オレだ。
世の中には「これが世の中の正解だ!」と言わんばかりの名言がたくさんある。
あなたにも、お気に入りの名言があると思う。
…けど、英語の勉強をする上で
「ちょww これはちげえだろw」
って感じる、努力や勉強についての名言は意外なほど多いんだ。
ズバリ、間違った名言について心の拠り所にすると、
英語学習が失敗するんで気をつけてくれ。
↓
それなりに人生を長く生きると「名言」とされる言葉も矛盾を感じるようになってしまうんだよな。
Time is moneyとか昔は完全に騙されたわw 時間とは命の一部そのもの、とうていお金と等価値なわけがない。
「お前の若さをよこせ。10年老化する代わりに100億やる」とか言われても10000%お断り。
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) May 13, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
オレもお気に入りの名言はたくさん持っていて、
人生で壁にぶつかった時などにちょくちょく参考にさせてもらっている。
…けど、間違って正しいものと理解してしまうと、あなたの英語学習のジャマをするから、
今回はオレがその間違いを正していくよ。ついてきてくれ。
目次
「考えることは、才能のない人間の最大の武器である」
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この名言は一見正しいように見えるんだけど、実は…
「逆こそが正しい」とオレは思ってる。
つまり、考えることが武器になるのは才能のある人間であって、
才能のない人間は自分のドタマで考えず、
さっさとよそから答えをパクってこい、ってのがオレからの答え。
社会のあちこちで「考えろ、考えろ」と言われがち。
安易に他人から答えを借りてくることは悪であり、
「自分の頭で必死に考えて、素晴らしい答えを絞り出すことこそが尊い」
という印象を受けるよな?
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社会人になった人だとよく分かると思うんだけど、
新人の頃にオッサン上司から「すぐ人に答えを求めず、自分で考えなさい!」と、
指導の皮をかぶった「かわいがりげいこ」を付けられた人もいるはず。
大体の場合だと、オッサンからのかわりがりげいこは本人のストレス解消か、
「部下や後輩を指導するオレどや?」
って周囲へのPRにすぎないんで
理不尽に叱られてもあまり気にしなくてもいいと思うよw
確かにググって数秒で得られる答えまで聞くのはアカンけど、
初心者が答えのない問題を自分で考えることほど、ムダなことはないと思ってる。
<参考>先人の知恵を使わず、自分の頭だけで考えることの愚かさを理解できる記事。
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英語学習で考えると、
「自分の頭だけで答えを導き出す」
というのは明らかに愚行。
まずは先人の作った効率の良い学習テキストを効率よく使うワザをゲットしたり、
再現性が1億%くらいある勉強法を取り入れて徹底的に実践訓練が吉よな?
つまり、最強の答えをよそからパクってこいって話よ。
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これゲームで例えると分かりやすいんだけど、
どんなゲームも「攻略本をみてプレーする」の方がもっとも効率がいいんだよな。
たとえばファイナルファンタジーってゲームだと、
宝箱を取り忘れたら二度と入手できない武器とかあるんだ。
けど、最初から攻略本を見ながらプレーすれば、もれなく全部ゲットできるよな?
才能のない人間が、自分の頭だけで考えても人生はまったく好転しないし、
英語力も手に入らないだろう。
どうでもいいプライドなんてさっさと捨てて、
再現性のある答えをトレースしたほうが100億倍いいとオレは思う。
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/10/fds156.jpg)
「地に足がついた、実現可能な夢」
を追いかけている人には、
この名言は間違っていないと思う。
問題は実現することが到底不可能な目標を持ち、
永遠に叶うことのない夢を追い続けている人の場合だろう。
そんな夢追いバンドマンや、夢追い声優的な人を、
オレはコールセンターで働いている時代にたくさん見てきた。
「いつかプロデビューしたら、CD出しまくって庭に噴水の吹き出る豪邸に、オレは住む!」
みたいな人のことな。
多分だけど、当時、海辺で焚き火を見つめながら
想いを語った彼らの夢は、今も実現していないと思う。
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英語学習でいえば、学習者の中に「実現不可能な夢」を持ってしまっている人がいる。
「これまで人生のトータル勉強時間が3時間くらいしかないけど、1ヶ月後にTOEIC900点取ります!」
こんなアポロ計画レベルの壮大な夢をブチ立てられても、
その夢はそもそもサハラ砂漠の蜃気楼って話よな?
髪の長い女神の姉ちゃんがこっちに向かって
「夢はこっちよー!早くおいで~」
って手を降っているように見えているけど、
実は幻、もともとそこには誰もいませんよという、グリム童話の残酷物語。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/10/sfs.jpg)
自分も高卒ニート時代は、頭には脳みその代わりに
マルコメみそが詰まっていたほどのオランウータンだったので、
「英会話スクールにいって、テンション高く英語を喋り散らかしてたら、3ヶ月後にはTOEIC5000点くらい取れるっしょ!」
って思ってスタートしたけど、結果はスクールに鬼課金してオワタ…。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2021/02/3-6.jpg)
それだけじゃなくて、はじめてビジネスで起業した時も、イキリ倒してた。
「一年後にはきっと資産1億円超えてて、
地上89階建てのタワマンの最上階にRPGのラスボスみたいに住もう」そう思ってた。
現実は余裕でノーマネーでフィニッシュにしたけど、
追いかけている夢が
実現不可能な場合だと、
そもそも何も始まらないって
ことを忘れないでほしい。
ちな、これは著書にも書いたけど、「英会話スクール通い歴20年」の
オッサンがまったく英会話ができなかった、
という悲しい光景を現実に見てきたから、これは声を大にして言いたい。
<参考>脳みそツルツルすべすべのマルコメみそ状態で、英会話スクールに通っても英語力は身につかない。
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「10試しても9うまくいかないのが現実。人の10倍努力しよう」
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/05/4s4fds5.jpg)
この名言、ビジネスにはしっかり当てはまるけど、
英語の勉強には1ナノメートルも当てはまらないから注意してくれ。
実際、ビジネスだとこの名言は普通の話なんだ。
今の若い人には信じられないかもしれないけど、
昔、ファーストリテイリングはトチ狂ったというか、
100億年先まで見通す先見の明がありすぎたからなのか、
「ユニクロ店内で野菜の販売」というビジネスをして失敗したことがあるんだw
基本的に、ビジネスは「10勝負して、9小さく負けて、1大きく勝てばOK」って世界なんだよな。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/04/d4s56fs56.jpg)
けど、英語の勉強をする上でこの思考は持ち込んだら、それは圧倒的アウツ…!
英語の勉強が成功するケースはたった2つしかない。
1つ目は「正しい勉強の方法論を理解する」。
もう1つは「必要な努力をする」。これだけ。
英語の勉強をする時は、事前のリサーチをすることで失敗する可能性を極限まで減らせる。
買う前にちょっと調べておくことで、
「英語の絵本を多読する」とか「家事をしながらひたすら聞き流し」といった
脳内お花畑でスキップ状態のまま、落とし穴に入るリスクは回避できるだろう。
<参考>絵本やスマホアプリで多読するって提案も多いけど、これは鵜呑みにしない方がいいと思うよ。
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![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/02/sdlokdsofl.jpg)
「英語力もセンスや才能が必須」って言う人もいるけど、
センスを必要とするような英語力は、
そもそも勉強という範疇を飛び越えて、それアスリートレベルの話でっせ。
たとえば、社内で使う資料を翻訳する程度の英語力なら、特別な才能やセンスはいらない。
正しい方法論で、必要な努力をすれば誰でも到達可能だろう。
そら、厳密に言えば記憶力とか理解力で到達時間に差は出るだろうけど、
最終的にはみんなできる。
英語学習成功にかかる期間の差なんて、長い人生の中でしょせん誤差でしかないんだ。
けど、もしも「国際首脳会談に参加して、重鎮達の同時通訳をこなす」とか
「全米が泣いた名著を日本語訳する」とかは
明らかに努力だけでは足りず、才能やセンスが必須になるんだ。
「四当五落」
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/02/sd54dsf4.jpg)
「4時間睡眠で頑張れば合格するけど、5時間眠ったら落ちる」
この名言は、受験勉強は少年ジャンプの「友情・努力・勝利」で突破しようぜ的な、
脳みそが全部筋肉で詰まってる人が考えたものと思われる。
出どころは不明だけど、オレは勝手に
「栄養ドリンク業界の人が自社商品を売るために作り出した名言」と疑ってる。
でも、オレはこの名言を全否定するつもりはないんだ。
実際、この名言が通用する場面もある。
たとえば、工場でお刺身にタンポポを載せるみたいな単純作業をやっている人がいれば、
多分、5時間寝るより4時間だけ寝るほうが仕事こなせる。
オレは昔、ファイナルファンタジーを新品で買って、
人気があって値崩れする前に中古で売り抜けるというゲーマーだった。
当時のオレはまさしく、「四当五落」の精神で夜通しレベルアップをしまくっており、
高値で中古で売り抜けるというライフハッカーだった。
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2019/02/21fdsg21s.jpg)
でも、受験勉強みたいに高度な知的作業を毎日毎日、
朝から夜までやる上では睡眠不足では無理よりの無理。
英語も記憶力や理解力、推測力を駆使しまくって
外国語の単語を覚えたり、文法のルールを理解したりと笑えない知的作業の塊なんで
睡眠不足では到底身につかないんだ。
<参考>ガッツリ眠ることは大事。でも、創意工夫すれば疲れ知らずで長時間勉強も可能。
↓
以上だ。
名言は素晴らしい物も多いんだけど、
正面から真に受けると、英語学習がはかどらないワナもちゃっかり含まれている。
気をつけていこう。
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