「英語で自己紹介するのが苦手。いつも無難でつまらないことしかいえない」
「自己紹介を聞いた相手から興味を持たれ、印象に残る英語の自己紹介がしたい」
こういうお悩み、抱えていないだろうか?自分はアメリカの大学留学、外資系企業、起業後は取引先、最近でいうと学校で保護者会などいろんなところで自己紹介をしてきた。自己紹介については黒坂は現在56段の達人で、来月でちょうど57段をかけた昇段試験を受ける予定、自己紹介を極めすぎて昨日とうとうつい無意識にスーパーでレジ打ちのおばちゃんに自己紹介をしてしまってた。今では自己紹介ソムリエの国家資格を取得したので、この度そのエッセンスをこの動画で余すことなくぶちまけていきたい。
最初に言いにくいことをズバリハッキリ言う。90%以上の人の自己紹介は日本語、英語限らずつまらないし興味を持てないものばかりだ。つまらないので聞いている人の記憶にも印象にも残らず、「自分のことを伝える」という本来の自己紹介の目的を達成できていないんだ。でも大丈夫。面白くて印象に残って、この人と仲良くなりたいと思ってもらえるような自己紹介は生まれつきの才能ではなく、知識を技術で身につけられる。この動画では知識、技術を渡すだけでなく、具体的に英語の例文テンプレート付きで、中学英語、ビジネス英語で実際に自己紹介を英会話を実践して見せるので、黒坂の自己紹介技術の秘伝のタレを根こそぎ持っていってくれ。ちなみに英語の自己紹介だけでなく、日本語での自己紹介までアップグレードしてしまうやばすぎる動画となっているので、ぜひとも最後まで見ていってくれ。
今回の動画の内容は次のとおりだ。
1章・印象に残る英語の自己紹介に盛り込むべき話題
2章・やってはいけない英語で自己紹介NGパターン
ではいく。
目次
1章・印象に残る英語の自己紹介に盛り込むべき話題
さて、第1章では相手の印象に残り、仲良くなりたいと思ってもらえる英語の自己紹介に盛り込むべき話題を紹介する。魅力的な自己紹介は話題と調理で決まる。自己紹介がつまらない人はそもそもつまらない話題を選んでしまってることが多い。どれだけ料理する技術があっても、うんこを素材にカレーを作ることはできない。素材選びは知ってるだけで改善できるので、まずはここを学んでいこう。早速結論をいうと次の4つの話題を入れたテンプレートでやってくれ。
1.名前とニックネーム
2.出身地
3.専攻や仕事
4.趣味
結論、この4つの話題をいれることで興味を持ってもらえる自己紹介になる。なぜか?その理由とともに解説していこう。
1.名前とニックネーム
自己紹介はまず名前をいうべきなのはいうまでもないけど、ニックネームを付ける理由がある。一部の外国人にとっては日本人の名前に馴染みがなく、発音し辛いので覚えにくいからなんだ。代表例がMaikoで、女性なのにMichaelという男性名と間違えられやすい。そこで呼びやすく、親しみやすくするためにも呼んでもらいたいニックネームを自己紹介でいってしまおう。おすすめは短くすること。たとえばKenichiro→Ken、Hanako→Hanaみたいにするとわかりやすいだろう。後はTomとかJohnみたいに適当に作ってもいいし、イングリッシュネームメーカーとかジェネレーターで検索すると自分の名前の余韻を残すニックネームになる。英語で自己紹介をする時は、
Hello, my name is Kenichiro(Your name). Please call me Ken(Your nickname).
Hi, I’m Hanako(Your name). Please call me Hana(Your nickname) for short.
こんな感じで挨拶と一緒に名前とニックネームを名乗ろう。
2.出身地
次は出身地を自己紹介に入れよう。よくSNS界隈で「日本人は英語で自己紹介をする時に”I’m from Japan(ドヤァ)”ってするけど、グローバル化の時代にわざわざ国籍を言うのは時代遅れ」みたいな投稿を見るけど、個人的にこれは違うと思う。
なぜって黒坂がこれまで海外留学や外資系、起業した今でも海外企業のオンラインZOOMなどで出身地を紹介すると最低でも一人からは興味を持ってもらえたから。こんな感じ。Hello, my name is Takeo, and I’m from Osaka, Japan. Osaka is famous for being the second largest city in Japan and for its food, such as takoyaki and okonomiyaki.こんな感じで自己紹介をしたんだ。そうしたら相手から「I’m really interested in Japan! I spent 2 years there when I was a university student. I love Takoyaki and Okonomiyaki. Nice to meet you.(僕は日本にとても興味があります!大学生の時に2年間過ごしました。たこ焼きとお好み焼きが大好きです。よろしくお願いします。)」とか「I was an animation major, and I’m into Japanese animation, especially ‘Spirited Away.’ Have you seen it?(大学でアニメーションを専攻していました。日本のアニメーション、特に『千と千尋の神隠し』にハマっています。観たことありますか?)」みたいに話しかけられて仲良くなったことは何度もあった。人は初対面の相手に新規感とか興味を持つのは、自分と同じ共通点を持つ時なんだよな。出身地はその一つなので隠さず、堂々と自己紹介に入れてしまおう。
出身地は名前とニックネームをいった後にくっつける。
Hello, my name is Kenichiro(Your name). Please call me Ken(Your nickname). I’m from Osaka, Japan.
こういう感じ。でもこのように出身地名だけで終わらせてはいけない。コンビニの売れ残り弁当の廃棄くらいもったいない。その土地のPRポイントを必ず添えよう。具体例を見せる。たとえばあなたはI’m from Kansas, USA.(アメリカカンザス州出身です)と紹介を受けただけだとふーんって感じだと思う。なぜってほとんどの人はカンザス州についてよく知らないから。でもこう言われればどうだろう?
I’m from Kansas, USA. Kansas is famous as the setting of the Wizard of Oz. It is a land of natural beauty, with more livestock than population, and great plains and fields.
(私はアメリカのカンザス州出身です。カンザスは『オズの魔法使い』の舞台として有名です。人口よりも家畜の方が多く、大平原と野原が広がる自然美あふれる土地です。)
断然、相手とカンザス州に興味が湧いたはず。自己紹介では出身地とその土地の魅力を一緒に伝えよう。
3.専攻や仕事
英語の自己紹介では学生時代の専攻とか仕事も話題に入れよう。これを伝えることで自分の強み、得意分野、専門知識のPRになり、同じ専門分野を持つ人同士で仲良くなったりして相手が興味を持ってくれやすい。名前とニックネーム、出身地と来たらその流れで大学の専攻や仕事について紹介しよう。具体的にはこんな感じ。
I’m a college student majoring in accounting and studying business. I’m passionate about numbers and financial analysis, and I’m excited to explore the world of business through my studies. I aspire to become an auditor at an accounting firm after graduation.
(皆さん、こんにちは!私は会計学を専攻し、ビジネスを学んでいる大学生です。数字や財務分析が好きで、勉強を通してビジネスの世界を探求したいです。卒業後は会計事務所で監査の仕事を目指しています。)
このテンプレだと自分の大学での専攻の内容だけで終わらせず、将来のキャリアでやりたいことも話している。そうすると同じキャリアを目指す人から興味を持たれることも期待できる。とにかく他の人との共通点になりそうな撒き餌をドンドン撒き散らして共通点を持つ人を探すノリで自己紹介をするといい。すでに大学を出て社会人をやっている人なら、
I have been working in the field of auditing at an accounting firm for the past five years. During this time, I’ve had the opportunity to delve into various financial records and practices, gaining a deep understanding of financial compliance, risk assessment, and internal controls. While I’ve enjoyed my time in my current role, I am eager to take the next step in my career. I am currently exploring opportunities that will allow me to leverage my existing experience while pushing me to achieve even more.
(私は過去5年間、会計事務所で監査業務に携わってきました。この間、財務コンプライアンス、リスク評価、内部統制を深く理解し、様々な財務記録や実務を掘り下げる機会に恵まれました。現職はとても楽しいですが、自分のキャリアにおいて次のステップに進みたいと思っています。私は現在、今までの経験を生かしながら、さらに上を目指せるような機会を模索しています。)
こんな感じでこれまでのキャリアはこれからのビジョンを語るといい。
4.趣味
最後に趣味を入れよう。ここまでの自己紹介は名前や出身地、キャリアなど事実をつらつら並べただけでちょっと無機質というか製造番号がついたターミネーターみたいな印象止まりだ。だからここでその人の価値観とか性格が伝わりそうな趣味を入れよう。趣味ならなんでもいいか?というとそうではなく、人間観察とか貯金みたいにイマイチ理解されなさそうなことが趣味だとは言わない方がいい。奇をてらうことはせず、普通に好きなことハマってることをPRしよう。こんな感じ。
My hobby is marine sports.
(私の趣味はマリンスポーツです。)
でもこれだけで終わらせると聞いてる人の印象に残らない。なのでその人の性格や趣味の内容が伝わるPRをしよう。こんな感じ。
My hobby is marine sports. I’ve always loved the thrill of riding the waves, whether it’s surfing, jet skiing, or even scuba diving to explore the mesmerizing underwater world. I love Okinawa, Japan. The warm climate, friendly locals, and the variety of marine activities available in Okinawa made this trip an unforgettable experience. I made a lot of new friends during my time there. Marine sports not only provide excitement but also help in building connections with people.
(私の趣味はマリンスポーツです。サーフィンやジェットスキー、あるいはスキューバダイビングで魅惑的な水中世界を探検するなど、波に乗るスリルがいつも大好きです。日本の沖縄を愛しています。温暖な気候、フレンドリーな地元の人々、そして沖縄で体験できるさまざまなマリンアクティビティが、この旅を忘れられないものにしてくれました。滞在中、新しい友達もたくさんできました。マリンスポーツは興奮を与えてくれるだけでなく、人とのつながりを築くのにも役立ちます。)
1から4をくっつけると、自己紹介の完成だ。最後にNice to meet you.といえば拍手をしてもらえるだろう。
「えええ?めっちゃ難しくない?」と思ったかもしれない。大丈夫、これはあくまで模範解答で使う単語やフレーズは高校英語、いや中学英語レベルでも十分できるんだ。今から簡単に中学英語での自己紹介と、ビジネス英語レベルの自己紹介の2パターンをお見せしよう。ではいく。
実演・中学英語レベルで自己紹介
まずは中学英語レベルだけで自己紹介をしてみよう。
Hello, my name is Kenichiro and you can call me Ken. I’m from Osaka, Japan. Osaka is a large city, and takoyaki is a very famous food there. I’m currently studying English and mathematics. My dream is to study abroad in Canada and study in mathematics. My hobby is cooking. Sometimes, I cook pancakes for my family on Sunday. They enjoy them. Is there anyone who enjoys cooking and learning foreign languages? I want to make new friends. Thank you.
(こんにちは、僕の名前はけんいちろうです。けんと呼んでください。出身者日本の大阪です。大阪は大都市で、たこ焼きはとても有名な食べ物です。今は英語と数学を勉強しています。夢はカナダに留学して数学を勉強することです。趣味は料理です。時々、日曜日に家族のためにパンケーキを焼き、家族も喜んでくれます。料理と外国語の勉強が好きな人はいますか?僕は新しい友達を作りたいです。よろしくお願いします。)
使っている英単語や表現は簡単で、複雑な言い回しなども一切使ってないけど名前だけ名乗って終わりの自己紹介に比べると聞いている側は遥かに魅力的に感じるはずだ。日本や外国語、数学や料理に興味がある人ならその共通点からお近づきになりたいと思ってくれる人を見つけられるだろう。
実演・ビジネス英語レベルで自己紹介
さて、次はビジネス英語レベルで自己紹介をしてみよう。解説は後ほどするのでまずは英語で自己紹介を聞いてくれ。
Hello, everyone! I’m Kenichiro, but you can call me Ken for short. I’m from Osaka Japan, known for mouthwatering street food like takoyaki and okonomiyaki. Osaka, often called the ‘Kitchen of Japan,’ aligns perfectly with my love for cooking. I’m currently a student double-majoring in English and mathematics, working hard to achieve my dream of becoming a global accountant, leveraging my strong foundation in both languages and numbers. Outside of my studies, I love spending time in the kitchen. One of my favorite things to cook is pancakes, and I take pride in making fluffy, mouthwatering pancakes. If you’re a fellow food enthusiast who’d like to try my pancakes, let’s definitely be friends! I look forward to getting to know all of you and sharing more about my passions and experiences!
Thank you.
(皆さん、こんにちは!僕はケンイチロウ、略してケンと呼んでください。たこ焼きやお好み焼きなど、食欲をそそる屋台料理で知られる大阪出身です。たこ焼きやお好み焼きなどの屋台料理で知られる大阪は、「日本の台所」とも呼ばれ、料理が大好きな僕にはぴったりです。私は現在、英語と数学をダブル専攻している学生で、語学と数字の両方の強力な基礎を活かし、グローバルな会計士になるという夢を達成するために努力しています。勉強以外では、キッチンで過ごす時間が大好きです。大好きな料理のひとつはパンケーキで、ふわふわで食べ応えのあるパンケーキを作るのが自慢です。私のパンケーキを食べてみたいという食通の方は、ぜひお友達になりましょう!皆さんと知り合い、私の情熱や経験についてもっと分かち合えることを楽しみにしています!ありがとうございました。)
こんな感じだ。といっても、内容は中学英語レベルと大きく変わらない。同じ英単語の繰り返しを避けたり、よりネイティブに自然な表現や話に深みを持たせるに留まっている。確かに中学英語レベルより内容が高度になっているけど、結局いっている話題の内容は一緒だし英語表現が初歩レベルでも高度でも興味を持ってもらったり、共通点があると感じる相手からは仲良くなりたいと思ってもらえることには変わらない。大事なのは極端に難しい英単語を知っている、などではなく笑顔で堂々と明るく話すことの方だよな。難しい言い回しを知っていても顔がこわばってオドオド自信なさげに話すのでは誰もお近づきになりたいとは思わないだろう。
2章・やってはいけない英語で自己紹介NGパターン
さて、第2章ではやってはいけない英語での自己紹介NGパターンを解説する。これは意外と多くの人が間違え散らかしていて、英語だけでなく日本語でもバリバリやらかしてる人は多い。だから「外国語が苦手でー」とか言い訳はできない。ここから紹介するNGパターンは日本語でも英語でも共通のNGポイントなので覚えておいて損はない。
1.何も準備せずアドリブ
一番多いのがこれ。自己紹介というとみんな「自分が自分が」ってなりがちだけど、本来の主役は自分ではなくそれを聞いてくれる人だよな?だから自己紹介は聞いてくれる人にとってわかりやすかったり、魅力的に思ってもらえるように努力するべきなんだ。それなのに準備や練習を面倒くさがって自己紹介をろくに作り込まず、適当に名前だけ名乗っておしまいにする人が多い。これはめちゃめちゃ損をしているし、聞く人への配慮がゼロ過ぎてやばい。トイレットペーパーが切れたまま出ていくくらいやばい。
人前で話すことが決まっていて自己紹介をするなら、絶対に事前にきっちり作り込もう。アドリブで適当にしゃべるのは、もっともやってはいけない行動なのにもっとも多くの人がやらかしている間違いだ。厳しいことをいうと、聞いてくれている相手への敬意がないから適当になるんだよな。自分に敬意を払わない相手に敬意を払う人なんて誰もいない。だからアドリブで適当な自己紹介をする人は、相手から興味を持たれない、結果うまくいかない。ちゃんと作って練習しよう。
2.短すぎる/長すぎる
次が短すぎる、もしくは長すぎる自己紹介だ。短すぎるパターンは名乗っておしまいってやつ。My name is Kenichiro. That’s it.とか。これはコミュ障とかいうレベルじゃなくて論外。伝わるのは名前ではなく「僕はあなたのために労力を割くことは一切したくありませーん」という舐めプな姿勢だけ。これならやらない方がマシ。その逆に張り切りすぎて校長先生の朝礼レベルに長くなりすぎるのもNG。自己紹介の理想的な時間は1分以内だ。「えーっと僕は鹿児島の生まれで農家の家に育ちまして、その農家では米を作っていて周囲の人たちはすごくいい人たちでー」みたいにすげえどうでもいい情報ばっかり顕微鏡レベルにフォーカスして長々話して周囲をイラつかせるオッサンがいて大体結婚式場に大量に湧く。お前フォーカスする場所おかしいて、毛穴超えて原子見えとるぞとツッコミを入れたくなる。
自己紹介は事前に作り込んで最低限必要な情報に留める、余計な事は言わない。そして時間は1分以内に抑えよう。
3.インパクト狙いすぎてドン引き
そしてこれは昭和のオッサンで爆弾処理班がやらかしがちなミスだけど、印象に残そうとドン引きエピソードをいってしまうパターンだ。代表的なのは若い頃の犯罪行為の告白とか放送禁止用語にあたるFワード、それから自慢だ。そんな自爆テロするやつなんている?結構いるんだよこれが。自分の知ってるパターンだと、日本人留学生で「日本はもう停滞していてダメな国なので将来は海外移住したくてこの国に来ました」みたいなことをいって、聞いてる人全員ドン引きみたいな雰囲気になった。不法滞在する気満々だけど捕まらずにうまくやるぜって犯罪PRにしか聞こえない。特に英語圏で日本人向けにやっている過剰な謙遜や自虐ネタはガチでドン引きされることが多いのでやめた方がいい。Fワードは言うまでもなく育ち、いや下手すると知性を疑われるのでNG。自己PRと自慢は割と超えちゃいけないラインが近いのでテクニックが必要。自信が無いならやめておこう。
多くの日本人が英語で自己紹介をする時は「間違えない。嫌われない」ってことをゴールに設定しがちだ。確かに間違えたり、敵を作るようなことはしないにこしたことはない。だけどあまりに保守的になりすぎると、聞いている側はあなたにまったく興味を持ってもらえないし、内容がクソだと真面目に聞こうと思ってもらえなくなる。それじゃもったいないよな?自己紹介の目的は自分のことを知ってもらい、興味を持ってもらい、なんなら仲良くなるためにするものだ。その目的を達成するには「自分が恥ずかしくないように。間違えて自分がバカだと思われないように」と自分が自分がってなるのではなく、聞いている相手にわかりやすく、興味深く、フレンドリーで親しみやすい人物であるということを伝えることこそを目的にすることだ。つまり、相手のためにするのが自己紹介ってこと。多少英語力が不足していても今回の動画で紹介したテンプレに則って練習してもらえば誰でも魅力的な英語での自己紹介ができるだろう。参考になれば幸いだ。
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