず、まあ失敗するからな。
NHKラジオがあれば、英会話の練習台なんていらない
「うわっ、なんか面倒くさそう…自分はNHKラジオ英会話じゃなくて、英会話の先生をつけるからいいや」
って思ったか?w
まあ、そう感じるのも無理はない。
けど、あえて言わせてほしい。
まじで取り組めば、
NHKラジオを使って負荷をかけたレッスンは
英会話の先生という練習台を用意するより、
さらに効果は高いということを。
英会話の先生とのレッスンで効果を出すのは、実はかなり難しい。
「今のあなたの英語力より少し上のレベル」
の会話を継続的に提供してくれる相手じゃなきゃ力はつかない。
そこそこ英語が出来る人が
「Hi! How’s it going?」
とか、挨拶や上っ面な会話ばかりやってもマジで上達しない。
だってこんなやり取りの練習をしたところで、
まったく負荷がかかってないからな。
忘れないでくれ。
英会話は筋トレと同じで負荷をかけてナンボだって事を。
その点、NHKラジオの実践ビジネス英語は前回の記事で話した通り、
ナチュラルでネイティブが一目置く、
極めて質の高い会話を負荷をかけながら練習することになる。
そりゃそれが身に付けば、英会話が上手にならないわけがないんだ。
NHKラジオ英会話で鍛えた後に、英会話の先生で仕上げる
誤解のないようにいっておくと、英会話の先生はある程度力をつけ、
ハッキリと目的が明確化できれば、やる価値はある。
つまり、ある程度の期間。NHKラジオ英会話をガツガツやって実力を伸ばした上で、
その実力を発揮する場として、英会話スクールの教師に練習台になってもらうんだ。
まとめると次のような感じだな。
英単語や英文法の基礎力をつける→英語多読でインプットをする→NHKラジオ英会話で練習→仕上げに英会話スクールの教師で修行
こんな感じ。
オレはMBAの英語面接の練習をするのにあたり、
英会話の先生に相手になってもらったことがある。
大学院の入学面接で想定される質問事項を相手に渡して、
「この質問をオレに投げてくれ。そして自分の回答のダメなところを、随時修正してくれないか?」
って感じでお願いしたんだよ。
面接の練習は一人でやりづらいし、
自分の回答が面接官が聞き、
満足するものかどうかはいまいち不安だからな。
こうしたテクニカルな使い方をするのであれば、
英会話の相手を準備するのも悪くはないだろう。
実際、練習はかなり効果があった。
でも、英語学習者の段階では、英会話の先生は別に必要ない。
英語の基礎力をつけ、英語を多読し、さらにNHKラジオの練習をきっちりこなすだけで、
海外の大学の授業に出たり、外資系企業で外国人とコミュニケーションを取りながら
仕事をするレベルに達することは可能だ。
今回は以上だ。
実際、まじでNHKラジオはすごい質が高いし、効果があるから
あなたが多読までたどり着いたら、必ずやってもらいたいと思っている。
マジでサイコーの成果が出るから試してみるといい。
楽しく拝見させていただいております。
私は今、TOEFL iBT 84点という現状です。日本の大学生として、海外の大学生と話をする機会がありますが、ジョークが分からず遊ばれる日々です。
記事では、文法などの基礎から始めた方がいい、とありますが、TOEFL84点という現状を鑑みてもそうなのでしょうか。
アドバイスを頂けると幸いです。
davidさん
こんにちは、コメントをありがとう。
なんだかアメリカ人みたいな名前でカッコいいなw
iBT84点なら間違いなくかなりの力を持っていると思うぞ。
だが、外国人のジョークはノンネイティブにはかなりハードルが高いよな(笑)。
自分も未だにアメリカ人のジョークとかは、完璧には分からないよ(汗)。
まあ、英語力うんぬん以上に文化的な理解が足らないのかもしれないけどw
davidさんの場合はすでに相当に力があるので、
今更やり直す必要はないかもしれないな。
だけど、もしも「この部分の英文法はちょっと理解が怪しい…」という部分があったら
理解が不十分なところだけは復習するのはいいと思う。
放置して自然に理解出来るところと、
放置すると永遠に分からないままという部分があるからな。
その場合も、知識や基礎力がかなりあるわけだから、
わざわざ学習本とかまでは買う必要なくて、ググって出てきた
ブログの解説とかでいけるんじゃないかと思う。
分からない部分だけをサクッと理解しておこう!
このアドバイスが参考になったら嬉しい。
これからもブログを楽しんでもらえると幸いだ。
ありがとう。
黒坂
[…] 英語ツウ そう思われる方は、次の紹介サイトを3つご覧ください。 紹介サイト① NHKラジオ講座を使った最強の英会話練習法 […]