「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
私は青筋立ててブチ切れながら
英語学習、英語力にまつわる世の中のウソや誤った情報に対して、
真空竜巻旋風脚を喰らわせながら各地を巡っている。
どうでもいいけど、これかわいくないか?(笑)。
これ真空竜巻旋風脚なんだぜw
私はAA職人の仕事っぷりが本当に好きだ(笑)。
「黒坂はなんでこんなにキレているんだおww もっと人生を楽しむべきだおww」
って思う読者もいるだろう。
だがな、私は正しい英語教育を啓蒙する立場として、
どうしてもおかしな論法にムカついてしまうし、
それを正すことが仕事だと思っているんだよ。
おかしな英語学習法、おかしな理論
こうしたものがまかり通っていて、
それに騙される人もかなり多いんだ。
騙されることでお金や時間を消耗してしまう
あなたがそんな被害者になってしまうのを見るのは耐えられない。
「英語学習に騙される人見てキレるなんて暇な人だなあ~。ボクはプリキュアグッズを買って応援しているから、そんなヒマはないよね!ぷいきゅあーがんばえー!(30歳)」
「ファンのお布施をしているキミに言われたくないぞ(笑)」
話を元に戻そう(笑)。
おかしな英語学習法の中でも
「ブロークンイングリッシュ」
についての誤解が特にひどいので、
今回もブチ切れながら正しい話をあなたにお伝えしたい。
さて、先日ネットを巡っていたらたまたま
ブロークンイングリッシュについて
ブログ内で次のようなアホな発言をしている人を見つけた。
「日本人は真面目すぎwww 英語は言葉なんだから意味さえ伝わりゃいいんだよww」
と。
なるほど、まあ対面の会話ってのは言葉だけじゃなくて、
表情や雰囲気も手伝ってくれる。
そうすれば、多少間違っていても
意味はなんとか伝わるだろう。
誤解のないようにしておきたいのだが、
私も一言一句、完璧な英語じゃないとダメだ
っていっているわけじゃないぜ。
でもな、ブロークンイングリッシュってのは、
始めから終わりまで完璧に破綻しているレベルだ。
「さすがにそれはダメだろw」
って思うんだよ。
このブログの読者に目指してもらいたいのは、
「ギリギリ伝わる英語」
ではなく、
「お金になる英語」
だ。
だから聞く人をイライラさせ、
エレガントと言い難い、
聞くに堪えない英語なんて絶対に身に付けてもらいたくないんだよ。
「伝わりゃいいんだよw」
ってのは、
話者の理屈であって、
それを聞かされる側のことなんて何も考えてない
まさに独りよがりの論法なんだ。
こんな害悪な考え方を
不特定多数の人が読むブログで堂々と主張するなんてイカれてるよ。
思わず「黄色い救急車」
を呼んでやりたくなったくらいだ(笑)。
「黄色い救急車って、確か都市伝説の話じゃなかったのかお?」
「多分、彼もそこを分かっていて、ネタとしてこの表現を使っていると思うぞ。」
とにかく、あなたは絶対に
「ブロークンイングリッシュでも伝われば問題ない」
なんてバカな考えは持たないでほしいってことだ。
目次
英語は予測する言語だ
あなたは
「英語は型にはまった言語」
って聞いたことがないか?
英語ってのは日本語のように
「自由に語順を変える」
ということすらままならないんだよな。
例えば、
「私は土曜日の夜、東京のレストランでディナーを予定している」
「東京のレストランで、土曜日の夜に私はディナーを予定している」
って文章はとしてどちらも正しいよね?
しかし、英語は日本語のように
「語順を好き勝手変える」
ってことはできないんだよ。
上に書いた日本語の意味は英語で言えば
I have dinner plans at a restaurant for Saturday night in Tokyo.
となる。
ここで勝手に語順を変えて
「have I Tokyo plans…」
みたいになるとまさにイミフになる。
「have? Tokyo plans?? 何言ってるのがさっぱりわからんお!」
「必死に類推すればまあ”東京でディナーのプランがある”って事は伝わらなくはないけどな…。確かにわかりにくい…。」
言っておくが、英語圏のネイティブスピーカーだって
「100%完璧」
に相手の言葉を聞き取っているわけじゃないからな(笑)。
周囲の雑音で聞き落としてしまう事はあるし、
そもそも母国語が英語のアメリカ人だって、
オーストラリアやシンガポール圏の英語を聞く場合は
聞き慣れない訛りに耐えなくちゃいけない。
それでもコミュニケーションが成立しているのは、
「正しい型」
にハマった英語を使えば、容易に類推が出来るからなんだよ。
例えば、
I will arrive at *** tomorrow morning.
って感じで***の部分は雑音で聞き取れなかったとしよう。
英語圏のネイティブスピーカーは
「arriveの後はatが来る、atの後は場所を示す語が来る。***は聞き取りできなかったけど場所の名前が来る。」
って次の語句を推測、予測しながら会話をしているんだよ。
これが出来るのは英語が型にはまった言語だからなんだ。
それなのにブロークンイングリッシュで、
英語の死ぬほど重要な
「語順」
を乱されると予測もクソもなくなってしまう、
ってのは分かるな?
ブロークンイングリッシュを使われると、
聴者にとっては相当負担をかけてしまう。
「うーん、順番がめちゃくちゃすぎるけど、単語単語をパーツのように集めたら、なんとなくこういう事を言っているんだろうな…」
って聞く側は頭をフル回転を余儀なくされてしまう…。
これやられたらものすごい負担だと思わないか?
正しい英語を使う、ってのは
話者が聴者に対して出来る気遣いってことなんだよ。
「伝わればいいじゃんww」
ってのは、
「話すオレが楽をするために、聞く人にものすごい負担をかけても構わないぜ」
って傲慢すぎる生ゴミのような思考だから、
そんなものはとっとと捨ててほしい。
「生ゴミだお!? 許せんお!! 表出るお!!」
「いや、さすがに今回間違っているのはお前だろう…常識的に考えて。」
ブロークンイングリッシュはものすごく頭悪いと思われる
実はな、ブロークンイングリッシュを堂々と使っていると、
相手によってはものすごくバカだと思われてしまうんだよ。
これは知らない人も結構多い話だから、
しっかりと聞いてくれ。
私はあなたにそんな損失を被ってもらいたくないので、
丁寧に解説していこう。
実はブロークンイングリッシュを使うと、
相手によっては内心こんな風に思われてしまう。
「この人正しい英語使えないなんてマジで頭悪いんじゃねーのww」
ってな。
「そんなはずはないよ。 嘘だっ!!」
いや、ウソじゃないよ(笑)。
言っておくけど、
これは自分一人の妄想なんかかじゃなくて、
本当にあるあるな話だからな。
以前、元Google Japanの社長を務めていた、
村上さんの英語勉強法についてお話をした。
↓(過去記事。まだ読んでない人は見ておいてくれ)
そこでもガッツリ書いたのだが、
彼は「仕事ができないのに、英語だけ出来る連中に英語ができない事をバカにされて心底悔しかった」
と言ってたんだよ。
そうなんだよ。
こういう
「相手が英語ができないからって見下す」
って奴がガチでいるって事をあなたに知ってもらいたい。
「それはズバリ、海外留学をして調子に乗っている英語かぶれの日本人でしょう」
…ってそう思うだろ?
まあもちろんそういうかぶれた痛い人いるよ。
ちょろっと英語をかじっただけで、
英語ができない日本人をマウンティングして「ドヤア」するやつも見てきた。
だけどな、実は
「英語圏のネイティブスピーカー」
もバカにしてくる奴が結構いる、
ってことをあなたに知ってもらいたい。
考えてみてくれ。
あなたは日本に旅行に来ている外国人観光客が、
日本語が正しく使えないからってバカにするだろうか?
するわけないよな?
彼らの旅行がうまくいくよう
あなたは一生懸命コミュニケーションを取ってあげるはずだ。
だがな、英語圏の人たちの一定数は
「自分たちの国、自分たちの話す英語が世界基準(ワールドスタンダード)で、
世界はそれにあわせてくれる」
ってジャイアンすぎる思考の持ち主がいるんだよ。
そんな奴らにブロークンイングリッシュなんて使ってみろ。
大変なことになるのは明白じゃないか。
「コイツは猿の惑星にいるイエローモンキーだぜハッハー!」
って猿の惑星のサル認定されるからな。
ちなみに「猿の惑星に出てくるサル」
は日本人がモデルって話は知ってるか?これ豆知識な。
もうひとつだけ、エピソードを語っておこう。
↓
私は大学外で道を歩いていたらアメリカ人に突然、
「アメリカ国内の政治についてどう思うか?」
といきなり問いを投げかけられた事があった。
ぶっちゃけ、当時の私はアメリカの政治について意見を出せるほど、
知識もなかったので答えに窮していた。
そうしたら、
「コイツ英語話せないみたいだよwwwバカすwww」
って鼻で笑われたことがあったんだよ。
私は相手の英語は理解できていたんだけど、
アメリカ政治についての意見を出せなかった…。
今なら少しは語れるが、当時は全然知識がなかったからな。
でも彼は自分を
「英語が話せない=バカ」
って認定してきたわけだ。
どう思う?このジャイアン思考を?
繰り返しだが、あなたは日本人だ。
一言一句完璧な英語なんて使えなくてもいい。
aとtheを間違えたり、
文法的なミスを犯してもその都度理解しながら先に進めばいいんだよ。
でもな、最初から最後まで破綻してる英語ってのは、
どう考えてもイカれてるんだよ。
そんなもん堂々と使っていたら、
「相手からバカにされてもしゃーない」
って覚悟を持たきゃな。
ブロークンイングリッシュはビジネスでは絶対にNG!
ブロークンイングリッシュがいかに良くないか?
ってことこれまで説明をしてきたわけだが、
究極的な理由はこれだ。
ズバリ、ビジネスで使えない。
「ビジネスで使えない英語なんて身に付けても無意味」
これが私の主張だ。
だってこのブログの記事はあなたを
「お金になる英語を身に付けよう」
って指導するために必死に書いているからな。
1円にもならない事を一生懸命やっても、
「器用貧乏スキル」
が身に付くだけでマジで時間のムダだよね。
なぜブロークンイングリッシュが、
ビジネスでクソの役にも立たないか?
それは少し想像力を含まらせてもらえば容易に分かることなんだよ。
英語でビジネスをするシーンって、
どんなものがあると思う?
外資系企業で国際的なプロジェクトで働く!
英語の翻訳・通訳を副業にする!
世界の情報を収集し、発信する!
英語圏の商品・サービスを利用する、提供する!
こういったものじゃないか?
どれもこれもお金が動く話である以上、
絶対に人間が介在する。
その相手にメチャメチャな英語を使って、
「通じるからええやん」
ってのはどれだけヤバイ思考なのかを理解してもらいたい。
あなたは職場でお金をもらって働いていると思う。
あなたの働く職場には色んな価値観や、年代、スキルの人が集まっているよな?
それが会社って場所なんだよ。
そんな色んな人が集まって忙しくしている場で、
「開く10時半を渋谷駅前の部長に12月15日が会議室がキックオフイベントをミーティング」
ってアスペメールが来たらあなたはどう思うだろうか?
「これは
”12月15日の10時半に、渋谷駅前の会議室で部長がキックオフイベントのミーティングを開く”
という意味だろうか?」
ってまあ意味は分からなくはないだろう。
だけど、毎回送られてくる社内メールが全部この調子だと、
「こいつは日本語が不自由なんだおww 見ててほのぼのするおww がんばえー!」
なんて悠長に思うだろうか?
「こっちゃ忙しいんだお! 読みにくくてイライラするお!! とっととまともに文章書ける人間と交代するお!!」
って当然なるよな?
だって仕事はバンバン片付いていかないとマジでストレスを感じるから。
そもそも考えてみてくれ。
ビジネス business
って
「忙しい busy」
が語源になっているんだよ。
そう、仕事って忙しいから仕事と呼ばれるんだ。
忙しい時に本業の仕事以外に、
やたらと脳をフル回転させられるシロモノが来たら
「ウゼー!! こんなヤツとっととクビにして他のまともに言葉が使える奴と交換してくれ!」
って叫びたくなっちゃうよなw
まともに正しい言葉が使えない奴なんて
ビジネスの世界にはイランってことだ。
「意味は通じるだろ?ならそれで我慢してくれ。オレにはコレが限界だ。 んでも給料は満額くれよ!できれば月100万くらい」
っていうのは単なる給料ドロボウなんだよ。
で、ここまで読んでくれて
「もしかして、黒坂の提唱する英語多読。
これはブロークンイングリッシュとは無縁の
すごい学習法なんじゃ?」
とピンときたらあなたは頭がいい。
そう、ご存知の通り、私が提唱する
「英語多読で英語力を身につけるノウハウ」
ってのは、大量の正しい英文を脳内で消化することで、
「正しい英文の型」
を頭にたくさんインストールする勉強法なんだ。
正しい英文の型をあなたの頭の中にそのまま入れておくわけだから、
あなたは英文を書く、英語を話す時に
頭の中に格納されている「正しい型」をそのまま取り出すだけで
パーフェクトな英文を話せるってわけだ。
「英語多読」をやれば、
「ブロークンイングリッシュなんて使いようがない」
って事がわかってもらえると嬉しい。
さあ、まとめに入ろう。
ブロークンイングリッシュは、
タバコを一切やらない人に、
煙を撒き散らされるような行為と思ってくれ。
それくらいウザがられる。
ビジネスでは論外として、
プライベートでも一言一句、すべての言葉がムチャクチャで
聞いている側がものすごく頭を使うことになるからな。
本人は
「分かればええやん! 伝わればええやん」
って英語話している気になっているんだから、絶対に敬遠されちゃう。
もう分かるな?
ブロークンイングリッシュってのは、
「英語が破綻」
しているだけじゃなくて、
「聴者への心遣いが破綻」
しているクレイジーで迷惑千万な思考だって事が。
あなたがこの記事でブロークンイングリッシュの危険性について
理解してもらえたら嬉しい。
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