オレだ。世の中には英語のレベルについて色んな人が色んな持論をいっている。「初心者でもこのくらいの英語力がないと困りますなあ」とか「英検1級合格、TOEIC900点オーバーでもまだ中級者に毛が生えた程度」みたいにお互いの意見をバチバチぶつけ合って戦っている。そんな英語レベル世界大戦の今、「お前暇そうだしちょっと和平仲裁交渉にいってこい」と昨日の夜中に国連から電話が入って直接依頼を受けたので、今年もノーベル平和賞受賞を狙う黒坂が一肌脱ぐことにした。この動画では英語レベルを9つのレベルに分類したので、この動画を見ているあなたには自分が今どのレベルにいてどこまで目指すべきか?ということを自己採点すしながら見てほしい。その結果、あなたは現在地を正確に理解し、そして次はどこを目指せばいいかがハッキリ分かるメリットを受けられるのでぜひ最後まで見てくれ。結論、この図でいうまずはレベル4にたどり着いてほしい。そうすれば自然に5、6とレベルが上っていく。
それから今現在SNSで持論バチバチぶつけ合って喧嘩してる人は、今後この動画が世界基準になるので今すぐ不毛な争いはやめてもらいたい。
この動画は次の内容でお届けする。
レベル1…英語に興味がある人
レベル2…英語学習法を調べた人
レベル3…英語の勉強をやった人
レベル4…主体的な英語学習者
レベル5…独学できる英語学習者
レベル6…英語のインプットを終えた人
レベル7…英語のアウトプットを終えた人
レベル8…英語ユーザー
レベル9…英語を教えられる人
ではいく。
目次
レベル1…英語に興味がある人
最初は「英語に興味がある人」について解説していく。英語っていいなできたらいいなって昭和のドラえもんOPテーマみたいに、漠然とした英語への憧れを持っている人だ。でも、手元にある時間とかエネルギーをすべて英語以外に使ってしまうから具体的に何をすれば英語ができるようになるのかを知らないし、なんなら英語の成功には若さや才能が必要で選ばれし人間にしか実現不可能なものだと思ってる。つまり、9割の日本人がここで脱落。9割、というのは全然誇張ではなくて現実的な数字なんだ。信頼性の高い国の統計データというエビデンスを見てほしい。総務省統計局が発表した令和3年社会生活基本調査によると、会社研修など除いた社会人が自主的に学習・自己啓発・訓練の1週間で使う平均時間は7分間。これはみんなが大体7分間やっている、ということではなく毎日1時間以上勉強する人は全体のわずか10%以下で、1秒も勉強しない人が全体の約96%を占めているので平均値がものすごく少ないってこと。
でもこの結果を見て落ち込む必要はない。この動画を見ているあなたはすでにレベル2以上の選ばれしトップ4%ってことだから。誰もが最初はレベル1、黒坂も1だった。才能や若さに関係なく、現実的に誰でもレベル7までいけるから安心してこのまま見てほしい。
レベル2…英語学習法を調べた人
レベル2は英語学習法についてリサーチをしている人だ。まだ何も勉強していないという点では1と何も変わらないけど、1と2は天地ほど差がある。レベル2の人は成長意欲があって口先だけ「英語できたらいいな」で終わらせず、時間とエネルギーを差し出して行動に移している。世の中、口は忙しく動かすけど、肝心の手と足が1ミリも動かない人がほとんどなので「自分の貴重な時間を使ってでも英語に興味関心がある」という人は今後化ける可能性がある。
そして勉強法について調べたことで、英語力を身につける手段はいくつも世の中にあるってことを理解してる。海外留学、英会話スクール、そして英語多読など色んな手段があって、それぞれメリット・デメリットがあるからどの勉強法が自分に向いているかを検討している段階。最短最速で成功できる。魔法のように裏技近道って煽りに騙されてしまうリスクを抱えながらも、最初の一歩を自分の足で踏み出せるということですでに上位4%入りしている人たち。
レベル3…英語の勉強をやった人
レベル3は英語の勉強をやった人。調べて満足、知って終わりにせず実際に勉強をしてみた人たち。レベル2の中でもさらに上位10%入り。全体で見れば3%もいない。この段階の人は頭と心が一致していない事が多く、「英語の勉強は小さな日々の努力を年単位で積み重ねることが成功の鍵」と言われて頭ではよく理解できるけど、実際に行動に移してみると思ったように進まなくて気持ちが焦ったり、最初に地道にやると決めたはずなのにすぐ飽きてしまって派手で楽しげな他の勉強に浮気したりと心が頭の理解についていけておらず、とにかく不安定。やって挫折、またやって挫折を繰り返していることも多い。
一般的に挫折回数が多いことはダメだと思われがちだけど、実際は全然違う。1つ1つ、自分に合わない勉強法がわかったり、裏技近道魔法のような勉強法で煽られて散々騙された結果、「勉強は地道にコツコツやるしかない」という感じで夢から覚めて現実を受け入れられる段階がこれだ。イメージ、将来は絶対音楽の道で成功する!と夢見て東京にいったバンドマンが、現実に覚めて昼間は営業マン、夜はライブハウスでドラムを叩いてたまにイベントをする生活の中で幸せを見つけるみたいな感じ。
レベル4…主体的な英語学習者
レベル4は主体的な英語学習者だ。レベル3と4は英語学習者という点では同じだけど、学習者としてのレベルは天地ほど差がある。レベル3は英語は夢心地ではなく、現実的にやるしかないとは理解しつつも、まだまだ依存的な部分が残っていて「自分は怠け者でできればしんどいことはやりたくない。もしも積極的にリードしてくれてやる気を与えてくれる人がいるならいいな」みたいな思考から抜けきれない人もいる。空に向かって口開けたら餌が入ると思ってるマグロの生まれ変わりみたいな人だな。だけどレベル4は違う。このレベルは主体的、自主的に学ぼうとして他人に依存しない。やる気が出ないという時もやる気が出るのを待つのではなく、どうすれば自分で勉強のやる気を出すための行動に移す。英語多読の受講生の中には「いつも勉強する前に黒坂さんの動画を見てから始めるようにしたら最初の1歩になります」みたいに言ってくれる人がいるけど、まさにこのイメージで自分の英語の成功は講師で決まるのではなく、最後は自分次第ってちゃんとわかってる人。英語でいうとセルフスターター。主体的なのでまずは講師から言われた勉強法でやってみて、そこから常に改善意欲を持ってよりよい方法を模索したり、日常生活の中で創意工夫を取り入れて少しでも1歩前に進むための意欲を持っている人。
このレベル4になった学習者は今の時点でたとえ短期的な引っ掛かりや壁があっても何の問題もない。なぜなら主体的、自主的に自分で乗り越えようという気概があるので時間の経過とともに必ず突破することが約束されているから。今日たまたま想定外のことがあったり、気持ちがついていかず勉強ができなくても、工夫して明日以降に遅れを取り戻して同じような想定外が起きても次は対応できるようにドンドン自己成長していく。
レベル5…独学できる英語学習者
レベル5は独学できる英語学習者だ。レベル4の学習者も主体的で成功はほぼ約束されていて、理想的な教師の指導があればうまいくいくけど次のレベル5の人格者は最初から最後まで完全独学ができる。
英語に限らず、独学ってやり方、方法論がすでに確立されてる。別に自慢とかではないけど、黒坂は自分でいうのも何だけど独学は得意な方で英語だけでなく、ビジネス記事の執筆、YouTube動画制作、パブリックスピーキング、PhotoshopやIllustrator、Final Cut Proなどのデザインや編集ソフトの使い方、HTML、CSS、Jqueryなどの言語など起業してから必要な知識はすべて独学で身につけてきたし、今後も座学で教師から教わらなくても今優先的に必要なスキルが何か?そのスキルはどこまでのレベルを身につければいいか?最も効率的で無駄なく進めるにはどうすればいいか?このあたりを踏まえてどんなスキルでも必要なものを必要な時に必要なレベルだけ身につけらえると思ってる。詳しいエッセンスについては過去動画を見てほしい。
【超独学法】英語は独学が一番効率的!一生使える「独学スキル」完全解説講座 著:野口悠紀雄 「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ
さらっと重要ポイントだけお伝えすると、独学を成功させるには、次の流れで取り組めばどんな分野でも共通してうまくいく。
1.ゴールを決める
2.現在地の把握
3.ゴールから逆算した現在地のギャップの理解
4.タスクに落とし込んで実践
まずゴールを決める。英語の勉強、というとペラペラ英会話をしたい!という人がいるけど話をよく聞いてみると「なんとなくかっこいいから」「これからの時代必要そうだから」とめちゃめちゃ抽象的な回答が返ってくる。本来は自分の人生で成し遂げたい目的があって、その目的達成の手段として英語が必要という思考が大事。結婚相手が外国人で来年から英語圏で生活する人と、勤務先が外資系に吸収されてシステムや会議が全部英語になるって人とでは優先度も目指すべきレベルもまったく違ってくる。だからまずどこまでやるかゴールを決める。そうしたら、次は今自分はどのレベルにあるかを確認する。基礎ができてないなら基礎からやる。いやすでに基礎力はあるというなら、次は実践インプットをやる。こんな感じで現在地の場所によってやるべきことが変わる。そして次は3番、ゴールから逆算して現在地を把握する。ゴールがレベル10、現在地がレベル3、じゃあ今すぐやるべきはレベル4だよなとなる。この場合はすでにできるレベル1や2をするのは無駄になるし、いつまでも勉強を続けてレベル11、12までやるのは非効率になる。3番で何をどこまでやるかが明確になったら、最後に4番で具体的に何をやるかをタスクに細分化する。そうすれば今日はこれをやる。明日はこれ。1ヶ月後、3か月後、半年後にはこれをやる。なぜなら理由はこの優先順位があるからで、やり終えるのはここまで、という具合にする。以上がどんな分野を独学する上でも重要になるステップだ。
このレベル5で英語の勉強ができる人は、それまでの人生で英語以外の分野で独学して結果を出した経験がある。学生時代から勉強が得意な人とか、社会人になって自分の専門分野の知識を独学でスキルアップしてきた人が当てはまる。でも今すぐできないよという人も気落ちする必要はない。正しくこれから英語の勉強を通じて独学力を鍛えればいい。
レベル6…英語のインプットを終えた人
次はレベル6、英語のインプットを終えた人だ。インプットを終えたということは、英単語、英熟語、英文法の基礎を終えて、リーディング、リスニングをしっかりやったことで英語を英語のまま理解できる。とりあえず単語さえ分かれば、どんな英文、英語音声も読んだり聞いてわかるという状態。過去動画で解説した通り、英語の試験はよくできるし、英字新聞とか英語ニュースに触れても分かるから「英語ができる人」という印象を周囲に与えることができる。でもその一方で、分かるけど使えない状態。英語を話したり英語を書いたりするとなると一言も出せない。
でもこのレベル6の人は本人は「頑張ってきたのに英語が口から出てこない」と自信がなく、外国人がいても周囲に日本人の目があると話すことを避けてしまうけど、実は9割は英語が完成してる状態だ。なぜなら読める、聞ける、分かる状態なので後はそれを正確に伝わる型に沿ってアウトプット訓練を続けるだけで出せるようになるからだ。
レベル7…英語のアウトプットを終えた人
次はレベル7、英語のアウトプットを終えた人。このレベルの人はレベル6の段階から更にアウトプット訓練をしまくったという人が該当する。レベル6から7に引き上げるための方法はシンプルに「型にはまった英語をアウトプットする訓練をする」これだけでいい。一番いいのは仕事で英語を使うこと。たとえば貿易系の会社に就職した時は英会話や英作文は手も足も出ないという人でも、仕事で毎日貿易の取引先とやり取りをすれば半年後には先輩社員に負けないくらいできるようになったりする。仕事場でビジネス英語を使えば、表現の幅も限られているし、毎日毎日同じフレーズを使い続ける上にお給料を受け取りながら毎日8時間訓練することになるので、むしろ伸ばしたくなくても勝手に伸びてしまうという状態になる。黒坂の場合は、2023年の7月に東京セミナー参加者限定でセミナーの会場でお見せした通り、海外に向けてのYouTubeチャンネルも複数持っオールイングリッシュで動画を上げ続けてる。日々何時間も英語で話し続けるから自然に話し方も上手になる。
レベル8…英語ユーザー
次はレベル8、英語ユーザーだ。このレベルになると「英語を使う」ということが特別な出来事ではなく、人前で英語を出すのも胸がドキドキするようなことではなく毎日起きたらYahooニュースを見る感覚で、日常生活を英語で過ごす。日経新聞の代わりに英字新聞を読む。テレビのニュースを見る代わりにCNNとかCBSニュースを英語で見る。スマホやPCの言語設定は全部英語。職場のシステム、会議は当然英語だし、同僚も外国人がいるので飲み会でも英語で話す。Kindleで洋書を読んで海外の書籍レビューに投稿して、外国人の著者とコミュニケーションを取ったり、SNSで英語で発信し英語でやり取りをする。こんな感じで日本に住んでいるのに脳みその中はえいご漬けという脳内留学をしているのがこのレベル。英検に合格するとか、TOEICでスコアがどうとかは興味がなくなり、英語は特別なものではなく日常そのもの。この動画の視聴者に持ってもらいたい理想形の1つがこれ。より詳しい話は過去動画で解説している。
【40代/50代】英語は10000時間でモノになる|日本人英語学習者のブレイクスルーやっぱり英語多読は最強だった 著:橋本 大也さん
レベル9…英語を教えられる人
最後に番外編というか、ここまで無理に目指さなくてもいいけど一応解説すると英語を教えられる人が最上位にさせてもらった。レベル8のレベルまではすべて自己完結になるので、なんでこの場合は主語が省略されてるの?みたいな質問をされても「うーん、そういうものだから。慣れれば分かるよ」みたいな感覚になる。日本人も日本語の文法的な質問をされても答えに困る。たとえば「家に着いたとたん、連絡くださいのとたんの使い方はなぜ間違いなの?」最近日本語を覚えたばかりの外国人にこう尋ねられても答えられないと思う。
でも英語を教えられる人は英語という言語そのものを深く学んでいるので、学習者が抱く疑問や不明点を言語化して納得感のある回答を出す力がある。自分自身、英語を教えることをさせてもらっていて、もちろん完璧ではなく精進しないといけない余地は多分にあるし、そもそも英語力も自分より上の人なんてごまんといるので胸を張って英語マスターなんて口が裂けても言えないけど、英語を教えるようになったことでこれまで自分が英語を使うだけでは見落としていたこと、理解が浅かったこと、言語化に至らなかったことまで幅広く理解できるきっかけになったと思う。一般的に教える側は教わる側の3倍理解しないと務まらないと言うけど、正しくそれで教える経験をするとレベル8から更に1段階上にいけるのが間違いない。あなたがそこまで必要かどうかは自分で判断してもらって必要ならそこまでやるといいと思う。
さて、ここまで解説をさせてもらってあなたはどのレベルだっただろうか?最後に重要ポイントを解説させてもらうと、まず最初は誰しもレベル1からスタートするってこと。英語に興味があるけどまだ実際に勉強しているわけではないって人も1つずつ着実に階段をのぼるように努力を積み重ねてほしいってこと。「現在は英語で仕事をしている」「海外移住をした」こんな感じで英語の夢を叶えた人も、最初はみんなレベル1スタートだったという現実がある。自分も今でこそ英語を教えることをさせてもらっているけど、プロフィール動画を見てもらうと分かる通り本当に最初は平均から著しく低い水準から1つずつ登ってきたから余計にそう思う。それからもう1つは英語の夢を叶えるのに急ぎすぎてはいけないってこと。特に自分の本来持ってる実力以上にショートカットしようとする人がすごく多いけど、それは本当にもったいない。本来は2年、3年じっくり時間を味方につけてやってもらえば確実に行けたはずの人が、成功を焦って1ヶ月や2ヶ月で思うようにいかないからと早々に投げ出してしまうのはもったいない。英語学習者の99%が自分で間違った期間目標を持って勝手に裏切られたと勘違いして勝手に自滅してるだけ。英語はビジネスや婚活と違ってライバルがいないので、時間をかけてじっくりやろう。そもそも短期的にできることなんて何の価値もない。あなたは自転車に乗るスキルは数日で身についたと思うけど、自転車に乗れるってだけでは何の価値もない。短期的にできることは誰にだってできるからそんなことには何の価値もない。でも長期でしかできないこと、正しく英語は時間がかかるからほとんどの人がそもそもやりたいけど行動に移さないし、継続しない。だからこそ英語ができるということには大きな価値がある。スキルの価値を見誤らず、1歩1歩階段を登っていくように今日も、そして明日もコツコツやってもらえるきっかけになれば嬉しい。ほなまた。
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