あなたは英語の勉強をする上で
「勉強をスタートしたけど予定より大幅に時間がかかって焦る」
「勉強しないといけないのはわかっているのに、億劫で本を開けない」
といったことで悩んだ経験がないだろうか?いやある。
この誰にとっても「あるある」な感覚の原因、実は「完璧主義」によるものなんだ。
この記事では、あなたが完璧主義を卒業して、
完了主義になるための具体的な方法をお伝えする。
また、完了主義のメリットだけでなく間違えたやり方をするとうまくいかない。
なのでその注意点も語っていく。
あなたが完了主義を誤解して理解してしまわないよう、
途中で飛ばさずに最後まで見てくれ。
知識がない人にもわかるように、ホイ卒でも理解できるレベルで解説していく。
目次
完了主義とは?
英語学習についての「完了主義」を一言で言えば、
「とにかく最後まで完了させることにこだわる」ということ。
たとえば読書をする場合では、一言一句を丁寧に読み進めるのではなく、
初回は最後のページまでコピー機がテキストをスキャンするようにサーッっと読んでしまい、
ざっくりどんなことが書いてあって、どんな章立てになっていて、
どのくらいの分量かを把握した上で、また読み直すという感じ。
最初に通読することで、頭の中に地図ができるので2回目以降は楽に頭に入っていくんだ。
その逆に「完璧主義」とは1つ1つのプロセスを
100%の質に仕上げることにこだわること。
「完璧にやらないと!」と強迫観念に囚われるからこそ、
細部にまでこだわりすぎて勉強を進めるのに時間がかかってしまうし、
1ページ1ページ尋常じゃないエネルギーがかかる。
だから勉強を始めるのが心理的にキツイと感じてしまうんだ。
結果、三日坊主になって途中で投げ出してしまう。
そもそも、完璧主義はなぜだめなのか?というと、
シンプルにデメリットが多いから。
考えてみてほしい。世の中には完璧にやる必要がないものと、
完璧にやらないとだめなものに分かれる。
何でもかんでも完璧にやろうとするとめちゃめちゃムダだ。
具体例を出すと、あなたはカレーを作る時のことを思い出してほしい。
あなたはじゃがいもや人参の1つ1つを完璧にカットし、
完璧に皮むきし、完璧な火加減で作っていないはず。
もしもあなたが専業主婦で、カレーをスパイスの調合するところからはじめて
完璧に作ることにこだわりすぎたために、
「ごめん、まだできてない」
と仕事帰りに腹ペコペコの夫にいったら
「ぶっちゃけ、スパイスはどうでもいいから、カレーの王子さま使ってとにかく食える状態にしてくれ」
と言われると思う。
▲美味しんぼの海原雄山。典型的な老害気質。現代社会にいたらパワハラで即日解雇待ったなし。
美味しんぼの海原雄山に食わせる代物ではないのだから、
とりあえずちゃんと火が通ればカットした時の形などは割とどうでもいい。
むしろ、食べられる状態、つまり完了しているかどうかが死ぬほど重要なんだ。
細かい味付けの調整でもう少し辛い方がいいと思ったら、食べる時にスパイスを加えればいい。
英語学習では、速読英単語のテキストを
「自然に頭に入るように開拓をした上で、反復リーディングとシャドウイングをしてくれ」
と黒坂はいっている。
とにかく最初から最後まで何度も反復する「回数」が重要。
それなのに1単語1単語あまりに完璧に取り組もうとすると、
時間がかかりすぎてしんどくなってしまう。
さらに、時間がかかるということは回数を重ねることができないので、
比較的短期間に何度も頭にインプットしようというメソッドが崩れる。
結論、英語学習者は完璧主義をやめて、完了主義になってくれ。
完了主義になるための具体的な方法
「せやかて、長年の習慣は簡単には治らないし、テキトーにやるってのも難しいぞ?」
そんな反論が聞こえてくる。
大丈夫、完了主義になるためには、どうしたらいいのか?について解説していく。
結論、目標を小さなタスクに分解してくれ。
たとえば「速読英単語テキストの全英単語を暗記する」
という目標のまま勉強を始めると、
人によっては何年もかけないと終わらないような戦略で挑戦してしまう。
そうじゃなくて、
1.テキストを開拓する
2.1章~10章まで5回反復リーディングする。
2.11章~20章まで5回反復リーディングする。
4.全章終わったら、また1章に戻ってさらに反復リーディングする。
…(以下省略)
みたいな感じで全体的な戦略を細分化するんだ。
そうすれば、まず最初にあなたが完了させるべきタスクは
「1.テキストを開拓する」と明確になるだろう。
そして次にこれを日々のToDoリストに落とす。
4/1(木):テキストの開拓(1章から5章)
4/2(金):テキストの開拓(6章から10章)
4/3(土):平日の遅れを調整
…(以下省略)
こんな感じで毎日やることを明確にしてくれ。
「ここまでやれば終わり!」という感覚があるだけでしんどくないだろう。
人は終わりの見えないものはしんどいと感じる。
校長先生の朝礼の話とか、飲み会のしょうもないオッサンの説教は何がしんどいかって
「これいつまで続くのん?」
ってのが見えないから。
でも「1分間だけ話を聞いてくれ」と言われたらあなたも我慢できると思うんだ。
なぜなら「1分間オッサンの話を聞く」「1分後に地獄の説教から開放される」
というのが完了させるべきタスクになるからな。
あなたが勉強をする時には、漫然と思いつきでやってはいけない。
なんとなくスタートすると
「これいつまでやればいいの?」
ってモードに突入してしんどくなる。
テキトーにスタートしてるから、力の入れどころがわからず、
全部をきっちりやろうとして完璧主義になり、結果失敗する。
完了主義で勉強する上での注意点
完了主義で勉強する上では注意点がある。
それは「戦略をミスったら効果はない」ってこと。
まあ、これは完了主義云々に関係なく、注意が必要なんだけどな。
黒坂は「英語学習はまず英単語の暗記からスタートするべき」と主張しているんだけど、
それを聞いて「分かった。英単語は手で書いて覚えるわ」
という最強に非効率な勉強法をやってしまったら効果はない。
戦略のミスとは、そもそもの勉強法が間違っていたらダメってことなんだ。
1.やって成果の出る正しい英語学習ノウハウを理解する。
2.効率の良い学習戦略を立てる。
3.完了主義で取り組む。
このステップが重要。1と2が間違っていたら効果はないから気をつけてくれ。
現代社会は完了主義で成り立っている
冷静に考えてみれば、忙しい現代社会は何でも完了主義でまかり通っているんだ。
今どき、アプリでもゲームでもまずは世の中に出して、
その後にユーザーの声を聞きながらアップデートを繰り返しているよな?
スマホゲームはだいたいリリース日には、
バグだらけなんだけど、徐々に修正してバグのないゲームになっていく。
仕事でも上司から「この資料作成を3日間で仕上げてくれ」と言われたら、
最終日にいきなり提出して、もしもミスがあったらしばかれてしまう。
まずは初日の終わりに「ここまで出来たんですけど、方向性あっていますか?」
と確認してもらい、早めに軌道修正しながら完了させるのができるビジネスマンだよな?
英語学習は完璧主義でやったらダメだ。
間違いなく失敗する。今回の記事を参考にあなたの勉強法もアップデートしながら取り組んでくれ。
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