モチベーション本を100冊読んで分かった!英語学習のやる気の出し方

今回は英語学習におけるやる気の結論をお話します。
モチベーションアップの本を100冊読んだとタイトルを付けていますが、正直、これは少なく見積もった方で、厳密にカウントしたら多分国会図書館の本全部読んだと思うんですよね。モチベーションの本は著者によって書いている内容は当然違うわけですが、どの本を読んでも「これは共通しているな」と感じるポイントはあるんですよ。読んでいる途中で「この話、別の本でも見たぞ?」とデジャブに襲われながら読むこともありました。これはつまり、本質的な部分は誰にでも当てはまるということです。ですが、多くの人はこのポイントを外しながら、やる気を出すのに失敗して挫折して損をしていることが多いです。
そこでこの動画では英語の勉強のやる気の結論を全てお話します。おそらく、やる気についてあなたがこれからどれだけ調べても、もうこの動画で出せる以上の話に出会うことはない、と断言できるほど徹底的に考え、調べて作りました。科学的根拠、再現性、個人差といったあらゆるパラメーターを360度考慮して作りましたので、英語の勉強をやったり、やらなかったりとやる気を出せずに困っている人はぜひ最後までご視聴ください。お寺の滝に打たれて反省するより、この動画見た方が間違いなくコスパいいです。
目次
1章 やる気の正体
では最初にやる気の正体を解剖して、正体を見せることからお話します。
多くの人がやる気を出すのに失敗している理由、それは非常に簡単で「やる気が出たら頑張ろう」と思っているからです。は?それの何がおかしいの?と思った人もいるかも知れません。でも、これは100%間違っていると断言します。よく、「あいつはやる気が違うからな」とか「生まれつき行動力があるから」みたいにやる気を個人差と考える人が多いですが、それは正しくありません。そういう“やる気信者”を見るたびに、え?まだそんなこと言ってるやついるの?って思います。まるでFAXでZoomの招待送ってる人を見たのと同じ感覚。
人間は何もしなければやる気は出ないように作られています。放置したら永遠に寝転んでポテチ食べて一生屁をこき続ける動物です。逆に今から言う2つのスイッチを押すことでやる気満々になります。
1つ目は作業興奮です。簡単にいうと、体を動かしているとやる気は後からついてくる様に出来ています。ツンデレな彼女みたいなやつですね。実例を話しましょう。黒坂は子供二人の勉強を毎日見ていますが、「今日は遊びたいから宿題やる気でない」と言い出すことがあります。そんな時は「分かった。じゃあ3問だけやってみよう。そしたらお庭でドッジボール付き合うから」といいます。すると3問解くと「せっかくだからこのページまで切りよく終わらせる」といい、ページ全部やると「遊びに集中したいから全部やってから遊ぶ」となります。このやり取り、もう数え切れないくらいやっています。子供の様子を見ていると、人間は作業興奮でやる気を出すのだとわかります。
この話は脳科学でも裏付けがあって、行動心理学者 William James先生は「悲しいから泣くのではない。泣いている内に悲しみが強まるのだ」と面倒くさい恋愛相談みたいなこと言ってます。
そしてもう1つが外的刺激です。たとえば、あなたより英語が苦手なはずのライバルがTOEIC800点を取ったという報告や、メンターからの声かけでやる気が出るということってありますよね?これは「外部トリガー」と呼ばれるもので外から刺激を受けることでやる気が出るわけです。たまにクロノトリガーと間違われますので気をつけてください。つまり、「やる気が出たら頑張ろうと受け身の学習者は、エンジンをかけずに車が勝手に動き出すのを待つようなもの」です。最初の一歩を踏み出すやる気を作るために、勉強前にモチベーションがあがる動画を見るの一つの方法です。
ここまでの話でやる気を出す方法がわかりましたね。ですが、話はここで終わりません。なぜならやる気には弱点があって、その賞味期限は真夏のお刺身くらい短いからです。「やる気」を別の言葉でいうとドーパミンです。このドーパミンは脳の報酬系の構造上、極めて短時間で分解されます。確かに爆発的な前進エネルギーがあるのですが、持続時間はセミの寿命より極端に短いという特徴を持ちます。どれだけ長持ちする人でも寝たら完全リセットされて、再起動するには“びしょ濡れの花火を再点火する”レベルに難しいです。「やる気を維持して英語を頑張ります!」と宣言する人は、やる気だけで戦うのは、ジャージでK2登山に挑むくらい無謀で、スタート時点で詰んでます。
ここまでをまとめると「英語学習におけるやる気なんてただのうんこっカス、こんな頼りないものをあてにするな」ということです。
2章 やる気ではなく習慣化が鍵
さて、1章ではやる気では長期勉強することは不可能なので、こんな口だけバンドマンみたいなやつに頼るなという話をしました。じゃあどうすればいいのか?結論、やる気の代わりに習慣化だけを考えましょう。言うまでもなく、人生を決定的に決めるのはやる気ではなく、習慣化です。やる気があるかどうかで人生変わるなら、モチベ動画見てる視聴者は全員ノーベル賞とってるはず。
やる気とは意志力です。意志力ということは、気分によってやったり、やらなかったりするわけです。ですが、習慣化はやる気とは別のエネルギーで動きます。自動車はガソリンがなくなれば1mmも動きませんが、ヨットは風という無限エネルギーで前進します。この風という無限エネルギーにあたるのが習慣化です。そして英語に限らず、ビジネスでもなんでも社会的に成功し、他の人が出来ないことをやってのける人は総じて有限のガソリンではなく、無限エネルギーを使っています。だからやるぞと決めたことは、毎日毎日、何年、何十年でも継続します。やる気エネルギーを使わないので、まったくムラがありません。まるで、大地震の最中でも時間が来たら英単語帳を開くレベルの鋼のルーティンです。
「そんなことできるのは結局、一部の優秀な人だけでしょ?」と思うかもしれません。いえいえ、そんなことはないです。あなたもとっくに習慣化の達人ですよ。あなたは歯磨きや会社通勤を「やる気」でやっていますか?違いますよね?「今日は疲れていてやる気が出ないから、歯磨きやーめよ」とならないのは、やる気ではなく習慣化でやっている何よりの証拠です。その他にも、朝起きたらすぐスマホを見るとか、ダイエット中、節約中なのについコンビニによってお菓子を買ってしまうのも習慣化ですね。やる気満々でモチベーションがあるからスマホ見てるわけじゃない。やめたくてもやめられないほど習慣化が強烈だからこそ、何時間もスマホを触ってしまうわけですね。だったらこの超パワーを英語の勉強に活用すればいいじゃない?
とはいえ、習慣化は技術の塊です。闇雲に根性で続けようとしてもなかなか続きません。そこで習慣化するための具体的な方法論を解説しましょう。
1つ目はトリガーです。電車通勤時は英語のテキストで英単語を覚える、みたいにすでに習慣化した行動とセットにします。電車通勤は平日毎日同じ時間、同じ場所で繰り返し行うので習慣化しやすいです。
2つ目は小さく始める。「今日は8時間勉強するぞ」と意気込むとスタートするのは、初手からラスボス倒そうとするくらい大きな勇気を必要とします。なので最低限目標として「毎日5分」というスライム狩りレベルのルーティンから始めましょう。そうすることで5分勉強した後は作業興奮の力で「せっかくだからもう少し頑張ろう」と繋げやすくなります。
3つ目は勉強の継続を記録で可視化する。人間にはサンクコストバイアスという機能があって、すでに投資した行動を回収しないとストレスを感じるようになっています。2000円払って映画館にいったら、途中つまらなくてもチケットがもったいないから我慢して最後までみる、みたいなものですね。参考までにこの勉強を記録するアプリはこちらの過去動画がおすすめです。
3章 やる気と習慣化のハイブリッド戦略
ここまでやる気と習慣化の話をしてきました。ここからはそんなやる気と習慣化、両方の力を使うハイブリッド戦略を話します。どういうことでしょうか?
University College London の研究によると、習慣化には平均66日かかると言われます。視聴者の皆さんは念の為に、3ヶ月間の期間を目標にするようにしましょう。習慣化アプリのデータによると、ランニング、筋トレ、勉強、ジム通いを始めた人の93.9%が30日以内に挫折します。恐ろしいことに、最初の3日間で半数以上が消えます。これ逆に言えばどんな手を使ってもいいから、半ば無理矢理にでも3ヶ月続ければその後は挫折率はグッと減るということです。そう、ここで登場するのが先ほどゴミカス扱いをしたやる気くんです。こいつを上手に活用することで、最初の3ヶ月間を生き延びる事ができるというわけです。
では具体的にどうすればいいのでしょうか?たとえばですが、3ヶ月後に英語の資格試験を受験する申込みをして退路を断ち、2ヶ月後に勉強継続記念を祝うレストランを予約し、1ヶ月後に勉強を継続していることを友達や家族に報告すると宣言します。
こうすればもう逃げられません。サボってしまえば英語の試験代がムダになり、レストランの食事会が残念会になります。最初に勉強を頑張ると宣言して1ヶ月後にやめましたとなれば、周囲に恥を晒すことになります。イメージ、自分自身に“借金取りの牛島くん役”になって、甘えを許さず、逃げ道を潰し、背水の陣に追い込む感じです。背水の陣に追い込んで、最初の3ヶ月間は逃げられない状態にすることで、サボることで勉強を継続する以上に苦痛を与える作戦です。こうなればサボる苦痛を味わうくらいなら勉強する方が精神的に楽という構図になりますね。
実はこの構図、多くの人がすでに体験しています。たとえば学生時代。赤点を取ると恥ずかしい、親に怒られる、留年するかも…という“痛み”があるから、勉強したわけです。社会人になっても同じ。毎日しんどい仕事を辞めずに耐えるのは、「キャリアに傷がつく」とか「転職に不利になる」などのリスクの方が大きいと感じるからですよね。つまり、目先のストレスより、サボったときのダメージの方が大きければ、人は続けられます。この仕組みを、英語学習に活用するわけですね。
4章 習慣化の寿命を削るNG行動
ここまでやる気と習慣化の両輪で英語の勉強を継続していこうという話をしてきました。ここからはNG行動をすると、恐ろしいことにせっかく作ろうと頑張る継続をじゃまして習慣化の寿命を削るという話をします。具体的に何をしたらダメなのか?取り上げていきましょう。
1.睡眠不足
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、一般論としてざっくり7時間くらいは毎日確保したいものですね。さらに重要なのは睡眠の質、寝具はいいものを使い、光と音を遮断、寝る前にスマホを使わないようにして質が高い睡眠をしっかりとした時間を確保しましょう。そうしないと、英語の勉強という高度な知的作業を継続するなんて絶対にできません。
これは日中の勉強時間のパフォーマンスが落ちるというだけでなく、記憶の定着にも影響します。人間は眠っている間に記憶の整理や定着をしますので、睡眠不足だと暗記ができなくなります。なので、睡眠時間を削って勉強を頑張るのは、たとえるとタコが自分の足をかじって空腹を凌ぐのと同じようなもんです。時々「大丈夫大丈夫、オレ3時間しか寝てないけどモンスターエナジー飲んだからOK!」って言ってる人は、ドリンクパワーで一時的にゾンビ化してるだけなのでそのままだと無事死亡します。
2.血糖値乱高下
人間の身体は縄文時代とあまり変わっていないのに、食生活だけは激変しました。1日中、走り回ってイノシシの狩りを頑張ってた人類が、令和では“ローソンの盛りすぎプレミアムロールケーキ”に手を出してるわけです。そりゃバグらないほうがおかしい。
特に炭水化物や白砂糖を多く使ったデザートは勉強のパフォーマンスにダイレクトに影響します。特に空腹状態でいきなり白米や麺、パンにがっつくと血糖値スパイクで意識朦朧とします。SNSでは高カロリーの炭水化物を”ドカ食い”し、急激に血糖値を上げることで、気絶したように爆睡するドカ食い気絶部なる恐ろしすぎる活動があります。真似をすると寿命の先取りで英語の勉強パフォーマンスを地に落とします。いや、それならまだマシで生活習慣病待ったなしです。
10代、20代ならバクアゲした血糖値を大量のインスリンを放出して抑えられますが、40代以降もそんな食生活を続けるとヤバいです。食後に眠気が襲ってきて英語の勉強どころではない人は、食べているものを見直してください。食事の質と量がバグっている可能性があります。ちなみに食後、軽いウォーキングをすると血糖値の上昇を抑えられるという信頼のおける研究結果があります。会社であれば昼食を終えたら、30分オフィスの外へ散歩に行くとちょうどいい運動になります。
3.他人との比較
この世で最も手軽に不幸になる方法は他者と自分を比較すればいい、という有名な言葉がある通り、他者比較というのは何の生産性もありません。まさにゴミカス以下な行動と言えます。一言でいうと自ら自爆スイッチの緑と黄色のコードを両方切って自爆する状態です。
でも現実的に難しいというのはよくわかります。情報収集をするつもりで、英語の達人の情報を見ているつもりがいつの間にか、自分のダメな部分を再認識することになってげんなりするわけですよね。
でも知識はそんな状態を救ってくれます。英語学習の成長の過程ではやる前は「これならいける!」と自信満々になりますが、しばらく勉強した後に他者比較が入ると「自分ってなんてダメなんだ」と感じる時期が必ず訪れます。これは“ダニング=クルーガー効果”と呼ばれ、どんな人でも必ず通る道です。
周囲がみんな神レベルの優秀に見える一方で、自分一人がもうダメポ人間に感じるわけです。でもその谷を乗り越えて成長を続ければ必ず自信を取り戻せます。大事なのは一度落ち込む谷にいる段階で勉強をやめてしまわないことです。ですから、完全に習慣化して、自分が目標にしているステップを1つ、2つ乗り越えて谷から這い上がるまでの一時的にでも情報収集や他人を見ないほうが成功率が高まります。
他者比較は本能なので簡単に抑えることは難しいですが、起きにくい環境づくりはできます。まずSNSを辞めることがその第一歩ですね。また、常に比較対象を他人ではなく過去の自分自身にするように意識しましょう。他者に勝ち続けることは現実的ではないですが、過去の自分自身に毎日勝ち続けることは現実的にできます。スマホアプリで学習記録を取ることで、毎日知識を積み上げる実感を得るのが一番の方法ですね。
正直、自分より他人が上でも下でもあなたの英語力は1点も変わりません。それでいて他者比較は時間もエネルギーも吸い取られる非生産的な時間ですから、過去の自分とだけ戦いましょう。
4.スマホの封印
最後にスマホです。Micorosoftの調査によると、現代人は金魚以下の集中力に成り下がったことが明らかになりました。かつて「金魚って数秒しか集中出来ねえのかよw 低スペ乙」と笑っていた人間が、今やYouTubeの広告5秒すら我慢できないのだから、今は金魚から笑われるくらい“退化”してます。
その原因はスマホです。SNS、ショート動画、こうした短尺で刺激的なコンテンツを見続けることで、現代人の脳みそは数秒間だけ刺激的なコンテンツを見ることでドーパミンを出すことに最適化されてしまい、長いものは悪という悪い価値観を持っています。こうなると脳みそは破壊されたといっても過言ではありません。単に2時間の映画を最後まで見られない、というだけでなく、英語の勉強という長期マラソンを走り切る集中力がなくなるからです。
とはいえ、仕事でスマホが必要な人もいるのでかつての黒坂のようにインターネット回線とつながらない生活をするのは結構難しい。そこでおすすめなのが、定期的にスクリーンタイムを見直して、「自分が毎日どれほど膨大な時間をスマホで非生産的な時間を過ごしているか?」をデータで認識することです。今という人生で最も若い時間を毎日ムダな時間を捨て続けるなんてもったいない。1日3時間SNSやってる人は「年間45日間、SNSに時間を捨て続けてる」と理解すれば、さすがに危機感が出るはず。
そのような感覚を得ることで、スマホの使用制限をかけることを本気で検討することになります。参考までにこの動画でスマホの使用制限をかける無料アプリを紹介していますのであわせてご確認ください。
5.期待しない
英語の勉強をはじめてすぐやめてしまう人は期待値が異常に高いです。勉強を始める前に動画や記事でリサーチすると、「最短最速で合格する勉強法」みたいなのを見てしまいます。そうすると、そうか「英検1級もたった1ヶ月で合格できるんだ」と脳みそサラダチキン状態にフィーバーして、間違った感覚を持って始めるから、1ヶ月でそれが達成出来なかったら即なげます。これは動画や記事の発信者が再生数を取るためにウソと誇張を撒き散らす英語学習界のフィッシング詐欺みたいに迷惑なわけですが、彼らの活動をやめさせるわけにもいかないので視聴者であるあなたがリテラシーレベルを上げましょう。
まず、期間目標を捨ててください。「1ヶ月でここまで進むぞ」という決意は逆を言えば「1ヶ月で終わらなかったらやめる」という強い決意です。でもあなたは勉強家の前に、会社員であり主婦がメインの仕事です。予期しない予定が入ったりすれば、最初に立てた想定なんて翌日には壊れます。だから期間目標は作らないでください。ほぼ100%その通りにはなりませんし、かえって挫折を生み出すだけです。あらゆる想定外を考慮されずに薄っぺらく立てられた学習計画は砂上の楼閣通り越して“子供部屋おじさんが考える1ヶ月で月収100万円稼げるキャリアプラン”並に現実感ありません。完璧主義な人ほど、計画を立てたがります。
そうではなく、回数目標を立てましょう。こちらは完璧主義ではなく、完了主義です。速単を1ヶ月で終わらせる、ではなく速単を20周回す、みたいな感じです。これなら現実的に努力を継続していけます。少なくとも20周するまでは辞める理由をなくすことができます。
期間目標は立てること自体が娯楽です。いわば“脳内ディズニーランド”。旅行へ行くのが面倒な人も、計画自体が楽しいからみんなやりがたります。そういう人は妄想で勉強した気になっているだけで本当は勉強する気なんてないんですよね。でも結果を出したければ妄想で遊ぶのではなく、毎日一歩ずつ前へ足を踏み出すことです。参考までにこちらの動画で完璧主義と完了主義の違いを解説していますので、ぜひご視聴ください。
テクノロジーや科学の発達した現代、勉強のモチベーションは完全に結論が出ています。この動画で解説したことを全て抑えて取り組めば、どんな人でも非常に高い再現性を持ってやる気頼みの勉強を卒業して、安定的にコツコツと習慣化することができます。とはいえ、一度見て理解した気になって始めても、徐々にズレていくのが人間ですから時々この動画を見直して軌道修正をしながら3ヶ月、なんとか3ヶ月を生き残るつもりで勉強をしていきましょう。
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人生と英語の悩みが永遠に消える!「悩まない人」の考え方

今回は人生と英語の悩みが永遠に消える!「悩まない人」の考え方について解説をします。突然ですが、あなたは毎日、どのくらい悩むことに時間を使っているか知っていますか?答え聞いたらびっくりしますよ?
国際的な市場調査機関、OnePollが2000人のイギリスを対象にした調査によると、平均的な成人は1日平均59分間、健康、経済、仕事、人間関係について心配していたというデータが明らかになりました。なんと、我々は59分間、ほぼほぼ1時間という時間を毎日毎日悩んでいます。うそだろ?想像以上の長さじゃない?59分間連続で悩むことはないけど、1-2分の悩みが積み重なってそのくらいになるってこと。なんかもったいないね。悩むことにたくさんの時間を使って実りがあれば報われますが、よく言われるとおり、5分間で出した結論は5日間悩み続けたものとほぼ変わらないという話があります。なんてこと…これほど人生のムダな時間ってある? そして心配性の日本人はイギリス人以上に悩むことに時間を使っているでしょう。
英語学習でもむちゃくちゃ悩んでいませんか?よく聞いてくれた、そうなんだよ。今日はどのテキストを使えばいい?何から勉強すればいい?どのくらい仕上げたら次に進めばいい?英語キャリアについてどう戦略を立てればいい?なんなら勉強時間よりも悩んでいる時間の方が長いんだよ。誰か助けてくれ。そんな魂の叫びが聞こえております。
お待たせしました。悩める子羊たちに愛の手を差し伸べましょう。え?この状況からでも入れる保険があるんですか?ありますとも。この動画の参考図書はこちら。「悩まない人」の考え方、こちらの本ですね。なんとなく手にしたこの本ですが、正直むちゃくちゃ面白かった。いや本当に2024年後半に読んだ本で一番役に立つ技術書ですね。
著者の木下さんがこれまたすごい方です。一人で起業してなんと、東証プライム上場企業に成長させています。そしてこういいます。「この20年間、自分は悩んだ記憶がない」と。「はいはい、まーたそんな夜神月みたいな規格外の人持ってきて。そりゃあそんな生まれつきの大天才は悩まないだろうさ。でもな、オレたち凡人は今日も自販機の前でお~いお茶買うか、伊右衛門を買うかで悩んで悩んで悩みまくってる。そうやって凡人を上から目線でバカにしたいんだろ。このクーズクズクズ、クズ野郎!」…(笑)、落ち着いてください。別にバカにしてません。そして悩んだらとりあえずお~いお茶を買ってください。
著者は経営者、この職業は人一倍悩みが多いです。体が大きくなるに従ってあちこちぶつけるように、会社という母体が大きくなると本当にたくさん課題が増えてドカドカぶつかることも多い。当然、悩むネタが多いのが普通です。が、木下さんはいいます。「自分が悩まないのは、課題が少なくて悩むネタが無いからじゃない。むしろ逆。悩みの絶対量は増えてる。大事なのは悩まないという選択肢を選び続けること」こういうんですよ。
ははー、これは目からウロコ。我々はなぜ悩んでいるんでしたっけ?そうだ、自ら悩むという行為を選択していましたよね?今日のネクタイ、赤と青はどちらがいいと思う?どっちでもいいんじゃない?いやいや、そういうわけにはいかないんだよー。大事な接待があるから、スーツの色に合う方を選ばないとさ。悩んでいるのは誰?あなたですよね?確かに。でもかといって何も考えず、鼻水垂らして勢いよくドアから飛び出して盛大に車に跳ねられるバカにはなりたくない。じゃあどうすればいい?ありとあらゆるケースを取り上げ、悩まずに済む思考アルゴリズムをインストールしてくれるのが本書です。素晴らしい本。
悩まない、というのは単に心が楽だというだけではありません。何より人生の時間の節約ができます。ほとんどの人は悩む必要がない問題に悩む時間を使い続け、もっと頭を使うべき問題を考えなしに飛びつくということをするからうまくいかないのです。本書はビジネスマンに向けての話が中心なので、この動画では英語学習に落とし込んで解説をしていきます。1章で悩む人と悩まない人の違いを解説し、2章では具体的に悩まない技術を解説します。ではいく。
*下記はAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
>>>「悩まない人」の考え方 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30 著:木下勝寿さん
目次
1章 悩む人、悩まない人の違い
さて、1章は悩む人、悩まない人の違いについて解説します。
世の中には、悩みがなさそうな人っていますよね?どんなに失敗しても気にせず、何回でも壁にぶつかっても平気な顔をしています。そして彼らはこういう。「うじうじ悩むのではなく、思い切って行動すればいいんだよ」とアドバイスします。でもね、それで悩みを止められる?行動できる?無理だよね。そりゃ自分も好きで悩んでいるわけじゃない。できることなら悩まないようになりたい。でも何も考えず突発的に行動して盛大に失敗するバカにはなりたくない、こう考えていませんか?確かに。考えていたよね。
「悩まない人=何も考えない人」というイメージがあるよね、「悩みなさそうでいいよねー」って言葉は「君は自分と違って悩みの種が少なくていいなあ」という意味でいってるフシあるよね?でも著者こういう。「悩みが多い人は悩みの種が多いわけではないし、悩まない人の方がトラブルが少ないわけでもない。むしろ逆。悩まない人は悩み慣れするほどトラブルを経験していたりする。両者の違いは考え方の違いでしかない」と。なるほどー。そして考え方の違い、ということは?そう、悩まない思考の技術を身につければ、あなたも悩まない人になれるということですね。
冒頭でお伝えした通り、著者はここ20年以上、まともに悩んだ経験がないといいます。2000年に資本金1万円で起業して、東証プライム上場企業にまで成長させた実績があります。「なんだよ、そんなハイスペックな人悩みなんてないだろ!」とやじが聞こえてきますが、経営者というのは、悩みの種が多い職業です。起業して上場すると、普通の人が経験しないような多くの困難に直面するものです。
それを示すエピソードを話しましょう。著者は起業して2年目に詐欺に遭ったといいます。ええー?少しずつ売上が伸びた段階で、取引先に商品を持ち逃げされて全財産が吹き飛んだそうです。サラリーマンなら勤務先の会社が取引先からの被害を受けても、自分の懐は傷まないですよね?でも経営者は全損ですよ。普通は1ヶ月寝込んでもおかしくないほど精神的ダメージを受けるでしょう。しかし、著者は翌日には普段通り仕事場に戻って仕事をしていました。資金が回収ができたわけではなく、詐欺師が逮捕されたわけでもない。問題は何も解決していないけど、普段通り仕事を続けたそうです。でもアルミ缶のようにもともとメンタルが強かったわけではないといいます。それでも、悩まない人になることができたのは、悩まない考え方をインストールしたからといいます。
世の中には、「悩まない人=メンタルが強い人」「ポジティブ思考の人」という誤解が広がっていますが、メンタルの強さとポジティブ思考は関係ありません。ええっ?うそ?いや本当です。悩まない人は、悩まないスキルを持っています。成功する人は、悩まない人が多いのは、うまくいっているから悩まないのではないです。悩むという無駄な時間を使うことを選択せず、仕事にコミットするから成功します。
人間は複雑な生き物なので、周囲から見てどれだけうまくいっていてもその気になれば永遠に悩み続けます。たとえば収入が減ると悩みが増えるのは当たり前ですが、その逆に増えても悩みが増えます。ふるさと納税はいくらくらいすればいいか?どの返礼品がコスパいいか?みたいに。ちなみに黒坂の知ってる経営者はふるさと納税が多すぎて、そのために保管場所を借りたそうですが「これって逆にコスパ悪くなったかもしれん」と謎の悩みを持っています。
収入が増えて減価償却費を考慮した節税がいいか?資産運用は何をどうすればいい?みたいに悩み始めます。結婚して主婦になって家庭を支えたい!と夢を持つけどなかなか結婚できないことに悩んでいた人が、専業主婦になった途端、今度は社会とのつながりが切れたことや、毎日同じルーチンワークで年を取っていく実感が強くなることに悩み始めたりします。一方で、借金が何億円あっても全く気にしない経営者もいます。「お前はさすがにもっと悩めよ」と言いたくなるような状況でも、彼らは悩みません。「ハッハッハ、借金が3億円あってもオレは無敵だぜ。今日も元気でバナナがおいしい」とかいいます。つまり、悩みの種があるかないか、多いか少ないかで悩むかどうかが決まるのではなく、持ち時間を使って悩むか?悩まないか?という選択肢があるだけだといいます。なるほど。
よく悩む人は、目の前の問題に心を奪われて、思考停止しています。そういうと、「ばかにするな!ちゃんと真剣に考えてる!」と反論したくなると思いますが、考えることと悩むことは別物です。悩むとは、考えることを放棄して野良猫みたいに同じ場所をいったり来たりウロウロしてるだけで一歩も前進していない状態です。わかりやすい例え話をしましょう。
例えば、Aさん。今いる四ツ谷から新宿まで電車で8分ほど揺られて行く必要がありますが、集中豪雨の影響で電車が運休してしまったとします。この状況にAさんが「こんなはずじゃなかった。もうどうしようもない」と思わずへたり込んでしまったとしたらあなたはどう感じるでしょうか?きっと「こいつアホかよ」と笑うはずです。電車が使えないなら、タクシーで向かえばいい。いや歩いて行くこともできます。場所がわからないなら、近くにいる駅員に聞けば教えてもらえますよね?もっとシンプルにポケットからスマホを取り出してルートを探すだけで解決します。
ここで起きていることは「新宿にいくという目的が達成できなくなった」わけではなく、「想定していた電車での移動が出来なくなった」という小さな小さな話ですよね?それなのに一つ想定通りにいかないだけで絶望するのはおかしな話ですよね?悩む必要がないことをわざわざ悩む選択をして時間をムダにしています。悩む間に歩けば新宿につくじゃないですか?
今の話を聞いて「さすがにそんなバカいなくない?」って笑ってるそこの英語学習者。実は構造的にあなたは全く同じことをしていませんか?「3ヶ月でここまで英語を進めるぞ」と決めたとおりに進まない時に何してた?「想定通り進まなかったということは元々立てた期間目標の計画が間違っていただけ」って冷静に対処する代わりに「やっぱり自分に英語なんて高望み過ぎた。自分はとっくに年を取りすぎているし才能もない。もうダメポうつだしのう」ってこの世の終わりみたいに騒いで放りだしていなかった?試験対策をして受験した英検に落ちたからといって自分を全否定していなかった?いやいや、ただ単に試験に合格するだけの水準に達する時期の計算をミスっただけで、次はしっかりやり込めば確実に合格するのですから、自分の能力を否定する必要なくないですか?
世の中の悩みの9割は、「自分の思い通りにいかない」だけの問題でしかありません。これは「目指すゴールにたどり着けない」のではなく、「予定していたルートの通りにゴールにたどり着けない」というだけです。行き詰まった時は、別ルートを考えれば良いだけの話、わざわざ悩む話じゃないとわかりますね?
思い通りにいかないことと、うまくいかないことの区別をつければ悩みは消えます。混ぜるな危険。悩まない人と悩みがちな人の違いは、この2つを区別できるかどうかです。そこまで分かったら次の話にいきましょう。
2章 もう悩まない!悩みを卒業する10の技術
さて、2章がいよいよ本題、もう悩まない!悩みを卒業する10の技術について具体的な話をしましょう。
1.リフレーミングで悩みを消し去れ
悩みを消し去る技術1つ目は、リフレーミングの力です。
よく、「思い通りにいかないこともあるけど、諦めずに頑張り続けます!」という人がいます。著者いわく、こういうポジティブ思考に毒されている考え方はよくないといいます。これは単に問題から目を逸らし、「なかったこと」にしているだけだからです。でも、悩まない人は問題を無視しないといいます。へー、どんな感じ?
たとえば、田中さんが会社での評価が低いことに悩んでいるとしましょう。田中さん本人は努力をしているつもりなのに、評価が上がらない状況に不満を感じて、会社で居心地が悪い思いをしています。「部長、私の営業成績は前年度より上がっているのになんで評価されないのでしょうか?」「田中くん、確かに前年度より上がってはいるが、この間の飲み会の接待はいかがなものかね。君は一次会でさっさと帰ってしまったじゃないか。そういうところも含めての評価だと思わんかね?」「部長、でも営業の評価は営業の売上で決まるはずでは?」こんな感じでお互い話し合いが平行線なんですよ。でもこの問題の本質は「勤務先での仕事で評価されない」ということに過ぎず、「人生そのものがうまくいっていない」わけではありません。
ここで登場するのがリフレーミングです。リフレーミングというのは、誰もが一度は聞いたことがある、「コップに水が半分しかないと感じるか、半分もあると感じるか」っていうアレですね。田中さんのケースで言えば、そもそも会社での評価が低いことが本当に問題なのかを考えてみましょう。例えば、田中さんは別に勤務先に一生骨を埋める気持ちはなくて、単に経済的に豊かになりたいと考えているとします。実は田中さんには夢があって、将来的に独立を目指して密かに副業でビジネスをしているとします。そうなれば、正直勤務先での評価がバチクソ高くなくても別に何の問題もないですよね?そう、田中さんにとって仕事は人生を楽しく、豊かに生きるための手段でしかない。現在の勤務先でうまく評価されないなら、頑張る場所をズラしてこれから副業で結果を出せれば何の問題もない。そうなれば、勤務先での評価は悩むに値しないと気づくことが出来ます。
英語の勉強で言えば、TOEICでなかなか900点の壁を超えられないで悩んでいるとします。880点とか890点まではいくけど何度受験してもあと少しのスコアアップが出来ない。でも、冷静に考えてTOEICは転職で有利にするための手段という位置づけと思い直せば、890点のスコアで英語を使う職場に転職をしてそこで満足の行く年収、待遇、評価、仕事を得られれば900点突破は必ずしも悩む必要はないという別の見え方になります。むしろ、何年も頑張ってなんとか900点を突破したのはいいけど、今度はそれを有効活用できる場所を探すのに苦労したら別の悩みが生まれてしまいます。「自分はこの数年間をTOEICスコアアップにコミットしたけど、その分早く仕事のキャリアアップの方がもっといい条件の会社に行けた」と思うかもしれないですよね?
自分が真に求めているものは何か?を考えるべきで、手段にこだわって悩むのは本末転倒です。あなたのその悩み、本当に悩む必要はありますか?
2.変えられないものに悩まない
悩みを消し去る技術2つ目は、変えられないものに悩まないです。
悩みのほとんどは他人からもたらされる、と思い込んでいる人は多いですけど、実は自分の内側から生まれているのがほとんどです。何か不快な出来事が起きたとき、多くの人は外部の出来事や事実を変えようとしてしまいます。人間関係でも、衝突した際に相手を変えようとします。「ふざけるな! あいつが悪いんだから、あいつが謝るべきだ。あいつが行動を変えるべきだ」と考えます。でも他人を変えるには多くの労力が必要で、変えられない事が多いです。特に自分は正義で相手は悪というアメーバレベルの単細胞の白黒思考に陥ると、正義を盾に相手をフルパワーでボコりたくなって収集がつかなくなります。でも悪だと思っている相手から見れば、あなたこそが悪だと思っています。実はお互い相手が悪いと思っているんですね。他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ。頭では分かっていても、ついカッとなると変えられないはずの他人を変えようと悩み続けてしまいます。
結論、相手を変えようとするのではなく、関係性を変えることを心がけましょう。相手を変えようと考える人は、どこに行っても同じような人間関係の問題に悩まされます。でも関係性を変えることを心がければ、どんな職場でも対応できます。例えば、嫌な人から距離を置くために席を離したり、リモートワークにするなどの方法も一つです。それでもサラリーマンだと、上司が嫌なやつだと逃げ切れないことも多いですし、逃げるように転職をしてもどこの職場にも必ず一人、二人嫌な人がいますよね?なので確実な方法としては、「自分を変える」ことです。
一番確実なのは、自分が英語力やビジネススキルを身に着けてハイレベルになることです。そうすれば転職先の人のレベルもアップします。正直、人間にはどうやってもレベルがあります。上のレベルにいくほど、命令ではなく、対話をしますし、伝え方の配慮もしてくれる割合が高くなります。黒坂はスキルアップと転職をするたびに、職場の人間レベルが確実の上ったという感覚がありました。ミスがあってもその人を感情的に怒るのではなく、冷静に原因を特定してミスが起きない仕組みを作り直すために話し合う、という具合に建設的な対話をすることが多かったです。自分がバイトや派遣で働いている時は、職場にいやな人がたくさんいることもありましたが、その時は「これは自分のレベルが低いことへの罰なんだ」と思ってスキルアップを頑張っていました。
英語学習についていえば、自分の実力以上に早く進むことはできません。人間の記憶力はどんぐりの背比べなので、20回、30回反復をして覚えるプロセスを2回とか3回と10倍早く進めないと悩むことはムダ以外何者でもありません。ペンギンが空を飛べないと悩むのと同じくらいムダです。変えられないことを悩むのは止めましょう。
3.早く9回失敗しろ
悩みを消し去る技術3つ目は、早く9回失敗しろです。
著者は起業して東証プライム上場企業に成長させるほどの結果を出すビジネスマンですが、そんな超優秀な著者はこういいます。「挑戦は失敗に終わるのが普通。失敗に悩むのはムダ」と。
実は悩まない人ほど、「最初は慣れてないから失敗するだろう」と覚悟してから挑戦します。計画通りいかなくてもいちいちショックを受けません。逆に悩む人は、「絶対にノーミスで成功する」と考えて、失敗を過度に恐れます。しかし、どれだけ努力しても、想定外は必ずあります。1回の挑戦で失敗し、落ち込むのは、私は自分を天才だと思い込んでいますという自己紹介なのでもっと恥ずかしがるべきだといいます。「何回やってもうまくいかない」と落ち込む人のほとんどは2-3回やって諦めてることがほとんどです。頑張っても報われないと嘆く人は、単に試行回数が少なすぎます。
せやかて、失敗はしたくないですやん?と思う人は多いでしょう。そこでアドバイスとしては、「早く9回失敗しろ」というものがあります。どういうこと?9回失敗すれば、10回目以降は成功するという法則があります。もしもこの話が本当だとしたら失敗の解釈が全然違ってきますよね?さっさと9回失敗して、10回以降の成功にたどり着きたくなりませんか?
たとえば新規の飛び込み営業をする場合、当然最初の頃は断られまくりです。1社目に断られたとき、どの条件が合わなかったかを学びます。1社に断れた原因に該当しない2社目に営業しますが、当然、断られます。今度はさらに違う断られる条件を確認します。これを続けると、「買ってくれない顧客の条件をリスト化」が出来ていきます。営業を続けるほど、それに当てはまらない会社に絞り込んでいくわけですね。こうして、10社目で初めて受注が得られます。もう分かったと思います。断られることは失敗ではなく、「確実にムダになる避けるべき条件の抽出作業」です。これを継続すると11回目、12回目とそれ以降は、ドンドン営業が成功します。100回やれば、91勝9敗なので成功率91%です。この法則を理解すれば、ただ失敗が怖くなくなるというだけでなく、毎回の失敗から「うまくいかないパターンを学ぶ」という新たな視点の獲得になります。だから失敗しないようにと悩むことはムダ以外の何者でもありません。どんな分野でも、完全に失敗するパターンは限られています。もちろん英語もそうです。
過去動画でお伝えしてきた通り、黒坂はいろんな勉強法を総当りで試してきました。英語の塾、英会話スクール、英語日記、聞き流し英語、ありとあらゆる勉強法を試してきて全部うまくいきませんでした。が、英語多読でうまくいきました。ビジネスも同じです。今やってる仕事の10倍くらい新規のビジネスに手を出して失敗しました。この動画チャンネルも同じで、再生数やチャンネル登録が増える動画は上位10%のエース動画だけです。ぶっちゃけ、人間は失敗からしか学べません。歴史を学んでわかることは、人類は歴史から学べないことだという言葉があります。もう一度いいます。人間は失敗からしか学べません。さっさと失敗して賢くなりましょう。
4.失敗はおいしいネタ
悩みを消し去る技術4つ目は、失敗はおいしいネタです。
成功社長同士が集まると、話題は大抵「失敗自慢大会」になります。自分はどれだけ稼いだか?じゃなくて、どれだけ大きな失敗をしたかについて自慢し合います。自分の成功をひけらかして年収が1億円突破とか、資産が5億円突破といっても、上には上がいます。中途半端な自慢話は、ただ自分の器の浅さ、レベルの低さを晒して恥をかくだけです。
一体どんな失敗自慢をするのか?本書によると、朝オフィスに行ったら社員が誰もいなくて、机に辞表がずらりと並んでいたとか、会社を何回も潰したという話です。著者も詐欺で全財産を失った話は講演での「鉄板トーク」として毎回ウケるといっています。
挑戦者は挑戦しない大衆の何倍も失敗を繰り返すことになります。でも、真の挑戦者は失敗しても諦めずに、最後は必ず成功を手に入れますから、このループを経験していると、失敗を面白がれるようになります。「どうせこれも将来、役に立つネタになるな」そういう感覚が生まれて、失敗すると早くも喜びを先取りしてワクワクし始めます。こんな感じで失敗遺伝子が骨髄移植されると、「絶対的な悪い出来事」が人生から消えてなくなります。このメンタリティがDNAに刻み込まれた人はぼっとん便所にスマホを落としても「これは新機種を買い替えるチャンス! やっぱり自分は運が良い」といいだし、ありとあらゆる出来事をすべてをラッキーに変換できるようになります。
黒坂は普通の人より何倍も失敗してきました。英語でも色んな流派を経験して結構な金額をブチ込んで失敗してきたので、「これをやると確実にうまくいかない」ということを聞きかじったレベルではなく、肌感覚で知っています。今は英語学習者経由からも山ほど失敗事例を仕入れているので、英語学習の失敗パターンについては誰よりも詳しいと思います。こうなる強い。ありとあらゆる失敗パターンを熟知しているということは、そこを回避する方法をこうして人に教えることができます。自分の子供にも英語を教えられます。もしも自分が将来的にアラビア語とかイタリア語を勉強するとなれば、英語の失敗パターンを輸入して勉強することでものすごく効率的に勉強できます。英語以外でもたくさん失敗をしたので、人前で話すネタも豊富にあるので天下一失敗大会に出場してもしっかり戦えます。なので今後はもう失敗したことに悩まないでください。すべて将来おいしいネタでしかありません。
5.必要ないものに悩むな
悩みを消し去る技術5つ目は、必要ないものに悩むなです。
この世にはたくさんの言い訳があります。世界三大珍味は「トリュフ・キャビア・フォアグラ」ですが、世界三大言い訳は「お金・時間・年齢」で間違いありません。
「お金がないから成功できない」「時間があればやりたい」「若い頃に戻ったらすぐ行動する」そうやって何もしない人が日本人だけでざっくり3億人以上います。「もしも10億円あれば何をしたいですか?」と質問すると「資産運用をしたい」と答える人がいますが、投資するだけなら1000円あればできます。「起業する」「政治家になる」といった答えも、お金がなくてもできます。「将来、有機野菜を販売するビジネスをしたい。でも開業資金がなくてできない」と悩んでいる人がいるとします。でも別に多額の資金なんていりません。目的はあくまで「有機野菜を売ること」ですから、電車で地方にいって有機野菜を買ってきてそれを移動販売すれば1日で実現できます。いつかやりたい夢、というもののほとんどはお金はいりません。極端な話、アメリカのApple、Google、メタ(旧Facebook)、Microsoftは、学生がほぼ無一文の状態から起業しています。巨額な資金なんてなくても、世界トップ企業を作ることはできます。
「自分が英語に成功しないのは若くないから語学の才能がないから」と言う人はものすごく多いですが、若くなくても英語力を付ける人は世の中いくらでもいます。本来、悩まなくていいことに悩んで時間をムダにするだけでなく、悩まなければ成功していたのに悩んだせいでうまくいかないのは本当にムダだと思いませんか?英語力の獲得に必要なのは多額の資金でも、若さでも才能でもなく、長期間正しい努力を継続するスキルだけです。
6.書くことで悩みは消える
悩みを消し去る技術6つ目は、書くことで悩みは消えるです。
悩むだけで考えていない人は、「あーでもない、こーでもない」と意識をさまよわせ、解決策を探さずその場をウロウロしているだけです。悩みを解決できない人はとにかく頭の中で堂々巡りをしています。腕を組んで目を閉じたまま考えていると、堂々巡りしてしまい、結論が出ません。考えているようで実は痛みを360度じっくりと味わって想像力を膨らませて苦しみを観察しているだけで、実は何も考えられていません。一方で悩まない人は「悩みを書き出す」ことをしています。書き出すことで確実に前進します。1時間使って頭の中で悩んでも一歩も前に進みませんが、書き出すことで格段に前進します。
なぜなら書く、という行為は思考そのものだからです。悩みを文章にして書き出すと、自分の状況や心理を、冷静に第3者の視点で客観的に見られるようになります。黒坂の元には毎日、英語学習者からの課題解決を求めて相談が寄せられますが、たまに「…質問を長々書きましたが、書いている内に自己解決したので返信はいりません」と言われることがあります。そう、書くだけで自分が何に悩んでいるかを冷静に認識できて、その対処法を思いついてしまうので書いた時点で問題が解消されてしまうことは本当に多いです。
悩みがある人はとにかく文章にして書いてください。日記でもSNSでも構いません。とにかく書くこと自体に価値があります。
7.「できない」でなく「やらない」と認識しろ
悩みを消し去る技術7つ目は、「できない」でなく「やらない」と認識しろです。
「英検1級に合格できますか?」と尋ねると、ほとんどの人は「できません」と答えます。普通の人は物事を「自分にできるか、できないか」という自分軸で考えて、できない理由を自分の能力や年齢にあると考えてムダに悩みます。彼らは「自分にできないことができる人」を見たとき、その人がなぜできたのかを理解しようとせず、ただただ「自分にはあんなにすごいことはできない」と思考停止します。でもそもそも論として、そのように「自分には能力がないから無理」という人は本当は「できない」というより「やりたくない」と思っていることがほとんどです。
英検1級は確かに1日や2日努力したくらいで取れるものではありません。でも、盤石な語彙力を身に着けて、必要なインプット、アウトプット訓練を重ねて過去問の正答率を高めていけば、合格するラインに到達すれば英検1級ホルダーには本当に誰でもなれます。東大医学部のように日本トップのブレインが少ない席をかけて戦う血で血を洗うレベルの競争試験とはまったく違います。でも出来ないが口癖の人は何をいってもやろうとしません。「英検1級は語彙力が最重要ですが、英単語の暗記は誰にでもできますので時間をかければ大丈夫ですよ」と伝えると、今度は「仕事が大変なので時間がない」と逃げる。本当はやりたいけどできないと思いこんでいるだけの人なら、「自分は記憶力に自信がないですが、それでもできる方法論はありそうですか?」と具体的にできる方法に興味を持つはずです。そこに興味がいかない時点で、本当は心の中でやりたいと思ってないということです。
しかし、悩まない人はまったく別の視点を持っています。他人が実現できることは、やり抜けば自分にも実現できると信じています。悩まない人は「物理的、現実的にできるものは自分にも実現できる」と考えます。悩まない人は、他人ができる理由を冷静に探り、現在との自分のギャップを理解し、その差分を埋めていくアクションを継続すれば自分にもできると考えます。そして「やろうと思えばできるけど、人生の優先順位的に別のことを頑張りたいから今は英検1級は要らない」と冷静にできることできないこと、そしてやりたいことやりたくないことを分別して考えます。
もちろん、アーティストやアスリートのように個人の才能が大きく影響する分野もあるでしょう。大谷翔平選手をどれだけ分析しても、我々は彼のようにはなれません。でも、英語学習や英検、TOEICのような分野は、才能よりも圧倒的に方法論、勉強の技術こそが重要です先人の成功者を徹底的にやり方を調べて、うまくいったやり方を自己流を混ぜずにそのまま取り入れれば、100点とはいかずとも90点以上は取れます。
黒坂もそうです。サラリーマンの頃は「起業して10年後も生き残る会社はたったの6%。超天才だけが生き残る熾烈な競争社会」とビビりまくっていました。でも独立するとこの感覚は全く違いました。「生き残りを考えて真剣に勝負してるビジネスマンは全体の10%もいないから、真面目にやれば誰でも生き残れる。意外とイージーな世界」という感覚です。
起業するような社長やフリーランスは超エリートの優秀な人ばかりだと思っていましたが、実際は全然違います。時間の約束を守らない、契約書を交わしているのにすっぽかす、平気で詐欺話を持ちかける、専門分野の知識もボロボロ、勉強なんて1秒もしないで経費でキャバクラで遊んでばかり。粗悪品をきれいにデコレーションして高く売り抜けようとする。こういう人を山ほど見てきたので、「起業する社長やフリーランスは超エリート」という幻想が崩れて、「起業する社長やフリーランスはまともな社会人生活が務まらず、サラリーマンから逃げて来た人たちが多くて、一部の優秀な人が目立っているだけ」という認識になりました。自分は別に能力が高いわけではないですが、発言と行動を一致させてビジネスをしているだけで「あなたは信用ができる。誠意がある」とやたらと褒められるので逆にビビるという現象が起きています。
8.面白がるスキル
悩みを消し去る技術8つ目は、面白がるスキルです。
仕事がつまらないという人は多いです。そういう人は「面白さ」は対象そのものにあると考えて、世の中には「面白い仕事」「面白い遊び」「面白い本や映画」があって、面白い仕事に出会えるかどうかは運次第、たまたま面白ければ面白い仕事に、そうでなければつまらない仕事になると考えます。一方で、仕事の面白さに悩まない人は、「面白さのある場所」が違うと考えます。面白さとは対象にあるのではなく、面白がるスキルが自分にあるかどうかを考えます。
本書で面白いエピソードが紹介されています。ある女性は、とにかく飽き性で色んな職場で様々な仕事を経験しますがどれもこれもすぐに飽きて転職を繰り返していました。あまりにも仕事をコロコロ変えるのでとうとう正社員で働ける場所がなくなりました。彼女はやがて、スーパーのレジ打ちの仕事にたどり着きます。当然、飽き性の彼女はレジ打ちの仕事にすぐ飽きますが、「ここですぐ逃げたら同じことの繰り返しになる」と飽き性を克服しようと考えます。過去の日記を見直していると「かつて自分がピアニストを目指していたこと」を思い出します。あれ?もしかしてレジ打ちの仕事ってちょっとピアニストに似ていないか?彼女はレジ打ちをピアノの演奏に見立てて技術を極めることを決意しました。ボタンの位置を暗記して、リズミカルにレジ打ちをすることでスピードが上がっていくのが楽しくなっていきました。数多くの仕事をしてきた彼女にとって、最も面白い仕事はレジ打ちになったということです。どれだけ単調な仕事でも「技術を極めてそれを面白がるスキル」があれば、面白い仕事に変えることができるという話ですね。ある時、彼女は「今日はやけにお客さんが多いな。何もセールはないはずなのに」と周囲を見渡すと、別のレジにお客はいかず、自分のレジだけ長蛇の列が出来ていることに気づきました。レジ打ちを極めすぎた結果、お客さんも彼女のスピーディーなレジ打ちを求めて並ぶ様になったという話です。この話わかるw 自分もレジ打ちが速い担当者を覚えていて買い物をする時は速い人のところに並びますね。
「仕事がつまらない」と悩む人は面白い仕事を求めて転職をしますが、最初は新鮮な仕事でも必ず飽きてつまらなくなります。仕事を面白くするには、技術のレベルアップが必要になります。やればやるほどスキルが上がってレベルアップすれば、どんな仕事も面白くなっていきます。仕事の内容に悩むのではなく、仕事の進め方を考えるべきだという話ですね。
9.ギャンブルではなくチャレンジをしろ
悩みを消し去る技術9つ目は、ギャンブルではなくチャレンジをしろです。
「どうしても思い切って行動する勇気が出ない」と悩む人は多いです。SNSには「今すぐ行動しろ」と促すメッセージで溢れていますが、かといって何も考えずに突っ走るバカになりたいわけではないですよね?
勇気が出なくて動けない人は、「行動=ギャンブル」と捉えて悩みます。人間は得するより損をする方に3倍強く反応するので、失敗することへの強い恐怖心を抱きます。やるべきはギャンブルではなく、チャレンジです。ギャンブルは結果が運否天賦任せなのに対して、チャレンジは結果がある程度見えていて、100%成功は確約されていませんが、勝率が高い挑戦をすることです。成功率70%、失敗率30%の勝負が続くなら、運悪くたまたま負けが続く場面があっても統計的に継続すれば必ず勝つ回数が多くなります。なら勝率が高い挑戦は論理的にやる方が確実に得するということです。
勝率の高い勝負をするには何が必要でしょうか?それは「調べる力」つまりはリサーチ力です。行動力という言葉が多いですが、調べるということも行動力の一つです。行動力がない人は体を動かす前の段階、調べる途中で面倒くさくなって力尽きます。ではなぜ面倒くさくなって放り出すのか?彼らは一発大逆転ホームランを狙っているからです。でも悩まない人はそうは考えません。一発でホームランを狙うのではなく、着実にヒットを重ね、点数を積み重ねる勝ち方を研究します。
黒坂はフルーツの通信販売の会社を経営しています。去年から熊本県のふるさと納税にも出品するようにしています。ネットショップ業界では「とにかく有名テレビ番組に取り上げられて注文が殺到したら最高」と考えて取り上げられるように見てくれを整える人が多いです。でも実際に注文殺到するといいことばかりではないとわかります。過去、実際に有名芸能人の番組に取り上げて半年分の注文が1日でくるほどの注文殺到になったことがありますが、バックヤードがパンクしててんてこ舞いになりました。そしてこのような爆発的な売上はブームが去ると一気に落ちます。それよりも日々の注文数を底上げした方がよほどいいです。
英語の勉強をやりたいのに始められない。英語力をつけていざ仕事で活用したいけど、物怖じして転職に踏み切れない。このように新しい挑戦にビビってしまう人は、挑戦をギャンブルと勘違いして悩み続けて動けません。原因は情報力不足です。徹底的に調べればそうした挑戦はギャンブルではなく、期待値のある勝率の高いチャレンジという見え方に変わるはずです。
10.とりあえず「ラッキー」と口に出す
悩みを消し去る技術10つ目は、とりあえず「ラッキー」と口に出すです。
はいはい、スピリチュアル、宇宙の波動、言霊、心霊話なんて要らねえよと思ったかもしれません。ぶっちゃけ、自分はちょっとこの記述は疑っていました。それまですごくロジカルで説得力のある話が続いてきたのに、ここに来て突然ポジティブシンキングですか、と。でもよく読むと違いました。これは脳科学的に根拠ある科学、サイエンスの話です。
「ラッキー」と口に出すことで、人間の脳は何がラッキーだったのかと原因を追求します。例えば、雨が降ってきた時に「ラッキー」といってみます。そうするとなぜ?と脳からその原因を探す司令が下ります。「なぜなら雨の日は車通勤が増えて、電車の混雑が緩和されるから」と考える。ボーナスが少ないと感じた時も「ラッキー」といいます。いやいや流石にこれは苦しい言い訳だろ。と思いかもしれませんが、それでも無理やりラッキーといいます。するとまたまた脳はなぜ?と原因を探るように指示が飛んできます。「なぜなら脱サラや投資について考えるきっかけができたから」と解釈します。そのまま、書店に駆け込んで資産運用や起業の本を手に取ることもありですね。
このように、思考を少し変えるだけで、日々の出来事がすべてプラスに感じられるようになります。著者も詐欺に遭った時、一瞬はめちゃめちゃ落ち込んだそうです。そりゃそうですよね。「詐欺師に対して腸が煮えくり返るほど腹が立ち、同時に詐欺を見抜けなかった自分にも腹が立った」とこういいます。でも、考え方を変えて「いやいやラッキー。なぜなら、起業の初期でこのくらいの損失で済んでよかったよ。これから会社が大きくなって事業規模が拡大したら、途方もない大金を失っていた」こう思うようにしたことで講演の話のネタになるし、その後は相手を見抜く眼力もついたという話です。
これはむちゃくちゃわかります。成功してる人ってとにかく悪態をつかないんですよ。普通はチキショーといいたくなることをハッハッハと笑っているんですよね。自分も今日からラッキーを言葉に出すようにしたいと思いましたね。英語学習者も真似していきましょう。「想定通り英語が進まなかった。ラッキー、なぜなら初期段階で計画の間違いに気づくことが出来たから」「テキストの書き込みに使っていたボールペンが壊れた。ラッキー、なぜなら気になっていた新作ボールペンを買い替えるチャンスだから」これですよ。
今回は以上になります。いやあ、個人的にこの本本当に面白かったですね。自分も色々と悩みがありましたが、全部この本のおかげで吹き飛びました。長い人生、長期で考えたら自分が抱えていた悩みなんて本当にしょうもないものばっかりということに気付かされましたね。悩みの良くないところは、悩んでいても問題は解決しないし、シンプルに時間のムダだし、悩んでいる姿はあまり魅力的ではないから人もよってこないという点にあるんですよね。やっぱり失敗しても色々とうまくいかなくても、笑って明るく前向きな人の方が魅力的だと思います。昔はノーテンキな人って問題の種がないだけだと思っていましたが、本書を読んでそうではないと。あくまで悩まないという選択をし続けてきた達人だということがよくわかりました。この動画をきっかけに英語の悩みを全部吹き飛ばし、そしてこれまで悩むのに使っていた時間のすべてを前進することに使いましょう。ほなまた。
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>>>「悩まない人」の考え方 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30 著:木下勝寿さん
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英語学習の先延ばし癖を一発で破壊! 今やる人になる40の習慣

今回は英語学習の先延ばし癖を一発で破壊! 今やる人になる40の習慣について解説する。今回取り上げる参考図書はこちら。ドドン。知らない人は誰もいないほど有名にな林先生の「いつやるか?今でしょ」のエッセンスがこの本には詰まってる。今でしょという言葉は2009年に発して、2013年に流行語大賞に輝き、今やそこから10年以上時が過ぎた。だけど、今の時代でもまったく古臭くなることはなく、むしろ変化の早い現代だからこそこれまで以上に「いつやるの?今でしょ!」の重要性が高まったと思う。
今回は「英語の勉強をやらないといけないと頭では分かってるけど、つい後回しにしてなかなかすぐ動けない」とお悩みの人に「いまでしょ」の精神を骨髄移植する動画になってる。最後まで見ることでしっかりDNAまで届いて、この動画で先延ばし癖を完全に治療できる。その結果、英語の勉強をするやる人に変身できる。
といってもね、でもね、分かる。「せやかて黒坂さん、いまでしょって言われたらたしかに一瞬は脳が沸騰するけど、3秒後にはかき氷みたいに冷たくなってますねん。今回の話も視聴した直後だけ熱いホッカイロみたいな精神論なんでしょ?行動力も生まれつきの才能なんやー!」ってそうやって疑いの気持ちを持つ人がいるのはよく分かる。でも違う。この本、失礼ながら自分もちょっと精神論かなと思って開いた。でも違う。実はこれはコテコテの技術書だった。ウソだろマジかよ。
確かに人間の気持ちは移りやすく、今やらなければ!と言う熱い思いは3分間ですぐに覚める。その一方で思った事は直ちに実行に移して成功を収める人がいるのも事実。一体、両者の何が違うのか?これこそが「技術の差」なんだ。技術である以上、補助輪を外した自転車を乗るのと同じで、身につけたら誰でもできるという話だよな?確かに。これまで先送りにしない技術を持っていなかった。ここまで話を聞いたあなたはどうする?その技術ほしいよね?いつ?今でしょ?ということで動画を見ていこう。
本書でいろんな提案がある中で、これは視聴者の英語学習者に使える!と感じるポイントだけをピックアップする。ではいこう。
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目次
1.デスクを英語の戦闘モードにする
「その人の頭の中身を知りたければデスクを見なさい」という言葉がある。これはね、すごく分かる。正直、デスクの上ってその人の頭の中のすべてが現れる。きちんと整理整頓されていて、ムダなものがない。必要なものを必要な分だけ、必要な時に取り出して仕事や勉強ができる人は、頭の中もスッキリ整理されているシゴデキだよね。
その反対に机の上がぐちゃぐちゃ、勉強の本の上に仕事のファイルが積み上げられていて、なぜかその横にビームライフルを撃つνガンダムのプラモと謎の萌えキャラのフィギュアが並べられてる。3日前に食べて空っぽになったコンビニ弁当の箱が積み上げられてなんかちょっとカレーの匂いとか漂っていて、油断すると今にも雪崩が発生しそうなデスクの人、多分仕事できない人だよね?
林先生いわく、デスクを戦闘体制に変えろという。え?ちょっと待って。どういうことですか?日本刀や火炎放射器を机に忍ばせていつでもゾンビと戦う状態にしろってことですか? いえいえ、やめてください。警察に捕まってしまいますw 具体的にいうと緊急性の高いタスク、現在対応中のタスクはあえて机の上に出しっぱなしにしろってこと。え?机の中に片付けなくていいの?違う、あえて見える化しておくの。ほほう。そしてたとえばデスクの右側は緊急性の高いゾーンにしておくとか、赤色と黄色の付箋を使って緊急性の高い仕事には赤い付箋を貼るみたいに、視覚的に見てすぐわかるようにしておけという。緊急の赤い付箋を貼っているのが目に入れば、いつやるの?今でしょモードになるって話。確かに確かに。これは使えるよね? 今まで今言った逆やってなかった?緊急性の高いものを机にしまって見える化してなかったから、「うわー、これすぐやらないとやばいやつだったー」みたいなのあったよね?
今の話を英語学習に落とし込むと、きりがいいところまでやってから寝る、じゃなくてあえて切りよく終わる。そして翌朝、前日の夜に勉強したテキストを開きっぱなしにしておくとすぐ続きに取り掛かることができる。「今朝は何からやろうかな」このようにイチイチ判断、決断が入らないので、デスクに向かうと1秒後に戦闘モードになるので今すぐやれるってこと。机を見ると即戦闘モードになれる。
2.成功法則より失敗法則から学べ
世の中、一流や社会的成功者と言われている人は華々しい成功ばかりが取り上げられている。「人生も勉強もこうやったら成功できる」と言われがち。再現性のある成功する方法には、たくさんの人が群がってる。でもね、見落としがちな事実がそこにある。それは成功には必ず失敗がつきものということ。つまり、我々一般ピーポーと比べて、成功者ほど失敗回数はケタ違いに多いという事実がある。確かに成功する型、テンプレはあるにはあるけど、1つの成功を作るために100の失敗は当然ついてくるけどそこは覚悟できてまっか?という話なんだ。
今画面に出している図を見てほしい。世の中の成功と失敗はこのような構図になっていて、ほとんどの人が失敗してもうダメポとやる気がなくなる理由は「もしもうまくやれば失敗でははなく、成功した道を選べたはず」という幻想によるもの。でも、実際には挑戦する上では成功と失敗の2つの道があるのではなく、遠くの成功に向けて障害物競争のような失敗というハードルがいくつも用意されていて、諦めずに最後まで続けられるかという話こそが真実。成功したい、失敗したくないという考えは間違い。成功したいなら、その途中にある失敗は必ず何度も乗り越えるというのが正しい考え方。だから試行錯誤の段階にある失敗は厳密には全然失敗じゃないってこと。

加えて、僕私がうまくいった秘密の成功法則、みたいな話も往々にして美化され、脚色され、彼らが用意した商品サービスを販売するための撒き餌に使われていて、その本人はできたけど一般の人には再現性がないことも多い。我々が学び、参考にするべきは輝かしい成功事例ばかりじゃなくて、むしろ再現性の高い失敗から学べという話なんだ。何か新しい挑戦をする際に情報収集を一生懸命やるけど、行動を一切しない人はたくさんの成功法則を見すぎてどれが正しいかわからず、その疑問を解消するためにさらに新しい成功法則を追い求めて、ますます混乱状態。結局、答えにたどり着けずに挫折というパターン。迷いがあるので今でしょができない。
じゃあここから具体例を話していこう。たとえば歴史書や偉人伝などの伝記を読むと、どうしても成功事例が多い。歴史の天才、偉人は自分とはかけ離れた存在で参考になる部分もあれば逆に真似をしたらダメなものもある。たとえば自分が歴史上の偉人で一番好きな人物、発明王エジソン。「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」 とか「発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ」といった成功するためにはイチイチ失敗にめげず、正しい努力を膨大な量積み重ねれることが大事、という名言を残した。こうした名言からは非常に多くの学びと再現性に溢れている一方で、参考にしたらダメな名言もある。
たとえば「高い集中力を作るには部屋から時計を捨てろ」と彼はいってる。時間を意識しないことで集中しろって話なんだ。だけどこのアドバイスは凡人に再現性はない。エジソンは大天才であり、彼は研究所に寝泊まりして持ち時間すべてを研究に投資できたモンスターなので、時計を捨てて時間を気にせず目の前の研究に高い集中力で没頭できた。でも、我々のような一般人は時間を意識して限られた時間を終わりから逆算することで、高い集中力を生み出す方が断然再現性もあるよね?逆に忙しい現代人から時計を奪ったら「今何時?」って逆に集中力がなくなる。なので、成功者のいう話は全部がデタラメで参考にならないとは言わないけど、再現性のある話、ない話も混じっているので気を付けて選別する作業が必要ということ。
その一方で失敗からは非常に高い再現性がある。失敗を学ぶということは、これまで見えなかった落とし穴がくっきり浮かび上がることで、それをひょいひょいと避けて通ることで「確実に」失敗を避けることができる。しかも失敗はどの成功者も似たような話をしていて、パターンの数が限られている。だからあらかじめ抑えるべき失敗の型を一通り学べばすぐに走り出せる、つまり?そう、迷いが晴れて今でしょになるってこと。じゃあ歴史から学べる失敗の法則の圧倒的第1位は何か?結論、それは「情報不足」。これに尽きる。
実際に歴史に学んでみよう。わずか数時間で決着がついた「1600年の関ヶ原の戦い」、徳川家康の勝利を決めた最大の理由は情報戦だった。逆に言えば、相手側は情報の重要性を見誤って敗れたと言える。家康がやったことは何か?各大名の動向を常に把握し、スパイを駆使して敵の動きを探り、彼らの心情や意図をつかみ、的確に対応した。特に、裏切りの可能性がある大名を巧みに操り、石田三成が率いる西軍の士気を崩す情報操作を行った。決戦当日、小早川秀秋(こばやかわ ひであき)が寝返った後、西軍の他の部隊は動揺して戦場は大混乱に陥った。その結果、わずか数時間で西軍は崩壊して、家康が勝利を収めた。これが関ヶ原の戦いは家康の情報線の勝利と言われている理由。
同じ話が第二次世界大戦でも言える。アメリカは日本の軍事通信を効果的に傍受し、暗号を解読することで、日本の戦略を先んじて知ることができた。その典型例がミッドウェー海戦。アメリカは日本が次にミッドウェー諸島を攻撃する計画があったことを事前に把握していたので、奇襲を計画していた日本海軍を逆に待ち伏せして大打撃を与えた。この戦いは太平洋戦争のターニングポイントで、日本海軍の攻勢が大きく鈍った重要な戦いとなった。確かに日米の経済力や軍事力、国力や技術力の差も大きかったけど、一つには戦争における情報の重要性を見誤ったということも敗因として考えられる。
これらの話を聞いてわかることは、情報不足で勝負するとほぼ確実に負けるということ。そしてまんま英語学習でもあてはまる。英語を始める人についていえば、何も情報がないというより、ウソの情報を正しいと思い込んで、そのせいで正しい情報を素通りしてしまっていることが敗北の原因となっていることが非常に多い。英語は誰がやっても時間がかかる長期戦の科目であり、魔法や裏技は存在しない。でも、その真逆の主張がたくさん目に入るから、英語は速習できると勘違いしてスタートする。
その他、学習メソッドのいいとこ取りも典型的な失敗パターンになる。たとえば、英語のリーディングは多読で、リスニングは聞き流しで、英会話は語学留学で伸ばす、みたいに複数の流派を浮気しまくることでそれぞれのメソッドの優先順位や重要ポイントが崩れて、結局どれも手に入らないみたいな人が非常に多い。
最初に戦略を間違え英語を速習する、色んなメソッドを同時並行でやるということをすると、その後の努力の質や量といった戦術をどれだけ頑張って工夫を凝らしてももはやその過ちを取り戻すことができない。繰り返す、戦略のミスを戦術で取り返すことはできない。こうした悲劇は無数の先人が失敗して、昭和、平成、令和と時代は変わってもずっと同じパターンの失敗の歴史を繰り返してる。じゃあ、あなたは過去の先人の失敗の歴史から学んで悲劇を回避すればいいじゃない?そうしたら成功できるじゃない?こういう話になるわけよ。
ちなみに英語の勉強をする以前に抑えておくべき重要ポイントについては、こちらの過去動画で解説しているのでこれから英語の勉強を始めたい人とか、最近やり始めたけどいきなり躓いてしまったので軌道修正が必要だという人は必ず見ておいてほしい。
3.英語学習のスクリーンタイムで集中力を作る
iPhoneにはスクリーンタイムというアプリがある。何にどのくらい時間を使ったか?ということが分かるあれだ。実は英語学習のスクリーンタイムを作れば、失われた集中力を作ることができるって話。
世の中には「自分には集中力がありません」という人がいる。うんうん、分かる分かる。自分もそう。ちょっと英語の勉強を始めたら、次の瞬間にスマホのLine通知が来てすぐそっちをみてしまう。そんな視聴者の声が届いている。でも、本当の意味で集中力が0の人間はいない。だって考えてみて。上司からフルパワーで怒られて詰められて、どうすればこの場を切り抜けられるか?ってめちゃめちゃ考えてる時に「そういえば、地球温暖化はどうやって止められるのだろうか?」って別のこと考える人いる? むちゃくちゃおもしろい映画のクライマックスシーン見ているときや、恋人とデート中に「タコとイカは似てるけど、一体、何が違うのか?」って考えてる人いる?いないんだよ。
要するに、何もしなくても鬼の集中力が宿る時は、努力しなくても集中力は無限に湧き上がってくるわけ。問題は英語学習という、人工的に集中力を作らないといけない時にバシッとインスタントラーメンみたいに素早く高い集中力を作れるかどうかが大事なのよ。なるほど分かる。そして人工的に集中力を作る方法は実は技術で作り出せる。じゃあその気になる方法を聞いていこう。
まず、ファーストステップは「自分は生まれつき集中力がない」という思い込みを捨てろってこと。集中力は本来、技術の問題だからこれから学んで身につければいい。このように発想を切り替えるところからスタートしよう。我々は強い思い込み、印象をまるで万有引力の法則のような事実かのように解釈する重い病に侵されている。まずはここを変えよう。大丈夫、この動画を見ているあなたにも間違いなく集中力は作れる。これから作っていこう。
じゃあ次に具体的にどうすればいいかをお伝えする。1つ目、生活のリズムを固定化する。寝る時間、食事の時間、勉強の時間、こうした日頃のルーティンをできるだけガチガチに固定化する。集中力がない人。ほとんどがルーティンが砂利道みたいにガタガタ状態。ある時は夜中3時までネトフリ見てたり、またある時は疲労困憊して夕方寝て起きたら夜中、こういう感じはダメ。とにかく固定した時間をずらさない。それがたとえ土日祝日、年末年始でも一緒。一度決めた理想のルーティンを接着剤で固定化する。
そうするとどうなる?ルーティンを固定化して習慣化すると、自動化する。確かに。その時間が来ると体が自然に動く。12時になると腹がグーとなって昼ご飯を食べる。習慣化しているから、英語の勉強をする時に心理的な抵抗がない。さあやるぞという決意もいらない。自然に体が動いて勉強ができる。満員電車で単語帳を開く習慣ができれば、やる気に関係なく電車に乗って気がつけば本を開いて降りる駅まで集中する状態になる。
2つ目、集中した時間を記録する。まさにこれが英語のスクリーンタイムだ。たとえば昼の13時から英文法スタート、集中力が切れて他のことをやりだした時に時計を見る。そうしたら集中力が持続する時間が把握できる。うわ、頑張るぞと決意したのにたったの15分!すくねえ。あまりに集中できずに愕然とする。でも気にしなくてもいい。とにかく時間を記録する。するとどうなる? 翌日勉強する時は昨日集中できた15分という基準ができる。そう、誰しも考えることが次は15分の壁を超えて17分、いや20分集中して記録を更新しようと頑張る。20分できれば、次は25分、そして30分。コツコツ記録を取ると、徐々に記録が伸びていく自分の成長に嬉しくなり、そこからさらに創意工夫が生まれる。これまで安物の椅子を使っていたけど、いい椅子に買い直して疲れづらくしよう。とか、スマホは機内モードにして別の部屋に置いてみよう。とか少しでも集中力の記録更新をするために工夫をするようになる。つまり、スクリーンタイムという記録が高くて長い集中力を作ってくれる。
これ逆も然り。黒坂はスマホのスクリーンタイムで、自分で思っていた以上に使用時間が長かったことに愕然として危機感を覚えた。このスマホを使っていた時間を他の有意義な活動に使うことができれば、もっともっと人生を良くすることができる。そう感じて、意識的にスマホを遠ざけるようになって、スマホをチラ見見する代わりに、本や雑誌を読んだりネットで記事を書く時間を増やしてできるだけ意味のある時間を過ごすように心がけてる。
4.努力の基準値をバグらせる
林先生が東大に合格した生徒にアンケートを取ると「そこまで勉強量は多くなかったのに、意外にも合格できた」と言う回答が多く出るという。でもランクが落ちる大学の合格者に同じ質問を聞くと「かなり勉強した。大変努力をした」と言う回答が非常に多く出ると言う特徴があるという。でも冷静に考えると、どう考えてもFラン大より東大に入る方が勉強の量も難易度も大変なことは明らかなのに、こんな回答になるのか?
東大合格をして「そんなに勉強しなかった」と答えた学生に「君はどのくらい勉強をしたか?」と聞いてみると、「平日は6時間、休日は8時間ぐらいしかしなかった」と答えた。でも、これって普通に考えれば相当勉強したといっていい。しかも学生で授業中の時間はカウントしてないので、学外で主体的に勉強したのがこのくらいということ。でも当の本人はすごく勉強したと言う感覚がない。これはある意味で、2時間正座した足くらいに感覚が麻痺してる状態。東大に合格するような学生は、周囲も勉強をたくさんするハイレベルの仲間に囲まれて切磋琢磨して勉強してるから、「平日6時間の勉強で頑張ったとはいえない」という精神構造にショッカーの改造手術を施された状態。言い方を変えれば努力の基準値がインフレしたってこと。
自分より頑張ってる人はたくさんいる。あの人は平日8時間、そしてこの人は9時間やってる。でも自分はたったの6時間。まだまだやれるはず。こういう「自分はまだまだ」と言う感覚が、努力の基準値をインフレさせる。そしてまだまだ自分の努力が足りない!という素敵な勘違いは「ぼやぼやしてるとライバルに差をつけられる。じゃあいつ頑張るか?いまでしょ?」になるって話。
5.プロの勉強家になれ
世の中に最悪なビジネスマンがいるとすれば、それはプロ意識のないビジネスマンのことで間違いない。
よく仕事をする上で「自分はこんなに頑張ってるのに報われない」「一生懸命やったけど給料が上がらない」「仕事楽しくない」こういう話はすごく多い。でも林先生は厳しい言葉を残す。「仕事を頑張るとか一生懸命やるって当たり前すぎるでしょ」と。逆にお金をもらって義務が発生する、プロとして真剣にやるべき仕事で手を抜いてる人が異常。SNSではいかに楽で手を抜いて仕事をサボってるか?みたいな謎の自慢を見るけど、ああいうのは完全に頭の狂った異常者、その人を信じて大事なお金を払ってる会社やお客さんが「いえーいワイお金もらってるけど、ガッツリサボってまーす」みたいな投稿を見てどう感じるか?という想像力をかけた脳みそ3歳児のお子様でしかない。仕事を頑張るなんて当たり前。結果が出ないのは努力が足りないか、努力の方向性がミスってる。つまりどちらのパターンでも100%自己責任、それでブーブー文句いうのは恥以外の何物でもない。
冷静に考えたら分かる話だけど、たとえばあなたがパン屋で働いているとする。パン屋で働く仕事が楽しい、楽しくない。頑張った、頑張ってない。面白い、面白くない。これすべてお客さんにはしぬほどどうでもいい。唯一にして最重要ポイントはたった一つ、それはお客さんがお金を出して買ったパンがおいしいか、おいしくないか?それだけだ。「一生懸命やったんでパンが歪んで食べづらくても許してください」「楽しんでないから多少味が悪くても我慢してください」そういうパン屋があったらあなたは理解してお金を出してパンを買う?まあ、頑張って作ったパンだしな、思わないよね?こいつ脳みそイってるから関わったらダメだ、他のパン屋にいこう、こうなるよね。
そもそも、仕事は本来自分のためにやるもの。黒坂はYouTube発信、ビジネス記事執筆の仕事を毎日頭を悩ませて、工夫して改善を繰り返して、一生懸命問題努力してるし、自分にできるベストを尽くしているという感覚がある。よく稼ぐ系の詐欺師がいう「僕はこんなに楽して稼いでます! 今はプールサイドで美女と水をかけあってくるくるストローでパイナップルジュース飲んでます。キャハハうふふ」みたいなことはいえない。自分は余裕なんてない。毎日必死。もうYouTubeのネタどうやっても出せません!もうダメポと感じて逃げるように駆け込んだ図書館や書店を歩き回ると、いきなり神ってるアイデアが降臨して慌ててメモして動画作る日々を過ごしてる。だからといって「最近、なかなかいい動画を作れません。 でも僕は頑張っていますので皆さんのお力を貸してください。次の動画ではアンパンマンのマーチを歌いますから、その動画を10回連続で視聴してどうか再生回数のかさ増しを手伝ってください」なんて恥ずかしくて言えない。だって仕事なんだから頑張るのなんて当たり前じゃないの?しかも努力の結果、良い動画、いい記事を提供できれば最終的に自分の評価が高くなり、お金もついてくる。仕事の努力は100%すべて自分のためにやっているんだから、いやいややるならお金を払うお客さんや雇用者に失礼。嫌なら今すぐその仕事をやめたほうがいいと思う。
英語の勉強も同じ。自らの意思で勉強を始めたのに、「英語つまらない。面白くない。楽しくやる方法教えて」みたいに言う人もいる。ハッキリいってやる。甘えんなバカタレ、嫌なら今すぐやめろ、勉強は贅沢品なんだ。 厳しいね。でも正論じゃない?そういう起きたまま寝言をいう人は今、勉強することを許されていることに感謝を忘れてる。ギャーギャー騒げば周囲が優しく甘えさせてくれると勘違いしてる。
さすがにアマチュア、とてもプロの勉強家の思考ではない。途上国は家が貧しく、10歳になる前からその日を生きるために朝から夜まで工場で単純作業をやるしかなく、勉強したくても働かなきゃいけない子どもたちがたくさんいる。日本には奨学金があり、無料で使える図書館があり、ネット回線のインフラも整っていてその気になれば何でも学べる。英語の勉強を理解して応援してくれる家族がいる。これだけ世界最高のお膳立てされた環境にいさせてもらっているのに、謎に被害者意識MAXで勉強をやらされ感でしんどい、だるい、つまらないというならもういいわかった。じゃあ、どうぞ楽しくて自分が面白いと感じることだけをやればいい。そしてその代償として、永遠に成果が出ない世界を生きてくれ。
でもね、カイジを見た人なら何言うかわかるでしょ?違うんだよ。明日からじゃない。今日だけ頑張るんだよ。今日頑張ったものにのみ、明日が来るんだよ。だから今でしょ精神で、今だけ頑張ろう。今日一日だけ頑張ろう。そしてそれを明日になっても同じことをする。そうすれば明日は今日より少し成長した自分がいる。この小さな成長を繰り返すことでしか成功はありえないんだ。あなたはプロの勉強家だ。もっとプライドを持って頑張ってくれ。
6.人は2度しぬ
人は二度4ぬ、一つは生命活動が停止した時。そしてもう1つは自分の人生を諦めた時だ。
昨今、勝ち組、負け組みたいに単純な二元論で物事しか物事を考えられない、前世がアメーバみたいな単細胞生物が増えている。だけど最高にやばくて絶対に回避するべきは負け組に入ることじゃない。なぜなら負け組に入っても、諦めなければ下剋上のチャンスは誰にでもあるから。逆に勝ち組になったからといって、現状に慢心して挑戦をやめたら時代の変化に取り残されて淘汰されることだってある。つまり、勝ち組、負け組というのは今現在はそうだという一時的な状態に過ぎないということ。そんなものより、決定的な敗北で何があっても絶対に避けないとダメなものがある。それは腐るということ。
ハッキリいう。腐ったらもうマジで人生終わり。よく石橋を叩いて渡ると言う言葉があって、そのダメバージョンとして「石橋を叩きすぎて橋が崩れる」みたいな表現がある。でも腐ったらどうなるかというと、もはや石橋を叩くことさえしなくなる。たった1回しか生きられない人生を、完全に諦めて何も挑戦せず、うまくいっている他人への嫉妬心で足を引っ張る老害な生き方はとても辛い。社会からは邪魔者扱い、誰からも求められず、誰からも愛されない。生きていても辛いだけ。だから何があっても絶対に心が腐ってはいけない。じゃあ、どうすれば腐らずに済むか?結論、2つある。1つ目は今を生きる。そしてもう1つは挑戦をすること。世の中には熱い、元気な人がいる。そういう人に共通してるのは「今、新しい挑戦に生きている」ということ。常に新しい挑戦をし続けている。そして常に過去ではなく、今を生きている。
英語の勉強を今でしょせず、先送りにする人は未来と過去に生きている。過去うまくいかなかったから今回もうまくいかないのでは?今というルールのゲームに過去という反則技を持ち込む。頑張ってもうまくいかず努力がムダになったらどうしよう?今というリング上に未来という凶器を持ち込む。やめてクレメンス。人間は今にしか生きられない。そして今に集中することで先送りなんて日和った選択肢は本来、そもそも存在しないということに気づく。
そして人間は挑戦を続ける限り、若く輝き続けることができる。受講生とコミュニケーションを取っていてよく言われることに「英語の勉強を始めたらダラダラした生活にハリが出て、時間をムダにしなくなった」とか「将来、娘と海外旅行で英語を使いこなす夢ができて、水揚げされた車海老みたいに毎日ピチピチ跳ね回って勉強を頑張れるようになった」と嬉しい声をもらえる。素晴らしい。最高じゃないか。そして学習者の実年齢がたとえ何歳でも、10代のようなフレッシュでひたむきな姿勢を見せてくれる。そう、生きる目標ができると人は若返ることができる。
7.この世で最もムダな時間
世の中には数多くの時間の無駄がある。
せっかくの休日に丸一日、何もしないでごろごろ寝ている。なんとなくテレビを見ながらダラダラ過ごす。でも考え方によってはこうした行動は100%完全なムダとは言い切れない。もしかしたら精神を安定させ、疲れを取るための急速とも考えることができる。実際、もう何もできないほど疲れているならむしろ積極的に休んだ方がいいと思う。
それに対して、誰がどう解釈しようとも究極のムダ時間があると林先生はいう。それは愚痴不満を言う事。キタコレ。うん、間違いないね。自分も愚痴不満言う人はエネルギーを吸い取られるので関わらないようにしてる。誤解のないようにいっておくと、お悩み相談と愚痴不満は全然違う。「自分でこうやったけどうまくいかない。改善を試みるけどなかなか成功しない。アドバイスがほしい」これはお悩み相談で、黒坂の持ってる知識、技術を総動員してなんとか学習者の問題解決をするために頑張りたいと思う。でもそうじゃなくて愚痴不満は絶対NG。まず、愚痴不満で終わらせてる人は問題の解決を望んでない。自分の力で変えようがない。いってもどうしようもないことをグチグチ文句を言い続ける。
そして居酒屋で飲み会をしてるグループで愚痴不満を言う人はかなり多い。会社に対する不満、取引先への悪口、上司の愚痴、その場にいない同僚に対しての中傷。それが解決に向かう話だったら何も問題はない。でも愚痴不満を言う人はそもそも解決できると考えてない。さらにそうやって愚痴不満を言う姿は美しくない。黙っていれば美しい顔をしている人でも、愚痴不満をいう瞬間はきれいな顔が醜く歪んで見える。その一方で愚痴不満の聞こえてこないグループもある。そういうグループは、現状の問題の解決法や新しい仕事について話をしている。
勘違いしないでほしいのは不満を一言も言うなとは思ってない。世の中のヒット作品の多くは、ユーザーの不満を改善されて世の中に現れてる。例えば4色ボールペン、わざわざ色違いで4本のペンを持つのは面倒だという不満が生み出したよい商品だ。自分がいいたいのは不満があるなら、それを改善する意識を忘れないということ。
自慢ではないけど、自分は結婚して10年以上経つけど夫婦喧嘩ない。そしてこれは自分の浅い思い込みではなく、妻の本音を正確に理解できている明確な確信を持っていうけど、妻側も黒坂に不満を持ってないと断言できる。なぜなら、お互いに問題があったらその場で徹底的に話し合って、完全解決してきたから。たとえばお互い仕事が忙しくてちょっとこの部分の家事のキャパが厳しい、どうしようと相談した結果、足りない部分を家事代行サービスに頼んだり、宅食で料理の穴をカバーするようにして解決した。不満を感じたら未解決のまま翌日に持ち越さない。必ずその場で徹底的にディスカッションして、100%完全解決してきた。これを繰り返してきたから今まで夫婦喧嘩がないと思ってる。
ちなみに自分は愚痴不満ばかり言う人をみると「自分はその問題を認識していながら、解決の糸口を見つけることができず、そもそも解決不可能と諦めていて、でも不満が溜まっているので聞く相手に迷惑だけど構わずに感情的にぶちまけるしょぼい胆力しかないクソザコですよー」という自己紹介だと思ってる。頭のいい人、優秀な人、社会的地位の高い人ほど愚痴不満を言う人を嫌う。愚痴不満を好む人は総じてレベルが高くない場合が多いので、付き合う人間関係のレベルを上げるためにも愚痴不満はやめましょう。
8.絶対に関わってはいけない人
世の中いろんな人がいて、色んなYouTuberが「こんな人とは関わってはいけない」と意見発信してる。そして林先生が考える「こんな人とは関わってはいけない」という意見がある。こちらも聞いていこう。
実は林先生、意外にも「嫌だな、苦手だな」と思う人は無理に避けなくてもいいという。え?でも一緒にいて不快な人って離れたいですやんと思うかもしれない。確かにそうなんだけど、苦手と思う人も適度な仕事の緊張感もあるし、耳に痛い話も正論に感じることも少なくないと。人間も食べ物も、なるべく偏食をしない方が成長に必要だと言う。確かにねわかる。でも、そんな寛大に考える林先生でも絶対に関わってはいけない人がいるという。そういう人がいたら秒で逃げろと。一体どんな人?結論、それは「志が低い人間」というんだ。うわー、わかるわかる。志が低い人間と一緒にいても得られるものは何もない。それだけではなく、志の低さは恐ろしいことにあなたにも確実に伝染する。だから絶対に関わっていけない。
志という字をよく見ると「武士」の「士」という字が入ってる。つまり、志がある人間とは武士道、目標や目的に向かって強い意志を持って努力をする人間ということ。その逆に志が低い人間はそうした意識がゼロってことなんだ。
じゃあ今の話を英語学習に落とし込んで考えてみよう。「今実は英語やっててさ。昔からずっと英語が話せる憧れがあったからちょっぴり遅いと思うんだけど、来年には英検も取りたいんだよね」「はー?英語? ハッハッハw やめとけやめとけ。どうせさ、あれだろ?今インバウンドが盛り上がってるからその波に乗りたいって始めたんでしょ?」否定から入る。「自分のまわりで君のような年齢でスタートして成功した人なんて見たことないけど」ネガティブ思考。「英語なんてやるより、これからは中国語でしょ?」無理解、無神経な言葉ー。「俺達の年齢はさ、いかに逃げ切るかだろ?この会社もいつまで持つかわからないけど、なんとか定年まで耐えてくれたら御の字だよな」後ろ向きな発想。「え?まだそんな入門書使ってるの? ハハッそれ中学生ようじゃんw いつまでそのレベルなの? おれさすがにもう少しできるわー」上から目線。
夢も希望も目標もない。それだけでなく徹底的に頑張る人を否定、ネガティブ、無理解、無神経。一体、何が楽しいの?と言いたくなる。そんな人からは距離をおこう。「いやこの人もさ。根は悪くないから」いやいや、考えてみてよ。そもそも根が悪い人って世の中にそんなにいないから。気を抜けば財布くすねる友達とかいる?根は悪くない、なんて当たり前すぎ。根が悪いのは論外。問題は本人に悪気がないことにこそある。きれいな花を咲かせるために植えた隣で雑草が生えたらあなたはどうする?「いやこの雑草もさ。必死に生きてるんだよ。決して悪気はないんだ。 別に花を咲かせるのをじゃましたくて生えてるわけじゃないんだよな。だから花が枯れても仕方がないんだ」あなたはそうやって雑草の成長を許す?いやそれだと枯れるよね、しっかりと花が。じゃあどうすればいい?答えは簡単、雑草のない花壇に移るしかないんだよ。
志が低いのは治療不可能。こちらから何を伝えても何を言っても変わらない。そういう相手とわかり合う必要はない。一緒にいて英語のやる気を吸い取られる相手は無理に論戦を望まず、静かにそっとその場を離れるだけでいい。
今回は以上だ。林先生はかなりストイックな方で本書でも結構厳し目の意見が多いと感じた。でも全然いいと思う。「無理しないで。ありのままの自分でいいんだよ」みたいなふわふわパンケーキで脳内お花畑でスキップするクソの役にも立たない意見より、厳しくも現実的で解決につながる提案の方が価値が高いと判断して、この動画では結構厳し目にお届けした。「今でしょ」というセリフは今すぐ動けということであり、逆に言うと「大事なことをいつまでも先送りにするようなバカを卒業しろ」ということだと思ってる。あなたが思うほど人生は長くない。何もしないで過ごせば、10年、20年はあっという間に過ぎていき、気がつけば自分がお年寄りになっている日がやってくる。そしてあなたが「いつかかなえたい」と思っている夢も正直、大したことはない。英語をペラペラ話すとか、英語を使って仕事をするなんて夢は、叶えた瞬間花束が贈呈されてシャンパンかけられてカーテンが降りてきてエンディング、なんてことはない。あくまで始まりに過ぎない。英語を使えるようになってからが、真のスタート。その英語をどう使ってあなたの人生を輝かせるか?ここからが本番。だからいつまでも後生大事にせず、さっさと行動して英語を手に入れてくれ。そしてその英語を使って人生を輝かせるという仕事を、あなたの残りの人生を丸ごと使って実現させてくれ。もうグズグズ先送りにする時間はない。今すぐ動け。いつやるか?今でしょ?ほなまた。
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