【英語を学ぶのは40歳からがいい】40代/50代のやり直し組でも英会話ができるようになる勉強法 著:菊間ひろみさん

「もう40代…自分は年を取りすぎているから、今から英語は無理でしょうか?」
「若い時に英語をやっていないことに後悔しています」

これまでザッと100億回以上受けてきた相談がこれだ。いきなり結論に入ると、まったく問題ないというのが黒坂からの答えだ。過去の動画でも「40代、50代からの英語の勉強は何のハンディもないことを脳科学的、論理的に説明する」とか「中高年からの勉強は具体的にこうやって進めろ」といった内容を出してきた。それでも未だに「今からでも大丈夫でしょうか?」と不安を訴えてくる患者が多い。今回は菊間ひろみさんの書かれた、「英語を学ぶのは40歳からがいい」という書籍の中から「ここは特に現役の中高年英語学習者の役に立つ!」と感じたポイントだけを引用しながら取り上げていく。黒坂とは視点は違うものの、「中高年からの英語学習にハンディはない。むしろ有利」という主張は共通しているんだ。

この動画をあなたが最後まで見ることで、なぜ英語学習はむしろ若い時より40代・50代・60代の中高年に有利か?という理由がよく理解できる。それだけでなく、黒坂とは違った視点で中高年からの英語やり直し組の勉強の重要ポイントが分かるのでぜひ最後まで見ていってくれ。ちなみに現時点で20代・30代の人が見ても学びになるように作っているので、若い方もぜひ見ていってくれ。

 

今回の動画は次の内容でお届けする。

1章・若者より40代-50代の中年期からの英語学習が有利な3つの理由
2章・40代-50代におすすめの英語の勉強法

ではいく。

 

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若者より40代-50代の中年期からの英語学習が有利な3つの理由

第1章では「若者より40代-50代の中年期からの英語学習が有利な理由」について解説をしていく。著者によると、若者に比べて40代・50代の中年期には英語学習をする上で有利な点があるというんだ。結論、切実さ、仕事の経験、習慣化のしやすさの3つという。1つずつ解説していこう。

 

1.切実さ

まずは切実さだ。あなたが若かった頃を思い出してほしい。何のために英語をやっていただろうか?「なんとなく英語力はあった方がいいから」とか「就活で有利になるから」とか「いつかフィンランドにいってサンタクロースに会いたいから」とかめちゃめちゃボヤッとキリがかかったような目的意識で英語をやっていたんじゃないだろうか?特に最悪なのが親から「英語をはじめ、勉強ができないと将来苦労するぞ。いい学校、いい会社にいけないぞ」といった半分脅迫めいたアドバイスだよな。こんなこと言われたら、英語は味方じゃなくて憎むべき敵みたいな扱いになる。おそらく、今いったどれかに当てはまる動機で、「なんとなくよさそう」「できないと将来困るから」みたいなふわふわした気持ちで取り組んでいたはずだ。

その一方、社会の荒波に揉まれた経験のある中高年は英語力への気持ちが切実だと著者はいうんだ。分かる!これは本当によく分かる。社会人になるまで転職サイトなんて覗いたこともないし、自分の市場価値なんて考えたこともないよな?だけど、社会人になって仕事をスタートすると同じ労働時間なのに年収が1.5倍とか時には2倍、3倍と差がつくのを目の当たりにする。それだけじゃない。英語力があればめちゃめちゃ有利な条件で転職案件が転がっていたり、家から一歩も出ずに自宅でクライアントワークで翻訳などの仕事をして生計を立てていたり、世界中を旅しながら自由気ままに生活する人を見てしまうんだよな。もしも英語力抜きで厳しい労働市場を戦うとなると、めちゃめちゃ社内政治力がうまくて、上司の靴をペロペロ舐める選手権で優勝できるレベルに上手になるとか、今の自分の専門スキルをライバルが真似できないレベルにブチ上げる必要があることを理解するから、「やっぱこの世はクソッタレだわ。人生はクソゲー」みたいにやけ酒したくなる。正直、中高年から英語を本気でガチる人たちは必ず、一度や二度は人生で絶望するような状況にブチ落とされているんだよな。

だけど英語ができれば今置かれたキツイ状況に中指立てることができる。クソッタレな上司とお別れできる。うおおお、マジ英語最高じゃねえか!そんなメラメラと下剋上を企てる明智光秀みたいな心境で、静かにでも激しい英語熱への闘志を燃やせるのが40代-50代の中高年からの英語学習者だろう。人生を切実に変えたい。だけど英語以外ではもうその手段がない。だから何があっても死んでも英語だけはゲットしたる!!この切実さが中高年からの英語学習を成功させてくれるんだ。ぶっちゃけ、切実さがない人にどれだけ優れた教師、時間、勉強法を授けても無意味だ。

 

2.仕事の経験

次は「仕事の経験」だ。40代、50代は仕事の経験があるから、ビジネスコミュニケーションとは何たるかをよく理解している。Lineでは「あね(あーなるほどね、の略)」と気軽に送り合ってる人も、職場のChatWorkとかSlackで「上司:これ水曜日までに提出してもらえる?」という依頼に対して「り(了解、の略)」で返信したら会議室に呼ばれてフルパワーでボコられる、略してフルボッコにされるよな?

今の話は思いっきり英語でのビジネスコミュニケーションでも同じ話が言えるんだ。当然だけど、日本の義務教育ではビジネス英語は学ばない。だけど、ビジネスの現場でビジネス英語が使えないととてつもなくヤバいことになるんだ。若者にはなかなか今の話は伝わりづらいけど、実際に働いている経験者にはわかるはずだ。

英会話スクールのベルリッツの出した広告にこういうものがある。

「現状の厳しい状況を考えますと、これ以上の出資、マジ無理っす」
「お目にかかれて大変光栄です。お前は誰だ?」

一体、これは何がいいたいか分かるだろうか?それは英語にも丁寧語があるってことなんだ。たとえば「現状の厳しい状況を考えますと、これ以上の出資、マジ無理っす」についていえば、Considering the current difficult situation, NO WAY!」。「お目にかかれて大変光栄です。お前は誰だ?」については、「It is a great honor to meet you. Identify yourself.」みたいな感じだろう。いや、後半は絶対ゲームとかアクション映画のセリフから学んでしもうてますやん?という印象を受ける。前半と後半の格差ヤバない?日本語でこんなセリフを職場で言えばどう考えてもやべえことになるけど、SNSや映画のくだけた英語ばかりを真似して使うととんでもないことになる。

黒坂がアメリカの大学に留学して驚いたことは、「ビジネスコミュニケーション」の授業が豊富に用意されていたことなんだ。アメリカ人は就活に備えてプロフェッショナルライティング、とかビジネスプレゼンテーションといった授業を履修して必死に勉強していた。そこでは型にはまった文章や意見の出し方を学んだり、教師から添削を受けていたんだ。英語を仕事で活用する上では、仕事の経験がない高校生や大学生に比べてこれまで仕事でビジネスコミュニケーションを経験してきた40代、50代は断然有利になる。

 

3.習慣化のしやすさ

3つ目は英語の勉強の習慣化のしやすさがあげられる。著者は書籍の中で「英語はかしこまったお勉強ではなく、習慣化で身に着けろ」と主張されている。これは本当に激しく同意できる考え方だ。あえていおう、禿同であると。若い人にとって英語学習とは、「受験英語」だったり「語学留学やワーキングホリデー」みたいなイメージがある。まとまった時間があるから、色んな選択肢に惑う人も少なくない。ありすぎる選択肢のせいで本当に身につく英語学習を選ぶことから遠ざけられてしまうという皮肉な結果になっている。

でも40代、50代は違う。仕事や家庭で忙しいからどうしても選択肢は限られる。そのおかげで遊びか長期休暇かよくわからない語学留学とか、インプットもしないのにアウトプットばかりやらせて課金しまくる不誠実な英会話スクールを選ばずに済む。黒坂の提唱する英語多読は独学で取り組めるから、まさしく中高年からの英語学習におすすめできる。実際、これまでの中高年のスクール受講生に結果を出してもらっているんだ。具体的にどのくらい結果を出せているかは概要欄から見ていってくれ。

それから生活リズムが固定化されている人が多いから、勉強を習慣化しやすい。朝早起きして出社前の時間に頑張るとか、通勤電車の移動中にやるとか、職場の休憩時間にやれば、毎日毎日月曜日から金曜日まで同じ場所、同じテキスト、同じ時間勉強できるから簡単に習慣化できるんだ。

 

以上3つが中高年からの英語学習が有利な理由なんだ。

 

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40代-50代におすすめの英語の勉強法

この章では具体的に40代-50代におすすめの英語の勉強法は何がいいか?について書籍の主張を引用しながら解説していこう。結論、英語力を伸ばす上で重要なポイントは次のとおりだという。

1.リスニング
2.多読リーディング
3.英語は独学で学べ

では順番に解説していこう。

 

1.リスニング

著者はリスニングの重要性を語っている。まず、ヒヤリングとリスニングは違うといっており、英語を聞き流しても効果はないのでしっかり集中してリスニングをしろと言っている。英語は書いてある単語と実際の音は違うことが多いので、リスニングの勉強をしないと英語4技能はできるようにならないといっている。たしかにそうだよな。たとえばpsychology心理学、knifeナイフ、knightナイト(騎士)は最初の1文字目は発音しないし、rhythm(リズム)なんて初見でリスニングした人の99%が「はあ?今なんつった?」って耳が遠いジジイみたいな反応になる。ちなみにリズムはri-th-mなのでrの発音直後にthが入ってmなので発音する時は結構忙しい。読んでも意味が取れず、聞いてもリスニングできず、発音も難しい。こうした英単語については音の勉強をしないと身につかないとうのはたしかにそのとおりだ。ちなみに黒坂の提唱する勉強法では「発音が分からない英単語は英語音声で確認しよう」と伝えている。日本語でも読み方が分からない漢字は覚えづらい、というのと同じなんだ。

 

2.多読リーディング

著者は「リーディングは多読が大事」といっている。その根拠は著者自身のアメリカ大学院留学にあるというんだ。黒坂も経験があるけど、アメリカの大学、大学院は多読を軸に授業が進む。「次の授業までに200ページ読んで来い。授業では読んだ内容について意見を出せ。何も言えないやつはゼロ点、今すぐくたばれ」みたいな筋肉大好き!的なノリだから、誰もが最初は睡眠時間を削ってリーディングする。だけど、まともにやったら到底一言一句理解しながらは物理的に時間が足りないと気づく。そこで「自分が求められている結果は何か?何が重要で、何が重要でないか?」を常に意識するようになる。おっと勘違いしないでくれ。これはテキトーに読んでいい、ってことじゃない。その気になれば一言一句丁寧に読んで理解できるリーディング力はあるけど、200ページの中で次の授業で求められる意見を出すには全部読まなくていい。求められている結果をサーチするようなリーディング力をつけろって意味なんだ。ここ勘違いしないでくれ。今、めちゃめちゃ重要な話をしたぞ。

実はこれは社会に出て仕事をする上でもまったく同じなんだ。あなたがビジネス会議で意見を出す場合も、「あなたの立場であなたの視点での意見」、求められているのはこれだよな?たとえばコンビニの本部に務めている店長なら、現場でお客さんとバイト管理をする立場で、現場にいるからこそ言える意見だけを求められているよな?「売上300万円の店舗ですと、バイトは最低でも時給900円で4人雇わないとまわらない」とかそういう意見が求められているのよ。それなのに「今月の新商品の唐揚げを採用した本部の決定は個人的に良くなかったと思います。だって黒胡椒が聞いてないんだもん」みたいな余計なことを発言して、参加者の時間をムダに奪うべきではないんだ。仕事は自分がやりたいことをしない。求められていることだけをする。余計なことはしない。これが鉄の掟だ。アメリカの大学・大学院での多読リーディングは、仕事の予行演習みたいなものなんだ。黒坂もこの動画を作る上で本書213ページを全部読んだけど、動画で話しているのはその中でコア中のコアな重要ポイントだけで全体の10-20%前後だけだ。213ページを全部解説したら何時間にもなってしまうし、そんな動画は誰も見ない。つまり、黒坂の仕事は視聴者が何を求めているのか?膨大な情報の中からどれを伝えることを期待されているのか?を理解して、重要なものだけを集めて動画にしている。

 

3.英語は独学で学べ

日本人は英会話学校の広告を使った札束ビンタを喰らいまくってるから、「英語は学校に通わないと身につかない」という思い込みがあるけど、著者によるとそれは違うというんだ。まず、著者も英会話実践訓練はダメといっており、会話にはインプットが必須。で聞けない読めないことを話せるわけがない。インプットがないとアウトプット不可能だといっている。あれ?これどこかで誰かが熱く力説してきた気がするな?そして、お金をかけるより時間をかけろという主張は本質だと思う。そして英語を学ぶには海外に行ったり、外国人と会話しないと英語力伸びないと思われがちだが、これは間違いだとズバッと斬っている。著者によるとアメリカの大学院留学中、周囲の非英語圏の留学生はほとんどが独学で英語を身につけ、英語ができる状態になってからアメリカに来ていると言うんだ。こういう主張を聞くと、やっぱり中高年からの英語学習に年齢はハンディでないってことを思い知らされるよな。

 

今回は以上だ。英語学習に遅すぎることはない。「テメエは痴呆老人かよ」ってレベルにしつこく言い続けてきているわけだが、今回は黒坂以外の人から改めてその根拠を示されて嬉しい限りだ。さあ、「英語をするには年を取りすぎてしまったんですよー」みたいにことは今すぐやめてこの動画が終わった2秒後から英語の勉強をはじめよう。最後までご視聴アザス。ほなまた。

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