オレだ。
NHKラジオ英会話は非常に優れた学習プログラムだ。
ぶっちゃけ、これを徹底して取り組むだけで
超低コスト、独学で英会話力はビジネスレベルに高くなる。間違いない。絶対にやってくれ。
<参考>NHKラジオ英会話の恐ろしいほどのコスパについては、こちらの記事を見てくれ。
↓
だけど、恐ろしいことに使い方をミスると10年やっても1ミリも伸びない。
あなたが伸びるか、伸びないかの運命の分かれ道は目の前だ。
正しい選択をしてもらうためにも、
上司の話は聞かなくてもいいからこの記事の話はしっかり聞いてくれ。
オレからこの記事で伝えたい結論を受け取ってくれ。
↓
優良な学習プログラムのNHKラジオ英会話だけど、使い方をミスるとまったく伸びない。
・受身の姿勢で受講
・基礎力がない状態で勉強する
・自分の英語力と合わないレベルの講座を選択
・わからない部分は調べずに放置これらはNHKに限らず、英会話練習での落とし穴という点で共通してるけど。
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) May 22, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
今回の記事は、テキトーにググって出てきたいい加減な情報じゃない。
オレ自身がNHKラジオ英会話にはかなりお世話になった。
鍛えた英会話力は、外資系企業勤務先で十分通用するクオリティだった。
過去の先人が通ってきた失敗を理解するのは重要。
なぜって、成功例は偶然の要素とか、
その人にしかできないとかあんまり再現性がないこともあるけど、
失敗例にはすべからく全員にとっての再現性があるからなんだ。
つまり、「これはやめとけ」って落とし穴があらかじめわかっていれば、
あなたはそれをサッと避けるだけでリスクは回避できる。
その意味でこの記事はメチャメチャ有益なはず。ガッツリ読んでくれよ。
目次
受身の姿勢で受講
まずはこれ。
NHKラジオ英会話がいかに優れたプログラムだと言っても、
漫然と受け身で講座を消化してもダメだ。
その姿勢で受講しても、あなたの英語力ゲージは1ドットも伸びないだろう。
「漫然と受け身で受講する」を具体的に言えば、
テキストを開き、1回15分のレッスンを
ふんふんって頷いて聞くのはダメだってこと。
「え?それって普通じゃね? 何がダメなん?」
オレの話を聞いてそう思った人が100万人くらいいそうだから、
ガッツリ解説しよう。
英会話は「リスニング」と「スピーキング」
の2つのスキルで構成されている
ことはわかると思う。
リスニングを鍛えるには、自分の聞こえない音を聞こえるようにすることが必要だし、
スピーキングを伸ばしたければ、
脳内で瞬間的に英語フレーズを作り出せるよう練習が必須だよな?
でも、漫然と受け身で受講しても、まったく負荷がかからない。
結果、リスニングもスピーキングもカスほど伸びないって話なんだ。
負荷のないトレーニングなんて
やっても時間のムダだ。伸びるわけがない。
言うなれば、筋トレでダンベルの代わりに鳥の羽を使うようなものといえる。
NHKラジオ英会話でも、しっかり負荷をかけていこう。
やればやるほど英語力が伸びる勉強法については、
過去の記事でガッツリ解説をしているのでこの記事を読み終えたらぜひこちらもチェックしておいてくれ。
<参考>NHKラジオ英会話でガッツリ負荷をかけて伸ばす勉強法
↓
基礎力がない状態で勉強する
そして「NHKラジオ英会話受講者あるある」が、ロクに英語の基礎力がないのに、
英会話を通じて基礎力を付けようとしてしまうパターンなんだ。
英語の基礎力というのは、「英単語力」「英文法力」のことだよな?
英単語の暗記や、英文法の理解は、会話の相手が目の前にいる、
忙しく英会話をしなくちゃいけない場面で身につけるべきじゃないんだ。
英語の基礎力は静かな部屋で集中して、一人でじっくり勉強できべきなんだ。
「え? 英語の基礎力なんてなくても、とにかく会話をこなせば伸びていくでしょ?」
と思った人は黄色信号通り過ぎて、赤信号なんで、ここからの話をしっかり聞いてくれ。
英語はインプットと、
アウトプットで構成されているよな?
そしてアウトプットというのは、ドタマにインプットした知識を取り出す練習をすることで上達する。
口から出せばスピーキングだし、手から出せばライティングになるわけなんだ。
けど、「英語の基礎力がない状態でアウトプット練習する」というのは、
一生懸命アウトプットしようとしても、そもそも頭から取り出すものがないよな?
つまりはスッカスカの底上げコンビニ弁当状態って話。
英文法の知識がガタガタ状態だと、
If you get up early, you can catch the train.
(早起きすれば、電車に間に合う)
は理解できても、
If you had gotten up earlier, you could have caught the train.
(もう少し早起きしていれば、電車に間に合ったのに)
という仮定法はわからないだろうし、ましてやスピーキングはまったくできないんだ。
基礎力がないと、文字通りお話にならないし、
会話を通じて伸びていくことは永遠にない。
オレが運営している英語多読のオンラインスクールの受講生さんの中には、
海外に何年も住んでいるけど、伸び悩んでいる人とか、
英会話スクールにすさまじい金額を投じて、
長期間通ったけど伸びない人も入会し、勉強してくれている。
つまり、基礎を鍛えないと英会話を努力することはムダになるので、
NHKラジオ英会話で鍛える前に、まずは英文法や英単語を終わらせてから来てくれ。
自分の英語力と合わないレベルの講座を選択
NHKラジオ英会話はレベル別に複数のプログラムが開講されているんだけど、
自分のレベルに合わない講座を選ぶともれなく失敗する。気をつけてくれ。
英語4技能で一番難しいのは、
「話す」ことなんだ。
当然、「聞く」より難しい。
つまり、英語で聞き取れない内容のものを、自分の口で話すことはできないってこと。
<参考>YouTube動画で英語4技能の難易度をガッツリ解説してるよ
↓
https://youtu.be/kMHQhG27xww
そう考えると、英会話の練習をする時は今のあなたの英語力で
「少し簡単」と感じるものを選ぶのがちょうどいいんだ。
「せっかくやるからには、負荷が強い難しい講座でガツガツ成長したい!」
という背伸びをするクセのある人はやめとけ。絶対に挫折するし、やっても伸びない。
難易度をチェックする際は、テキストの英文スクリプトを読んでみて
「リーディングだと余裕だけど、リスニングだと何回か流してもらわないときつい」
と感じるものを選んでくれ。
「すべてを一発で聞き取れるし、この内容なら即興でスピーキングできそう」
って逆に簡単なのもダメだからな。
大丈夫だ。オレを信じろ。
若干優しいレベルの講座を使って、きつい負荷のかかるトレーニングをするのが一番伸びる。
<参考>上でも紹介したけど、負荷のかかる勉強法はこちらの記事で紹介してる。
↓
わからない部分は調べずに放置
NHKラジオ英会話を使って勉強する上では、
多くは講座の中で講師が解説してくれる。
けど、分からない英単語や、理解できない英文法など、
分からないところが出てくるはずだ。
そういった分からない壁にブチ当たった時は、
必ず面倒でも調べてくれ。
「分からないことがあっても辞書を引くな! 生真面目だから日本人は英語が話せない」
こんなトチ狂った主張を真に受けると、間違いなく失敗する。
胸に手を当てて考えてほしいんだけど、
あなたのこれまでの人生で分からないことを放置して、
自然に理解が促進されたことはどのくらいあっただろうか?
新聞に載っている政治や経済の用語一つとっても、
分からないことをスルーしてしまえば、死ぬまで分からないままだよな?
そもそもの話なんだけど、
「分からないことがあっても調べるな」
そう誰かに言われるまでもなく、
ほとんどの英語学習者は分からないことがあっても調べない。
いや、「調べなさい」と言っても調べない人が大半。
世の中、面倒くさがり屋が圧倒的多数だからなw
「日本人英語学習者はイチイチ調べるから伸びない」
というよく聞く説は、オレからするとこの逆が正しくて、
「日本人英語学習者はちゃんと調べないから伸びない」
ってのが正解だと思ってる。
NHKラジオ英会話をする上でも、分からないところは丁寧に潰しながら勉強してくれ。
これはオレの個人的感想じゃなくて、英語多読の受講生さんを見ていてもわかる。
それなりの数の受講生さんを指導してきたけど、
短期間で英語力を伸ばして学習者を卒業されている人は、
揃いも揃ってきちんと調べて、
不明点を着実に潰しながら成長する人ばかりなんだ。
以上だ。
NHKラジオ英会話は、非常に優れた学習プログラムなのは間違いない。
だけど使い方をミスるとやってもカスほど伸びないので、
その落とし穴に入らないよう気をつけてくれ。
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