こんにちは!英語多読に狂った謎の男・黒坂岳央(くろさか たけを)です。
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日々、英語を勉強しているあなたに、
ガッツリと理解しておいてもらいたい概念がある。
それは「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」という文化的な概念だ。
あなたが将来的に、英語を使って外国人とコミュニケーションを取っていく上でも、
ハイコンテクストとローコンテクストを理解しておくことは、
「旅行先にスマホを持っていく」ってレベルに重要だぜ。
「ブンカテキナガイネン? 難しいことを言うなハゲだお!」
「わーってるっつーのw 簡単にお伝えするから心配するなよw まあ、本来は割と小難しい文化的、言語的な概念なんだ。”他のブログサイト見たけど、ムズカシイよー! ハイコンテクスト・ローコンテクストがイマイチよくわかんねw”って挫折したヤツはこの記事を見ていってくれ。マンドリルにも骨の髄まで理解出来るレベルに分かりやすく解説するぜw」
「このオッサンの解説は分かりやすいかもしれんが、ブラックジョークもよく飛び出すので閲覧注意なんだよなw」
目次
オイ!ハイコンテクスト・ローコンテクストってなんやねん?
ハイコンテクスト、ローコンテクストを
たった一言で簡単に解説するとこんな感じだ。
・ハイコンテクスト社会…空気嫁!細かく言わなくても言いたいことを察しないヤツはアカン!
・ローコンテクスト社会…問題が起きたら、言わなかったやつの方が悪い。物事は正確に言語化して伝えろやゴルァ!
「ハイ・high(高い)」、「ロー・low(低い)」
と書かれている通り、言葉や文化の共通性が「高い」「低い」ってことなんだ。
この解説を聞いて、頭のいいあなたなら瞬時に分かったことだろう。
そう、ハイコンテクスト社会は日本・中国・韓国などのアジアが多く、
ローコンテクスト社会は欧米圏が多いんだ。
ざっくり分類したので見ておいてくれ。こんな感じにまとめてみた。
↓
▲もしもこの一覧表が見づらかったら拡大してみてくれ。サーセン。
ハイコンテクストとローコンテクストでは、
同じ内容のことを伝える場面でも、まったく違ってくるんだ。
↓↓↓
~倒産商事にて~
この日、やる夫は倒産商事で業務にあたっていた
「もうこの時点でいやな予感しかしないんだが…w」
「あーダルいお…。マジで仕事なんてしたくないお…。」
「このブラック企業はYouTubeへのアクセスが禁止されているお! でもやる夫は賢い時間つぶしを知っているお! 小説サイトからテキストコピペしてExcelに貼り付けて、音声読み上げでこっそり楽しんじゃうんだお! 時間を有効活用するお! やる夫の仕事してるフリは達人レベルに達したお!」
「オイラの仕事は9時~18時まで会社に来て、椅子に座ることなんだお~♪ 決して業務をこなすことが本質じゃないんだお!」
「ブラックなのは企業じゃなくてお前の方じゃねえかw ブラック社員めw」
「やるおパイセン、一体毎日何しに会社来てるんスカww」
「ぷるるるるwww ぷるるるるwww」
「あー、うるせー電話だお…ハイ、誰だお? 何の用事だお…? もしもし?」
「あ! お世話になります! A商事の田中と申します。 やらないおさんはいますでしょうか?」
「あー、やらないおはオイラの目の前にいるお! 間違いなくいるお! じゃな、用事が済んだお!」
「やる夫はExcelで小説を聞くのに忙しいお! じゃまするなお! ガチャッ… ツーツーツー」
「あ、あれ? 電話切られちゃった?」
「ふー! まったく仕事は楽じゃないお! 一仕事終えたので、ちょっと休憩がてらイチゴ味のフルーチェを食べるお!」
「テメー何しやがるんだよ! オレに電話代われやゴルァ!」
「うるせーお! 相手は”やらないおいるか?”と聞かれたら”いる”ってちゃんと答えたお! 何が間違いなのかお!」
…どうだ? お分かり頂けただろうか?
やる夫の対応は日本では非常識だが、
アメリカでは「取引先の尋ねが悪い」
とみなされてしまう可能性ワンチャンあるよな?
日本で「そちらに田中さんいますか?」と聞けば
「ああ、相手は田中さんと話したいんだな」と察して代わるよな?
でも、アメリカでは
「田中さんと話したいから代わってくれ」
とハッキリ言うべき文化なんだ。
日本流の感覚でそのまま英語で
「Is Mr Tanaka there?」
と聞いてもダメだ。
日本人「出社状況を聞いているってことは、暗に代わってほしいってことだよ。全部言わせんな恥ずかしい!」
って思うんじゃなくて、
「May I speak to Mr Tanaka?」
と自分が相手にやってもらいたいことを、
ハッキリと伝えるようにしてくれ。
これがざっくりとハイコンテクストとローコンテクストの違いだ。
理解できたところで、次の話に移るぜ?
ビジネスではハイコンテクストではなくローコンテクストであるべき。「誰かがやってくれるだろう」という期待は甘えでしかないし、様々な年代や価値観を持った人が集まる職場では有効に機能しない。
プライベートではハイコンテクスト、ビジネスではローコンテクストとハイブリッドでいこう。
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) November 29, 2019
▲オレは毎日Twitterでつぶやいている。内容としては、英語学習のやる気が出たり、学びや気付きになるニュースを取り上げたりって感じかな。あなたがオレのアカウントをフォローしておくと、きっと毎日のお楽しみが増えるぜ(多分)
ローコンテクストへ意識をアップデートせよ!
あなたはガッツリと骨の髄まで、
ハイコンテクスト文化に染まっているだろう。
でもそのままじゃ国際的な振る舞いはできないぜ。
この部分をガッツリとアップデートしていってくれ。
ハイコンテクスト文化では「常識」「文化」が大きな地位を占め、
言葉以上の力を持っている。
会社の飲み会への参加を拒否って、
会社のパイセン社員「こいつ、会社の飲み会に参加しないなんて常識ないな!」
とブチ切れる人がいるのは、まさにこのハイコンテクスト文化によるものなんだ。
飲み会への参加をしない相手に腹を立てるのは、
会社のパイセン社員「社会人たるもの、どんな理由があろうとも飲み会には無条件で参加するべきである」
という日本社会の文化を何より優先していることから来ているんだ。
ハイコンテクスト文化はコミュニケーションが楽に出来る、
って側面があるのは分かるよな?
言葉を交わさなくても、かなりの程度分かりあえるからな。
こんなに楽なことはない。
だけど、それはあくまで日本国内の同じ地域、
同じ文化圏にいる相手にしか通用しないんだ。
ぶっちゃけ、日本国内でも東京と地方でも、
文化や社会通念の違いでコミュニケーション手法は異なるからな。
オレも地方へ移住して、たまに東京とのビジネス感覚の違いに戸惑うことは未だにあるぜw
あなたは日々、英語を勉強して自分が持っている世界を広げようとしているよな?
それは素晴らしいことだ。
だが、英語の勉強だけをガリガリしても、
それだけじゃスムーズなコミュニケーションが取れるわけじゃないんだ。
過去記事では英語力とコミュニケーション力が違うって話もしたよな?
ああ、英語力は今頑張っておられるまま、努力を継続してくれ。
で、それと同時にやってもらいたいのは、
コミュニケーション力を高めるってことなんだ。
コミュニケーション力を高めるには、ハイコンテクスト文化に染まりきった感覚を、
ローコンテクスト社会で通用するよう
意識をアップデートしてもらいたいんだ。
状況に応じてハイ・ローコンテクストを使い分けるハイブリッド型に
おっと、勘違いしないでくれ。
オレは決して、
「ローコンテクストがグローバル・スタンダード。ハイコンテクストはクソ」
なんて言いたいわけじゃないぜ? そうじゃなくて、
状況に応じて、ハイブリッドに使い分けが出来るようになってもらいたいんだ。
オレはプライベートではハイコンテクスト、
ビジネスやグローバルの場ではローコンテクストでやっている。
仲のいい友達(っつっても基本ボッチだけどなw)や家族とのやり取りは、
オレもバリバリハイコンテクストでやっている。
こまけえことまでイチイチ言葉に発しなくても、
「分かるよ。求めているのはこれだろ?」
って察する力があった方が、相手と心が通じ合っているって感じがするし、
何よりコミュニケーションが楽だよな?
でもビジネスはそうではいけない。
ぶっちゃけ、ビジネスをハイコンテクストでやるのは
甘え以外の何物でもないんだ。
たとえばお客さんから同じ質問が来るような状況をみて、
サイトの管理者「このお客さん何も考えずに質問をしてくるなんてナマケモノだな、ちゃんと書いてあるでしょ?」
って態度じゃいけない。
いろんな人から同じような質問が来ている時点で、
そのビジネスには「伝わりにくい」という大きな欠点があると思ってくれ。
お客さんに問い合わせをさせるってのは、
サイト上で答えをうまく伝えらなかったから、に他ならない。
「お客さんはこれでわかってくれるだろう」ってハイコンテクストな思考は甘えだ。
「いろんな価値観の人がいるから、とにかくわかりやすくできるだけしっかりと文書化・図解化しておこう」
とローコンテクスト思考でいこう。
オレは読者から質問を受けたら、
できるだけその質問に対する答えを記事にしたり、
自分の主張が分かりくくなかったか?を見直すように都度、アップデートしている。
ビジネスにおいて「わかりにくい」は
せっかくイケメンなのに、魔人ブウ並に太ってるってくらい残念なことだからな。
また、ビジネスの場だけでなく欧米圏にいったら、
やってもらいたいことをきっちり言語化するクセをつけろよ?
なにげに日本人の旅行者は、日本的な感覚のままで海外に行くことで
相手から歓迎されていな部分があるんだ。
オレが知っている話をするぜ?
しっかり見ておいてくれよ?
~ロンドンのとあるホテル~
「おっし、ロンドンについたぜ。 猫がロンドンで寝こロンドンってか。 猫はどこだよちきしょーめ」
暴走族はホテルに到着した。
「クックックww 待っていたぜこの時をよぉ…。 関東統一を果たしたオレサマが泊まるんだ。きっとこのホテルは伝説になるだろうぜ」
「暴走族がなぜロンドンのホテルにw」
「よっしゃ、手始めに風呂から入ってやんよぉ! ありがたく思えや、オレサマが入浴するぜ!」
「…ってなんだこりゃ。風呂から熱湯と冷水が交互に出てきやがる! ザケやがって、ゾクをなめんなよコラァ! ニューヨークで入浴するのがオレの夢だったのによぉ!!」
「いや、ここニューヨークじゃなくてロンドンですしw」
暴走族はフロントに駆け込んだ!
「オイコラテメエ! 風呂が壊れてやがんだよ! オレサマをやめやがって、テメエどこ中よ?」
「Hahaha! I’m a front desk staff and cannot fix broken bathroom.」
(ハハハ、オレはフロントデスクスタッフなんで、壊れた風呂は直せねえよw)
「んだとコラァ!? テメエツラ覚えたからな? 日本帰ったら覚えておけよ ゴルァ!」
「ふー、ようやく日本にケエったぜ。さ、あのクソホテルをとっちめてやんぜ」
「さ、ホテルレビューサイトでクソミソに評価してやるぜ。ゾクなめんなよコラ」
…分かるな?
日本人は海外現地でトラブルがあっても、
その場ではあまり大声で怒鳴ったり、激しい抗議をしない。
言ったとしても「こんなトラブルがありました」って事実を伝えるだけだ。
でも、欧米圏はローコンテクスト社会ってことを忘れるな。
「自分が何をしてほしいのか?」ってことをきっちり伝えないと動いちゃくれない。
それをせずに、「問題を伝えたのに相手はお詫びも適切な対応してくれなかった!」
とプリプリ怒って、帰国後にレビューでボロクソ書くって人が結構いるんだ。
「日本人旅行者は問題があってもハッキリ言わずに、後でクレームを付けてくる!」
といいイメージを持っていない人もいるんだ。
オレもホテル宿泊でトラブルなんて何回もあったよ。
部屋の電気がつかない、とかな。
でも「電気がつかない(困ってるからなんとかして)」って伝えて、
「後は察してなんとかくれるだろw」ってのはちょっと甘えん坊さんだよな?
日本ではソッコーで詫び入れられて、光の速度で対応してもらえるだろうが、
アメリカやヨーロッパでは、どれだけ流暢な英語ができても、
やってもらいたいことをキチンと伝えないと、
相手はあなたの意図を汲み取ってはくれないって話なんだ。
これは空気を読めるかどうか?というより、
ハイコンテクスト、ローコンテクストの文化の違いといえる。
欧米圏の人たちにハイコンテクストになれってのはムリなオーダーだ。
そうではなく、あなたが自身が文化や社会に応じて
サクッと「ハイ→ロー」へ切り替える柔軟さを持ってもらう必要があるんだ。
これからグローバル化が進むと、
日本にいてもドンドン外国人がやってくる。
同じ職場で働くこともあるだろう。
いろんな文化や価値観を持った人とコミュニケーションを取るには、
ハイコンテクストではなく、ローコンテクストでなければスムーズにはいかないんだ。
覚えておいてくれ。
「コミュニケーション力」と日本でいえば「1聞いて10を察する」と思う人もいる。でもこれって高いコンテクスト社会における意思疎通に限った話だ。グローバル化でいろんな価値観、経験の持ち主とコミュニケーションする上では、むしろ「必要なことをしっかり言語化する力」こそがコミュニケーション力
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) November 29, 2019
終わりに
あなたが国際的に活躍をするには英語力だけでなく、
ローコンテクスト社会でのコミュニケーション能力を磨く
必要性を理解頂けたと思う。
「こいつ、空気嫁ねえな!」
って察しない相手にイライラする前に、
「もしかして、自分は相手にハイコンテクストに迫り過ぎなのかも?」
って自問するとスムーズなコミュニケーションが捗るぜ?
ぜひ参考にしてくれ。
初めて聞いた概念でわかりやすく説明してあり大変勉強になりました。
ありがとうございます。
香坂さん
コメントありがとうございます!
学びになったとのことで、それは大変うれしく思います!
また今後も難しい概念を分かりやすく解説していきますので、
ぜひぜひ楽しんでいってくださいね!
黒坂
ハイコンテクスト社会の日本とローコンテクスト社会のスイス、どちらも自殺率が比較的高いのは、それぞれに個人にかかるストレスが多いということでしょうか?一概に良し悪しは言えませんが、最近は日本も”ローコンテクスト仕様”の人が多くなっているような気がします。
下條邦彦さん
いつもありがとうございます!
スイスは自殺率が高いんですね(知りませんでした…)。
自殺の理由は実に多面的で、
経済的事情
病魔
恋愛
など多面的で、日照時間なんかも関係しているみたいで
なかなか「これ」といった理由の特定が難しそうですね。
とりあえず、個人のストレスが大きな原因になっていて、
それにはハイコンテクストとローコンテクストの文化的影響もありそうですね…。
たとえば、日本国内でも地域で自殺率の高低に差があるのは
興味深いところです。
日本でもローコンテクスト文化の広まりも見られますね。
ITの拡大や、生き方や価値観の多様性がそれを手伝っているように思えます。
黒坂